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2020年産馬クラシックロード vol.003

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Mahmoud
2023/2/2 23:29
今回は2023-01-15京成杯について振り返っていきますが、まずは昨年末のホープフルSで逃げたトップナイフと今回の京成杯で逃げたグラニットの完歩ピッチの推移を比較してみます。
この2頭の完歩ピッチの推移の違いとして、トップナイフはハナに立つためテンの200mL20001800m)でピッチを維持し続け、一方グラニットは早々とハナに立てたためすぐさまピッチを緩めている点と、グラニットは1コーナーに入る段階となるL17001600mで若干ピッチを緩めるスムーズさに欠けている点がありますが、L800mまで2頭は概ね似ている完歩ピッチの推移なのがわかるかと思います。いわゆるマイペース状態でじわじわとピッチを緩め、ごくオーソドックスな逃げと見て問題ないでしょう。この完歩ピッチの値を200m単位にして、200m毎のラップタイムと計算すれば200m毎の平均ストライド長が割り出せます。例えばトップナイフのテンの200mなら平均完歩ピッチが0.400/完歩、ラップタイムが公式ラップの12.6とすれば、200m÷(12.6÷0.400)=6.35mがこの区間の平均ストライド長となります。それではグラニットが先頭に立っていたL400mまで、公式ラップを用いて200m毎の平均ストライド長を出してみましょう。
この2頭が概ね似ていた完歩ピッチのグラフとは大違い。1コーナーに該当するL16001400mでグラニットはストライドをグッと狭くし、2コーナーに該当するL14001200mで逆にストライドを大きく伸ばすという形。そのストライド長の差は計算上約70cmもあります。ストライド長の差が70cmあると25完歩走れば距離にすると17.5m。もしL16001400m区間が2017年にキタサンブラックが勝った天皇賞・秋の馬場状態でL14001200mが現在のスタンダードな高速馬場ならこんなことがあり得るとは思いますけど。
それでは上段が中山芝Aコースで行われたホープフルS、下段が中山芝Cコースで行われた京成杯の公式ラップを書いてみましょう。
12.6-11.3-12.2-12.7-12.7-12.5-12.5-11.9-11.2-11.9
12.9-11.6-13.1-12.0-12.6-12.4-12.2-12.2-11.7-11.5
赤字にしたL16001400mL14001200m区間の公式ラップですが、1986年以降の平均値はAコースが12.45-12.81809レース)、Cコースが13.03-12.40315レース)。坂の位置が若干異なるものの、これほどACコースの乖離差が出ることって根本的な問題がなければ起きないんですね。手動計測での誤差という範疇も遥かに超えています。次に京成杯の公式ラップに手を加えた上で上記と同じように2頭の平均ストライド長を見ていきましょう。
グラニットの平均ストライド長の推移、これで完歩ピッチと同様にトップナイフと似てきましたね。ではどのように公式ラップに手を加えたかを書いておきましょう。上段が公式ラップ、下段が修正計算値となります。
12.9-11.6-13.1-12.0-12.6-12.4-12.2-12.2-11.7-11.5
12.9-11.6-12.4-12.7-12.6-12.4-12.2-12.2-11.7-11.5
同コースで数多くのラップタイムや完歩ピッチを計測したデータからいくつかのパターンが考えられるものの、最もシンプルで単純な答えがこれです。
中山芝Cコースにおける残り1400mのハロン棒はゴール寄りに10mズレている。
中山芝Cコースでのハロン棒間隔が、L16001400m区間が210mL14001200m区間が190mではないかと推測できます。ちょうど10mというキリのいい数字なら距離計測ミスが起き得るパターンかなとも思います。
公式ラップの値からグラニットは前半おかしなペースで走らせたと感じるかもしれませんが、そんなことは絶対にありません。断言します。ジョッキーはみんなプロフェッショナルですよ。馬が凄く掛かったり他馬との干渉があったりすればスムーズなペース推移となるのが難しいケースはあるものの、すんなり単騎で逃げたら緩やかなペース推移で走らせることなど彼らにとっては朝飯前のレベルでしょう。
さて本題に入りますが、京成杯を勝ったソールオリエンス。4コーナーをクリアするところで逆手前となり大きく外へ膨れた後、素晴らしい伸びを見せ完勝。逆手前に替えた地点は残り375m4コーナーを回り切るまで約9完歩、逆手前となりましたがこのケースでは遠心力に抗うための過剰な労力を使った形ではなく、それ相応の距離ロスが生じラストスパートにおけるスピードアップのタイミングが遅くなった形。誰もがイメージしたであろう2015年皐月賞でのドゥラメンテと似たケースであり、またその後の末脚の伸びも似ていましたね。というわけでドゥラメンテの初戦、2戦目の走行データとソールオリエンスを比較し、ドゥラメンテの3戦目セントポーリア賞から5戦目皐月賞までの走行データを掲載するとともにソールオリエンスを深く分析しています。この2頭、類似点ありますよ。是非ご購読くださいませ。

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