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Mahmoudの競馬エッセイ vol.006 「ペース効率」

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Mahmoud
2023/2/28 10:23
走破タイムからはじき出す、いわゆるスピード指数という概念において厄介な問題点はレースがスローで流れた時ですね。これは単純に走破タイムを比較する際でも同様です。例えば非常にドラマティックな決着となった昨年の天皇賞・秋。勝ったイクイノックスの前後半は60.6-56.9。東京芝2000mはコース形状的に後半の方が速くなって当然のコースではあるのですが、このイクイノックスの前後半比率からすると、もう少し前半を速く走れば最終的な走破タイムが縮められそうだと考えておかしくないわけです。一方、大逃げとなった2着パンサラッサは57.4-60.2。こちらも逆に前半をもう少し遅くするとより走破タイムを縮められる可能性があります。
何年前からなのか定かではありませんが、陸上競技のマラソンでは「ネガティブスプリット」というフレーズがよく聞かれます。二つ前の男子世界記録2:02:572014年に樹立された時の前後半は1:01:45-1:01:12、一つ前の世界記録では1:01:06-1:00:33。後半の方でスピードをやや上げる形が記録を出すのに効率が良いとされたのだと思いますが、現在の世界記録2:01:09は前後半が0:59:51-1:01:18とこちらはポジティブスプリットの形。この現世界記録ホルダーであり五輪2連覇中のエリウド・キプチョゲ選手があらゆるサポート環境下でマークした非公認の記録1:59:40は前後半が0:59:52-0:59:485km毎のラップタイムが14:1014:14で収まるという極めてイーブンに近いペース推移。この辺りの話をベースに競馬においてはどうなのか、つまるところ、スローで流れた際やハイペースとなった時のタイム補正をどう考えれば良いのか少し書いてみたいと思います。

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