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2020年産馬クラシックロード vol.006

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Mahmoud
2023/2/14 17:10
今回は共同通信杯を振り返ってみますが、無料部分ではR.ムーア騎手騎乗で新馬勝ち後となる2戦目で挑んだタッチウッドとタスティエーラについてレース前の見立てを解説していきます。内容は「2020年産馬クラシックロード vol.004」と基本同じです。まずは共同通信杯の指数表を再度見てみましょう。
指数のモノサシは人それぞれだと思いますが、走破タイムの比較、即ちスピード指数では指数差はともかくタスティエーラを上に取るのは当然だと思います。仮にタッチウッドの新馬戦が9月くらいに行われたのなら期間的な成長曲線の幅を踏まえて同等の評価とするのはアリなんですが、この2頭の新馬戦は1週違い。私が算出した値で考えるなら指数は8タスティエーラが上。1600m戦換算で0.8秒タスティエーラの走破タイムが速い形。そして上がり600mの指標となるL3指数は同じ9。もしタッチウッドのL3指数がタスティエーラより上ならば補正的観点から指数差8を埋められる可能性を見出せるのですが、L3指数が同じ値なら端的に指数の差の通りと見るのが妥当です。以上の前提条件を踏まえつつこの2頭の新馬戦時における後半1000mの平均完歩ピッチを比べてみましょう。
タッチウッドの新馬戦は阪神芝内回り、タスティエーラは東京芝。タスティエーラは完歩ピッチのピークがL300200m区間でL600500mL1000m区間はほぼ同じ値。つまり上がり600mを全区間きっちり走っている形。一方タッチウッドは完歩ピッチのピークが200100m区間で上がり600mの内、実質ラスト300mで頑張った形。L700600m区間では2頭近いレンジの完歩ピッチとなっているものの、L600300mでは相当異なった波形。要は各々のペースで残り600m通過を通過してから上がり600mをほぼMAXで走って8というL3指数を叩き出したのがタスティエーラ、ラスト300m少々頑張って8というL3指数をマークしたタッチウッドという構図。したがってタッチウッドはもっと高いL3指数を出せたのは間違いないんですね。レース映像を細かく見ていけば鞍上の挙動等によりそんなニュアンスをくみ取れるとは思いますが、それ以前に大きなポイントは最後の直線の長さ。この2頭は前での競馬だったので影響はないんですが、コーナーで前の馬を交わそうとすると大多数のケースでは外を通らざるを得ないので、4コーナーを回ってから直線部でスパートする方が断然お得であり、特に新馬戦では全開スパートを遅らせる傾向にあるので、このタッチウッドみたいなケースはたくさんあります。上がり600mALL直線である新潟芝外回りや500m以上直線である東京芝での上がり600mのラップはある意味正義なんですね。一方、上がり600mの内、コーナー部が半分以上占めるコースやこの阪神芝内回りのような400mに満たない直線となるコースでは、正義ではない上がり600mのラップとなるケースが存在します。
そもそも、調教においてコーナー区間で追われるというケースはあまり見られません。デビュー戦であっても直線で頑張るという感覚が備わっている馬がいるかもしれません。そしてレースキャリアを積み重ねるとその傾向は顕著になっていくものと思われます。また鞍上の手応えが楽そうに見えても細かくGOサインを出しているケースはたくさんあって、R.ムーア騎手なら映像上よくわかります。このR.ムーア騎手は押しながらも実に細かくスピードコントロールしており激しく追い始めるまでのアクセル開度の段階が相当数あります。以上のことからタッチウッドとタスティエーラの新馬戦評価はほぼ互角だろうという見立てとしていました。
当マガジンではこのタッチウッドとタスティエーラのような細かな分析を行っています。また特定の馬の分析リクエストもお答えいたします。クラシック戦線に向けた現3歳馬の有用な情報になり得ると思いますので、コンテンツ単体ではなくマガジンのご購入をぜひ検討くだされば幸いです。それでは今回の共同通信杯と過去例の指数表をご覧ください。
今年はL5-3指数が大きくマイナスとなっているようにL1000600m区間が極めて遅く流れたレース。指数が出ないのは当然のことですがL3指数がペースの割にあまり速くないです。最後の直線は向かい風となっていて、その影響を加味すれば実質いくらか値にプラスして見るべき部分はあるのでしょうが、低調気味な現3歳牡馬戦線の流れを汲むような結果でもありました。ウオッカが現世代に舞い降りてくれば実際と同じように日本ダービーで快走劇を演じる可能性は大きいです。ちなみに逃げたタッチウッドのL5指数は過去の勝ち馬の中ではトップレベルのペースとなっています。走破タイムが速くなるのとは逆ベクトルとなる、緩急の激しい効率の良くないペースだった点は付け加えておきましょう。次は上位5頭の後半1000mにおける平均完歩ピッチを見ていきましょう。

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