BOOKERS

image

【フォロー&リポストで無料】展開傾斜型競馬予想 part.3「天皇賞・秋 全頭評価」

2
image
太融寺智代
2024/10/25 08:57

出走馬の指数に対し、展開に応じてより力を発揮できる馬を探していく競馬予想。従来の「展開予想」をより論理的に解説するような記事を目指していきます。

今回は天皇賞・秋の展望および予想記事となります。皆様の予想に少しでも役立てて頂ければ幸いです。

展望

天皇賞・秋は日本でも最上級の10F戦という事もあり、展開は逃げ馬のペースに依存するケースが殆どです。強力な逃げ馬が厳しいペースを刻めば全く緩まず最後まで進みますし、緩いペースであれば後半1000m間のスパート合戦になります
今回の逃げ想定は、マテンロウスカイ、ノースブリッジ、ホウオウビスケッツ、シルトホルンの4頭。重賞を3勝しているノースブリッジは居るものの、共通項としてG1級の強さを有している逃げ馬ではない点が挙げられます。加えて、出走馬はドウデュースやリバティアイランドをはじめとして、高レベルの指数があってかつS級の末脚を持つ馬が多いという構成。逃げ馬は捕まえに行く必要も無く差し切れると思いますし、鞍上もそういう思考で乗る可能性が高いです。
ペース自体は、前がやり合わない限り流れないと思います。逃げ馬はパンサラッサ級は勿論、ジャックドール級の逃げでもオーバーペースですし、速い上がりを持つ差し馬に勝つにはスローペースに落とし込むのが常ですから。今年の天皇賞・秋においては、逃げ馬を除いた後続馬がかなり余裕を持ってスパートできるレースになると推察します。ここでいう「余裕」とは、単なる余力の話だけではなく、心理的な話でもあります。差そうと思えばいつでも差せるという心理的余裕から生まれる意識のリソースはどこに行くか、です。
もちろん、外の馬が内の馬を締めるような動きは当たり前のようにありますが、それ以上の意識は「後ろの馬に差されないこと」だと思います。リバティアイランドやドウデュースのような、最後方からぶち抜いてG1レースを勝つ馬に対し「いかにそれを封じるか」という意識が必ず向くはずです。幾らいつでも抜けるからといって、早めに先頭に立ってしまえば、それらの目標にされかねないですから。後半1000mの勝負になるといっても、早い段階から仕掛けて削り合うようなレースにはならないとは思います。
以上により、今年の天皇賞・秋は「後半1000mの中で、更に後半のスパート勝負」という展開になると考えています。勿論前が早い段階からスパートを仕掛ける展開や、そもそも速いペースとなれば、追随する他馬も必然とラスト1000m〜600m区間のラップが速くなりますが、逃げ馬がそこまで強くなく、有力馬は位置取り不問な点を考えれば、直線を向くまで前を捉え切らないようなレースになると思います。

各馬見解

今回から文字ベースの評価から画像ベースの評価に切り替えます。視覚的にもその方が良いかと思うので。今まで通り各馬の短評も記載します。
【各項目の補足】
・指数:走破時計評価。出した時期、成長曲線の予測値も加味
・追走:ペース経験値のレベル
・末脚:末脚の強さ
・キャリアハイ:最高指数時のレース、および着順


●リバティアイランド

初戦からトップホースの風格バッチリで見た目通りパーフェクトな成績。斤量優位があったとはいえ、イクイノックス相手にガチンコ勝負して唯一2着に残したジャパンカップは非常に評価しています。末脚値A以上が並ぶメンバーでも別格の決め手を持っており、3F勝負なら他を並ぶ間も無く圧倒できるほど。真っ当な成長曲線を辿っているのであればまず負けないと思います。早い段階から追い掛けるレースはやや苦手傾向。
●ドウデュース
現役屈指のロングスプリント能力を持っており、前半をゆっくり走り後半に勝負を決めるタイプ。後半1000mを走りやすい秋古馬三冠は全て好走水準にあります。超高回転ピッチ走法で加速力も有しており、3F戦でも強いです。3歳時の日本ダービーから一線級のパフォーマンスをコンスタントに叩き出しており、指数も自力で差しに行った内容は高く評価できます。掛かりやすい気性とムラがあるのはネック。
●ジャスティンパレス
昨年の2着は指数こそ超抜的ですが、イクイノックスに勝ちに行く競馬ではない点は割引。力関係的にはドウデュースと同格と見るのが妥当線。後半1000mのトップランナーで、ディープ産駒らしい長く良い脚を使えます。前走はデキに問題があった印象で度外視で問題無いかと。減速率が他馬よりは低いのは魅力的で、相手関係的にも今年も好勝負できそう。本質はステイヤーのため、上がりのスピード勝負は不得手。
●ダノンベルーガ
メンバー随一の加速力を持っており、3F以内に勝負を決めるようなレースには強いです。加速力と引き換えに一気に脚を使ってしまう末脚質で、最後の減速率は相当に高い部類。最後の最後にちょっと差すような競馬が向いているので、ピーキーな分キャリア2勝。それでも超上級8〜10Fを使われ続けカテゴリ内でもトップの実力。スタートから出す競馬は向かず、かつ付いて行きたがらない側面もありすが、爆発力は屈指でしょう。
●レーベンスティール
ラスト2F戦となったセントライト記念でソールオリエンスを完封するスピードがあり、程よく流れたエプソムCでも持続力の高い末脚を披露。リアルスティール産駒には現役最強の追走力を持つフォーエバーヤングが居ますが、レーベンスティールと同様に父母ラヴズオンリーミーを活かすような配合。追走経験がほぼ無い中でペースの流れたエプソムCの圧勝を見るに、ハイペースで一発回答を出せそうです。まだ指数は一歩劣ります。
●ベラジオオペラ
クラシックで追走限界と末脚の限界を叩き、そこから一気に成長しましたが、流れに乗って持続力を活かす方向性に舵取りをしています。遅いペースであっても後半5F単位で速く走れますが、強力な逃げ馬に引っ張ってもらう方が持ち味を発揮できるタイプ。大阪杯より末脚自慢の馬が揃いますので、好走には春からもう一段階の成長が必要です。4歳馬の中では一番コンスタントにキャリアハイを更新しており、順調さという面では一番。
●ソールオリエンス
トップスピード、コーナリング性能、持続力を犠牲に、爆発力と強靭な末脚を持つ超ピーキーホース。日本ダービー以降は末脚をうまく活かせず敗戦したものの、宝塚記念では詰まりながらもしっかり2着。ハマると強い典型例ですが、横山武史騎手や陣営はようやく形を掴んだようで、ここも直線で追い出しを我慢できるかどうか。早くから追い掛ける競馬になるとまた惨敗まで見えてきます。強靭な2F力でどこまで。
●マテンロウスカイ
中山記念のパフォーマンスが相当高く、大逃げしたケフェウスSの経験値をしっかりと糧にしている印象で、追走力はメンバー中でもトップ。前走はかなり詰まりながらも良い脚は使えていましたし、スムーズならもう少し僅差まで食い込めていたと思います。ここは思い切って逃げて欲しいですが、そこは横山典弘騎手の思惑次第。末脚上位は総じて追い掛ける展開が苦手なため、脚を削るレースができれば上位入線も。
ステラヴェローチェ
高い追走力を活かして持続的なスパートを行うのが得意で、脚が止まるレースには滅法強いです。逆にトップスピードはそこまで高くないため、大阪杯はラスト1Fで強烈に詰める程度に留まりました。消耗戦の展開となれば上位入線ができそうですが、今年は強烈な逃げを打てる馬が居ない点は大きなマイナス材料。後続が早くから追い掛ける展開となれば。
●ノースブリッジ
上級10F戦でしっかり揉まれて自力先行力がかなり高いです。スピードはそこまでのため、重賞の3勝はいずれも時計の掛かる馬場状態でしたが、パフォーマンス自体はまずまずの高レベル。6歳になってもキャリアハイのパフォーマンスを更新しており、まだまだ上の指数は目指せそう。逃げそうな気もしますが、緩やかなラップよりは強靭さが求められるレースになってからが本懐でしょう。
●タスティエーラ
3歳時は世代でもトップクラスの実力を見せていましたが、4歳の春は伸び悩む結果。トップスピードや加速力はありませんが、5F単位で速いスパートを掛けることができ、減速率を抑えるような持続力も持ち合わせています。コーナリング性能はイマイチですが、グランプリのような持続戦に強い馬で、今回はどこまで自力で踏んで行けるか。マトモに成長しているのであれば、他4歳馬と遜色無いパフォーマンス自体は出せると思っています。
●ホウオウビスケッツ
スプリングSの内容が秀逸で、57.5キロで圧勝した函館記念と線で繋がる内容でした。追走力を活かして粘りこむレースが強く、かつマイルでも走れるスピードレンジも有しており、9〜10F路線で着実に強くなっています。逃げそうですが、逃げた時は大体スローなのは一つポイント。追走力を引き上げるレースを繰り返していけば更に強くなりますが、まだ経験値が足りない印象です。毎日王冠レベルのドスローであれば上位もありそう。
●キングズパレス
条件戦から末脚を伸ばすようなレースを繰り返しており、追走力こそありませんが5F単位で速い脚を使えます。減速率はやや抑えめな印象に映りますので、早い段階から前が捕まえに行くレースであれば出番があっても良さそうです。その場合は、自身のスパートはかなり遅らせる必要がある以上、狙って出せるラッキーパンチかと言われるとやや疑問です。何だかんだ勝ち切れていないので展開待ちな面は否めません。
●シルトホルン
9F重賞で好走経験もありますが、キャリアハイのエプソムCでは2キロ重いレーベンスティールに0.6秒差、概ね1秒以上は千切られている計算ですし、やや10Fは長いです。ただ、ワンチャンスを狙う意味で逃げる可能性は一考に入れたい所。大逃げまで見ていますが、実績的に誰も付いては行かない分、自身のペース的には楽ができると考えれば案外良いのかもしれません。
●ニシノレヴナント
10Fだと脚が遅く、キャリアの全勝を12F以上で挙げている高速ステイヤー。恐らく最後方付近からの決め打ちをすると思いますが、超ハイペースの消耗戦となれば掲示板ぐらいは。ただでさえ強い馬が多い上に10Fの経験値も不足しているとなれば厳しいですが、いつかは重賞を勝てそうな雰囲気があります。翌週のアルゼンチン共和国杯に出れば良かった気もするんですが…

予想

ついにこの馬を本命にする時が来ました。

この続き: 3,778文字 画像2枚
【フォロー&リポストで無料】展開傾斜型競馬予想 part.3「天皇賞・秋 全頭評価」
¥300

Sponsored Link

Flag

記事を気に入ったらサポートしよう!

image
太融寺智代
ラップ分析と指数比較による論理的な展開予想を目指していきます。予想はnoteにて、展望や個別分析はbookersにて随時公開中です。
X