Mahmoudの競馬エッセイ vol.055 「天皇賞・春過去10年」
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天皇賞・春に関しての考察コラムがnetkeibaで掲載されます。現段階では4/25(木)18:00の公開予定。ぜひご覧くださいませ。それでは天皇賞・春の過去10年のL3指数出馬表とレース結果L3指数明細表を掲載しておきます。
阪神競馬場で開催された2021、2022年はペースが速く高指数がマークされガチンコの3200m戦となりましたが、京都競馬場でもキタサンブラックがレコードを叩き出した2017年のように耐久戦となるケースは十分起こり得ます。馬場が速くなり高速上がりタイムがマークされるようになってから何故かスピード重視みたいな見解が目立つようになりましたが、それは全て誤解ですね。2000m以上走ってからしっかりラストスパートできる距離適性がなければどうしようもありません。同じディープインパクト産駒であってもフィエールマンのように上がりが速くなるのが得意なステイヤーがいる一方、ワールドプレミアは持久戦が得意なステイヤー。3200mをしっかり走り切るスタミナ力を持つのが大前提として、その上でペース推移に対する適性力で結果が左右される可能性があるということ。また、過去には大逃げという形になり、そのまま逃げ切ったケースもあります。そんな2レースのレース結果L3指数明細表がこちら。
中間点を2番手で通過した2012年ビートブラックの前後半は1:36.8-1:37.0。非常に厳しいラップタイムバランスで勝ち切った見事な勝利でしたが、逃げていたゴールデンハインド以外の馬とはL3追走指数の値がえらく異なります。道中12~13番手を走っていた3、4着馬ウインバリアシオンとジャガーメイルはゴール板でビートブラックに並び掛けるためには上がり600mを32.5で走らなければなりません。道中3番手のナムラクレセントはポツン状態。馬群の先頭を走っていた4番手ユニバーサルバンクで中間点通過は1:39.9であり、この4番手以降の位置取りの馬たちの勝算は中間点を通過する段階でほぼゼロでした。ちなみに最後方馬の中間点通過は1:42.0だったので、後半1600mを1:31.8、200m平均11.48で走り続けなければ勝てない計算。早い段階から勝負にならないレースをしていた馬は多数いました。中間点で先頭と最後方の差は5.5秒。
イングランディーレが逃げ切った2004年は後続勢の良くないレースぶりがさらに目立ちます。イングランディーレの前後半は1:39.9-1:38.5。中間点で2~4番手はほぼ単独走。馬群の先頭だったのが5番手通過のゼンノロブロイで中間点通過は1:43.6。速くもないマイペースで逃げているイングランディーレから3.7秒も遅れていて先頭と最後方の差は6.0秒。大逃げで差を付けて逃げ切るというのは、段違いの能力を持つ馬なら別ですがほとんどのケースでは逃げ馬の理想的なペース配分だけでなく、後続勢がペース的にミスを犯したから成り立つわけですね。それでは今年の登録馬のL3指数出馬表とL3指数明細表をご覧ください。
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