
展開傾斜型競馬予想part.10:2025大阪杯 展望
0
出走馬の指数に対し、展開に応じてより力を発揮できる馬を探していく競馬予想。従来の「展開予想」をより論理的に解説するような記事を目指していきます。
今回は大阪杯の展望となります。なお、展望のみ本記事で記載し、予想印や買い目はXでのポスト、予想の見解はスペースにてアナウンスしています。よろしければ是非当アカウントのフォローをお願いします。
先んじて、大阪杯に出走する15頭の指数と後半5F個別ラップタイム、および1000〜600m(L5-L3)、600m〜ゴールまで(L3-L0)を区切って前傾率{(L5-L3)/(L3-L0)}をまとめた一覧表を作成しました。前傾率100%は後半1000mを同じペースで走破しているようなイメージです。基本的にこの前傾率が高ければ、余力を使って前を追いかけている(≒追い上げている)。逆に低ければ直線まで余力を温存している状況。
なお、各馬は末脚質で色分けしています。赤紫は5Fトータルで速く走るのが得意な5F特化型。オレンジは後半3Fを速く走るのが得意な3F特化型。緑はその中間です。
まずは、後半5Fの前傾率順にソートした表をご覧ください。

展開の鍵を握るデシエルトは、アンドロメダSと中日新聞杯では概ね前傾率100%前後で後半5Fを走破しています。この2レースのみとはなりますが、最後まで目立った失速も無く前半から速いペースを刻む逃げを打てるのが特徴です。イメージとしてはレモンポップの2023チャンピオンズC、大阪杯だと2021年に圧勝したレイパパレがこれに近い逃げを打ちます。仮に本番を1:58.0で走破するなら、2024中日新聞杯の基準で58.5-59.5程度。かつ後半は200m辺り11.9秒をゴールまで維持し続けるようなラップになります。その上で指数値114な訳ですから、折り合った際の爆発力はピカイチと言えるでしょう。
デシエルトが出走したレースで注目したいのは他馬の前傾率。ロードデルレイやコスモキュランダはデシエルトより前傾率の高い後半5Fを刻んでおり、デシエルトが失速した2025金鯱賞でもホウオウビスケッツの前傾率は100%オーバー。強力な逃げ馬が居るレースはこういう形になりやすく、直線で絶対的なマージンを築かれる前に追い上げようとするのは騎手心理としては当然の部分。メイショウタバルやセキトバイーストが採算度外視の逃げを打った2025日経新春杯や2024秋華賞でも前傾率は高くなっています。
実際は2番手の馬がペースコントロールをするとはいえ、イクイノックスなどの例外を除けば末脚強度に不安があって前を取りに行くケースが殆どです。仮に全く強くない馬が大きなリードを保っていたとしても、直線だけで差し切れる位置まで追い上げるのは勝つ上で妥当な判断。デシエルトを追走する事で譲り合いが発生すれば2022天皇賞・秋のような超後傾後半5Fになるケースもありますが、今年のメンバーで2番手と予測されるのはベラジオオペラとホウオウビスケッツ。横山和生騎手は逃げが上手く、岩田康誠騎手は番手のケイバが得意なジョッキー。後続各馬の後半5Fが後継になる事はやや再現性に欠けた想定でしょう。
前述の通り、実際のペースコントロールは2番手の馬が握る都合、単にハイペースだから差し馬が有利とは限りません。ホウオウビスケッツが単独2番手だと仮定した上で、それが2024天皇賞・秋のようなラップバランスで走破するのであれば、ドウデュース級の超強力な末脚でもなければ差す事が困難です。物の例えとして出しましたが、イクイノックスとドウデュースはやはり別格ですね。今年のメンバーにそのレベルで強靭な末脚を求めるのは酷でしょう。したがって、今年の大阪杯においては、仮に差すとしても追い上げる力が求められるレースになるかと思います。
後半5Fの前傾率が高い馬だと、指数値116を記録したロードデルレイが魅力的です。対デシエルトの2戦では完敗しましたが、そこで揉まれた追走経験を2025日経新春杯で爆発させました。メイショウタバルという大逃げに対し自力で追い上げての完勝ですから価値は高く、逆転があっても良いかと思います。また、昨年の大阪杯が似た流れになっていたという点でベラジオオペラにも注目しています。有馬記念4着は流石に距離が長かった印象ですが大きく負けてはいませんし、2〜3番手から追い上げるケイバは得意としている馬ではないかと思います。
勝利時のレースこそありませんが、ホウオウビスケッツやコスモキュランダも前傾率の高いレースは得意としています。とりわけコスモキュランダの2025AJCCは前傾率107.1%とかなり非効率的なスパートでしたが指数値112を叩き出しています。3歳時から自力で動くレースを経験させ続けて強くなってきた馬で、デシエルトが引っ張る流れでも動けるぐらいには成長しているかと思います。ホウオウビスケッツ昨秋の2戦がスローペースに落とし込んでのモノでしたが、追い上げる形のレースでもそれなりに結果を残しているのは評価できる点。ややラスト3Fに脚を残すのが良いとは思いますが、そこは番手でレースコントロールができるぶん追い上げすぎるという事は無いでしょう。
続いて、先の表を指数順に並べたものを掲載します。メンバーレベルの平均は近年でもかなり高い方で、上位混戦という印象です。

デシエルトがピタリと折り合った際を考え、勝利基準値は指数値114辺りを推測しています。大阪杯がG1昇格して以降だとトップの指数値です。指数トップはジャスティンパレスの123。指数2位のロードデルレイを1秒千切るチャンピオン級のパフォーマンスではありますが、負けている数字というのはポイント。流石に指数更新は不可能ですが、昨年度は5走して指数110以上が1度きり。展開が合わなかったという可能性は高いですがやや鮮度に欠けます。対してロードデルレイは近3走が全て110オーバーで、前走はキャリアハイかつ勝利という点でも有力です。10F以上のレースにおいて後半5Fタイムを56秒台で勝利しているのはこの馬のみですし、そういう点でも楽しみな1頭。
指数の3位、5位に位置しているデシエルトも中々の内容で、マトモに走れば上位入線は必至。他馬には無い逃げによるレースコントロール力も加味すれば十分戦えると思います。古馬勢で複数ランクインしている馬も居ますが、4歳勢は19例中4例でランクイン。今回は同斤量での指数比較になりますのでレベルはかなり高いです。その中でも2例ランクインのコスモキュランダは世代でも上位の馬。3歳春時点で指数値112を叩いており、十分勝利圏内かと思います。追い上げる展開だと少々不利に感じますが、シックスペンスはキャリア6戦で指数値113まで引き上げており、非常に高い素質を感じる1頭です。加速力が非常に高くコーナリング性能も相当に高いですが、追い上げるレース経験に乏しいため、如何に直線まで余力を残せるかがポイント。
迷い所ですが、あと1頭指数的に注目しているのはステレンボッシュ。秋華賞は余力を残しきれなかっ印象の負け方ですが、その後の香港ヴァーズでは押し上げるレースが出来たのは評価できる点。コーナーがキツくなる阪神コースで同様のパフォーマンスが発揮できるかと言えば微妙ですが、2歳時から高いレベルの指数を安定して叩き出しており、上位に食い込めるだけの成長を遂げてもおかしくありません。
まとめです。
【展開的な注目馬】
・ロードデルレイ
・コスモキュランダ
・デシエルト
・ベラジオオペラ
・ホウオウビスケッツ
・ロードデルレイ
・コスモキュランダ
・デシエルト
・ベラジオオペラ
・ホウオウビスケッツ
【指数的な注目馬】
・ロードデルレイ
・コスモキュランダ
・デシエルト
・シックスペンス
・ステレンボッシュ
・ロードデルレイ
・コスモキュランダ
・デシエルト
・シックスペンス
・ステレンボッシュ
その他にも注目している馬はいますので、想定タイムも含めてこの辺りはスペースでお話できればと思います。4月5日の21:00から1時間ほどを予定しておりますので、よろしければ是非覗いてみてください。
記事を気に入ったらサポートしよう!
