BOOKERS

image

2020年産馬クラシックロード vol.026

2
image
Mahmoud
2023/6/13 03:17
当マガジンは2020年産馬を扱っていますが、2021年産馬の新馬戦が始まりましたので、当面の間は当マガジンで2021年産馬についても触れていきます。原則として注目馬のみ取り上げていきますが、開幕週においては新馬5レース全てデータ化しておきました。比較対象として同時期の新馬を勝ち上がった2022年ノッキングポイント、2018年グランアレグリアのデータも加えてあります。L5指数表そして平均完歩ピッチと平均ストライド長のグラフをご覧ください。
指数値は後日修正する場合がありますが、現時点ではこのように判定しました。また、この時期は牡牝同斤量でレースを行いますが、上記の指数値は斤量2kg分のセックスアローワンス補正を既に反映させています。したがって2歳戦での指数値による牡牝比較は実際のレースでの着順とアンバランスな形になるケースがあります。さて、ボンドガールと2022年ノッキングポイントを比較すると指数はボンドガールが11高く、即ち1.1秒速く走った形となります。残り1000m地点の通過レベルを表わすL5追走指数はノッキングポイントが5高いのですが、残り1000600mのラップタイムレベルを表わすL53指数はボンドガールが12高くなっており、この区間で位置取りが大きく逆転している形になります。この様子は平均完歩ピッチのグラフ波形からも読み取ることができます。中間部分でノッキングポイントのピッチがグッと緩んでいるわけです。つまりノッキングポイントの新馬戦の方が中弛み率が高く走破時計が速くなりにくい構造となっているのです。とはいってもラスト600mのラップタイムレベルを表わすL3指数はボンドガールの方が高く、全体的に見てもボンドガールの方が優秀なレベルとなります。
中間部分がこの2頭の比較論としてボンドガールの方が速く走っているのにもかかわらず、ボンドガールはラストスパートでピッチがかなり速くなっています。それだけ末脚のキレ味はノッキングポイントより上と判定できます。次に平均ストライド長のグラフを見てみると、ゴールに近づくにつれノッキングポイントのストライドの伸びが目立ちます。前述のようにボンドガールの末脚のキレというのは脚の回転力が土台となっていて、ノッキングポイントはストライドを伸ばしてラストスパートを行うタイプ。この2頭の比較ではマイル適性はボンドガールが上位。ノッキングポイントは先日の日本ダービーでは5着でしたがラスト200mの末脚は目立ちました。こういった違いが距離適性を読み取る一つの手掛かりとなります。ノッキングポイントの新馬戦評価の一部で「同馬のゾーンはマイルではなく2000mあるいは2400mにあるのではないかと予測する」としましたが、これは上級クラスでのマイル適性は今一つではないかという意味合いでもあり、その点ボンドガールは上級マイル路線でかなりやれそうな気配が感じられます。さらなる距離延長に関しては判断が難しいのですが、この後少し触れてみます。
この開幕週の新馬5レースの内、4レースではC.ルメール騎手とD.レーン騎手がレースを引っ張りました。この二人ならいつものことですが中盤で過度に抑えられることなくまずまず順当なペース推移でレースが行われましたが、アトロルーベンスが勝った阪神芝内回り1400m戦は中盤が凄く緩んでいました。このアトロルーベンスの平均完歩ピッチの推移を見ると、追い切りと見間違えるほどの波形となっています。そして最後の直線が350m少々しかなく残り200mからは坂を上るコース形態にもかかわらず、アトロルーベンスの平均ストライド長がゴールに近づくにつれこれほどまで伸びているのは異様な光景。実際にアトロルーベンスのラスト200mのラップタイムは11秒を優に切っており、ガチガチに抑え込んでペースを落とし逃げたタイセイタリスマンも、ゴール前で追えなくなっていたのに11.5を切っているくらい。1400m戦としてはレースが壊れているような印象を持ちます。陣営からいろいろとオーダーが出ているのでしょうが、1400m戦の中盤で何故あれほどまで抑え込む必要があるのでしょうか。次のレースで2400m戦とかを使うのなら意味はありそうですが、実際2歳戦では長距離戦はありません。次走以降に繋がるとは私には思えません。もっとも、通常の1400m戦なら垣間見ることのできない一面をアトロルーベンスが見せてくれたのはデータ的に収穫でもありました。
それでは各馬の距離適性を含めた短評と評価ランクを書いていきますが、上記の内容をご覧になって興味をお持ちになりましたら当マガジンをご購入していただけると幸いです。現2歳、3歳に限りますが特定の馬の分析リクエストもお受けいたします。

この続き: 1,855文字 画像10枚
記事のみで購入
¥1,000
定期購読マガジンで購入
¥4,000/月
2024年産馬クラシックロード
¥4,000/月

2024年産馬の分析


Flag

記事を気に入ったらサポートしよう!

image
X