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【全編無料】展開傾斜型競馬予想 part.7「有馬記念 予想」

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太融寺智代
2024/12/22 00:17

出走馬の指数に対し、展開に応じてより力を発揮できる馬を探していく競馬予想。従来の「展開予想」をより論理的に解説するような記事を目指していきます。

今回は有馬記念の展望および予想記事となります。皆様の予想に少しでも役立てて頂ければ幸いです。

レース展望

・逃げ想定:シャフリヤールorベラジオオペラ
・ペース想定:【特殊】前半はスロー
・有利脚質想定:差し/追込
はじめに、枠順確定後の各馬の評価一覧・および各馬の短評を掲載しておきます。
【各項目の補足】
指数:走破時計評価。出した時期、成長曲線の予測値も加味
追走:ペース経験値のレベル
末脚:末脚の破壊力
末脚質:自身が最も速い末脚を繰り出せる距離
キャリアハイ:最高指数時のレース、および着順
まず、隊列に関して。
宣言通りであれば、超高確率でシャフリヤールが逃げると思います。枠なりで道中を進めば距離損は大きいですし、今年のメンバーなら「行きます」と主張すれば幾らでも前に行ける訳ですから。薄い所ですが、ベラジオオペラも逃げる可能性があります。ベラジオオペラは近3走で全て、好位に付けるためにわざとトップスタートを切り、主張してきた馬に先頭を譲って2番手を確保する、というレースを行っています。恐らく今回も2番手を確保するために同様の騎乗をすると思いますが、シャフリヤール陣営の出した逃げ宣言の意図はあくまで「逃げる事」ではなく「8枠の不利を消す事」です。ベラジオオペラの後ろがポッカリ空くのであれば、そのまま内の2番手を確保して先頭は譲るような戦術を取る可能性も考えられます。入れ替わりはあれど、十中八九シャフリヤール-ベラジオオペラの先頭-2番手のラインが形成されると見ています。
3番手以下の並びはスタートレベルに準じますが、インの3番手はダノンデサイルになる可能性が高いです。横山典弘騎手は、当馬でもそうですが2022年チャンピオンズCのハピや、2023年大阪杯のマテンロウレオのように、チャンスのある馬に騎乗した際には内の2~4番手の位置を取る騎乗が多いです。ピッチレベル・スタートセンスの高いスタニングローズも3~4番手を取ると思います。他には、ディープボンドも3番手辺りまで押して行くと考えられます。幸騎手はダートの中距離カテゴリで非常に前傾率の高い積極策を多く取る騎乗が目立ち、消耗戦の鬼であるディープボンドとの相性はバッチリ。とはいえ、当馬はストライドが非常に大きいため、スタートしてすぐ並び掛けるというのはやや難しいイメージ。また、スターズオンアースも3番手辺りまで食い込むと考えられます。昨年の2着は再現性のある内容でしたし、JCの内容を見ても川田騎手は積極的な乗り方をすると思います。積極性のある騎乗が目立つ松山騎手を擁するダノンベルーガも好位を取るでしょう。
比較的好位をイメージしている騎手で行くとアーバンシックやジャスティンパレスも考えられますが、2頭ともゼロ発進は相当に苦手としており、他馬のテンが遅くない限りは位置を取る事が難しいと考えています。ダノンベルーガまでを6番手とするのであれば、8~9番手辺りのイメージです。この並びだとお互いをマークできる状況になる訳ですから双方にメリットがあります。明確に下げるであろう馬は内からブローザホーン、ローシャムパーク、レガレイラ、プログノーシス、シュトルーヴェ、ハヤヤッコの6頭。後方の中でも前を取りに行く可能性が考えられるのはローシャムパークとシュトルーヴェ、追込まで考えているのはレガレイラとハヤヤッコかと思われます。ただ、前提条件として馬群が縦長になる事は無い可能性が非常に高いです。つまりは、ペース次第のレースという事。
以下に想定隊列順に並び替えた評価一覧表を掲載しておきます。ご参考までに。
黄色:逃げ/緑:先行/青:差し/オレンジ:追込
さて、ペースといってもハイペースになるという訳ではありません。少なくとも前半1000mまでは超が付くほどスローペースになる可能性があります。今回のペースは前半1000mのタイムではなく、どのタイミングでペースアップが入るかという点が全てです。今年のジャパンカップを想起すれば分かりやすいですが、道中で動いたドゥレッツァが押し上げて先頭に立ったように、序盤に位置を取れなかった馬が好位を求めて進出する状況が起こり得ると考えています。中山芝2500mは最終直線が310mしか無い都合、最終直線までにある程度の位置を確保する必要があります。その意識は有馬記念に騎乗するジョッキーであれば誰もが有しています。とりわけ今年は前半が速くない可能性は非常に高いメンバー構成な訳ですし、ほぼ確実にどこかで動きのあるようなレースになる見立てです。
中盤で動くのであれば、ジャパンカップ同様に捲って先頭に立つ馬が現れても残り600mまでスローという展開も考えられなくも無いですが、ジャパンカップと違い最終直線が短い以上、前述の「好位に飛びつく」点を考慮しても、中盤だけでなく2周目3~4コーナーでも動きがあるような展開になると考えています。少なくとも、残り600mまで遅いというのはかなり薄い目になるのではという見解です。以下に得意とするペースアップの始動位置を分析した内容を記載した評価表を掲載しておきます。2周目3~4コーナーは残り800m~の区間になるため、1400m~800m区間での分析となります。
概ね末脚質通りになる訳ですが、後方脚質の馬は末脚質でも比較的長い距離に強い馬が多いです。中盤でも動きがあるというイメージはここから来ています。逆に先行馬の中には中盤のペースアップ自体すら嫌う馬も居ます。ただ、逃げ想定となるシャフリヤールやベラジオオペラ自体は1200m~1000m地点でのペースアップを得意としている以上は、緩んだままの流れは考えにくいです。ただ、そもそも捲るような馬が居ない展開となれば、直線まで緩いペースという可能性すら考えられ、そうなればスタニングローズとダノンベルーガの2頭が圧倒的に有利になります。凄まじい目ですけど。早い段階のペースアップに得意な馬はディープボンド、ブローザホーンのヘヴィステイヤー2頭とハヤヤッコの3頭。後方脚質の馬は大体有利ですね。
そして、最も重大に展開に関わる要素となるのは「ドウデュースの不在」です。引退が非常に惜しいですが仕方無い点は一旦置いておいて、この秋の2戦はスローペースを後方から超が付くほど圧倒的な末脚で全馬ゴボウ抜きでした。ドウデュースが差してくる展開は全人馬が警戒していて、そのリスクが無くなったというのは展開に大きな影響を及ぼすと考えています。
例えば、直線で早めに抜け出すようなスパートや、最終直線前に先頭に並び掛けるような形を取れば、ドウデュースに差されるリスクがあった訳です。ジャパンカップはドウデュースを警戒した結果最終直線までペースが上がらなかったレースになりましたが、ドウデュースの不在により全馬の動き出しに対する自由度が上がっているという状況になります。早くに動き出しても後ろからバケモノ級の末脚が飛んで来ない、という点では「多少早い仕掛けでも問題無い」と考えるか、「仕掛けを遅らせた方が利点となる」と考えるかは正直微妙な点。というのも、前者は誰でも感じる内容だからこそ、後者のメリットを取るという意識も考え得るからです。
どうなるかはさておき、動く事に対する心理的ハードルが低い状況なのは変わらない点。これらの内容を総合的に整理して、今年の有馬記念においては「中盤から動きがあり、終盤でも更に動くようなレースになる」と考えています。こういう乱ペースは消耗戦になりやすく、先行すればするほど緩急や加減速があるラップを刻みやすいため、相対的に差し馬が有利と見ています。勿論、序盤はスローペースになる可能性が高い以上、先行馬もそれなりに有利になる状況は生まれやすいです。有馬記念のペースは毎年大きく変わるため、かつ明確な逃げ馬も居ないですから、私の想定している展開自体はあくまで決め打ちですが、展開は一つ決めて攻めていく方が馬券的にも良いかと思います。

予想・買い目

◎プログノーシス
○ブローザホーン
▲アーバンシック
△1ローシャムパーク
△2スターズオンアース
☆レガレイラ

買い目
10 単勝+複勝2点
4 単勝1点
3,4,10 ワイドBOX3点
ドウデュースの離脱により、メンバー間の指数差は縮まったと見ています。つまりは展開1つで来る馬が大きく変わるという印象。その中で本命はプログノーシスです。元々ドウデュースと差し比べできるのはこの馬のみと考えていたのですが、離脱により完全に自力で差せる状況が出来上がったと思います。後半5F単位では現役最強クラスの末脚を持っていて、かつ非常に高い機動力を有しているため、初距離とはなりますが圧勝まであると推察しています。元々ゼロ発進が苦手で、走りのバランスが悪くそれを整えてからスパートをしないといけない馬ですし、これだけの枷がありながら2000mを主体に戦っているのがおかしいと感じる程でした。スタートもバランスを取る時間も増やせる距離延長はベスト。イクイノックスやロマンチックウォリアー、ヴィアシスティーナといった超ド級のチャンピオンホース達と真っ向勝負してきた経験値を見せ付けて欲しいです。今年はG1初勝利の騎手が台頭していますし、トレンドに乗っ取るのであれば、三浦皇成騎手のG1初制覇、あっても良いのではないでしょうか。
対抗はブローザホーンです。完全に展開の決め打ちによる浮上ですが、そもそも2500mは長距離のカテゴリです。ステイヤーの中で機動力やパフォーマンスの上昇度を加味するとブローザホーンが一番高く評価できる馬になります。今の中山は高速度合いが高く厳しそうな印象こそありますが、仕掛けが早くなって前の減速率が高くなればグランプリ連覇が見えてきます。追走力の高いヘヴィステイヤーである以上、底力が求められるような流れとなれば一発があっても。3Fの速度勝負となったジャパンカップは度外視で問題ありません。3番手にアーバンシックです。菊花賞が乱ペースでの完勝でしたし、日本ダービーの大敗を見ても負荷が高いレースになればなるほど真価を発揮してくると思います。私が想定している展開では、この3頭が明らかに向くと考えています。
本来であればジャスティンパレスを4番手としたかったのですが、昨年の完璧な流れで差し込めなかった以上、2023天皇賞・秋2着を着順以上に評価できなくなっています。強くはなっていますし、指数自体は安定しているのですが、天皇賞・秋を除けば2023天皇賞・春から同じレベルのパフォーマンスしか出せていない点が気がかりです。そういう意味でも上昇を感じるローシャムパークが4番手です。前走のBCターフと似たようなレースができれば勝ちが見えてきますが、掛かりやすい気性と動き出しのタイミングが鍵になると思います。また、スターズオンアースも前走の敗戦を踏まえて型にハメられそうですし、他馬に対してプレッシャーを与えるようなレースができると踏んでいます。そもそも昨年の2着が優秀ですし。
穴はレガレイラ(というには人気してきましたが)。想定している展開なら普通に向くと思いますが、プログノーシスやブローザホーン、いとこのアーバンシックと違い自力感に乏しい点がどうか。ただ爆発力は世代でも折り紙付きで、近4走は全て展開が向かなかったと思います。乱ペースで自力で差し込むのは得意としているはず。展開が向くまで買い続けるんでしょうね。軽視したいのは先行馬になる訳ですが、スターズオンアースと他の先行馬との違いはトップホースに対する追走経験値の部分。ダノンデサイルやベラジオオペラは緩急のあるラップが未経験ですし、超強力な自力先行力を持つ馬との対戦経験が少ないため、乱ペースのような形となれば脆さが出ると思います。そもそもそれを苦手としているダノンベルーガやスタニングローズ、シャフリヤールは高く評価できません。3頭ともこれで引退とはなりそうな分、頑張って欲しいですけどね。
以上になります。今回の予想はメンバー間の能力格差が大きくない以上、自身度と呼ぶにはやや疑問形ですが、ドリームレースでどの馬にもチャンスがあると見ていますから、ドウデュースのためにも素晴らしいレースに期待したいです。ここまでご覧頂きありがとうございました。
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太融寺智代
ラップ分析と指数比較による論理的な展開予想を目指していきます。予想はnoteにて、展望や個別分析はbookersにて随時公開中です。
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