Mahmoudの競馬エッセイ vol.113 「2026年東京新聞杯指数振り返り」
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冬の東京開催芝は毎年Dコースで行われていますが、このDコースの傾向というのがいろいろ語られていて、中にはトンデモ論があったりしていました。傾向として挙げられていた多くは、コーナー半径が大きくなるためコーナー区間を走る距離が長くなり、差しが利きにくいというニュアンスだったかと思います。ただ、その根拠を表すデータを見る機会はなかったように感じました。
G1レースを中心に、馬番毎の入線率のデータをXで時々公開しているのをみなさんご覧になっていると思います。枠順の有利不利も盛んに語られていますが、その多くは出走頭数に関係なく1~8枠での成績をまとめたデータとか、施行例が少ないデータの集計値みたいなのがほとんどという印象です。個人的には陳腐なデータで「内枠は○○だ」とよく断言できるものなんだなと、その度胸に感嘆するばかりですが、いつか、それなりの枠順データとともに上手く解説する方が現れてくれないかと望みながら、いつもあのようなデータを作っているのが実情です。しかし、残念ながらその兆候は感じられていません。
東京競馬場芝Dコースでは先行有利と説きたいのならば、ある程度のエビデンスらしき物は容易く作れます。Xで記したデータがこちら。現例レイアウトとなってからの2003年以降のコース区分別走行データを5年毎にまとめた物です。
上がり600mの公式ラップタイムを、レースラップタイムと1着馬の差で比較すると、Dコースは最もその差が小さい傾向が感じられます。また、それに応じて3、4コーナーでの位置取りも少し前目。さらにその傾向が年々強くなっているのが特徴的なところで、この程度のエビデンスなら、「東京競馬場芝Dコースは先行有利」と納得させることは可能かもしれません。とはいってもDコースだと状況が一変してしまう、というレベルではないのは確かで、あくまでも平均値として一列前の位置取りとの違いを表しているのに過ぎませんね。
そして重要なポイントは東京競馬場の3~4コーナーは複合コーナーである点。中山芝内回りや、いわゆるローカル競馬場では3~4コーナーを約180度、似たようなコーナー半径でコーナリングし続けるため、コーナー区間が長い距離となるのがモロに影響するわけですが、東京競馬場の3~4コーナーの中間部はコーナー半径がかなり大きく、直線に近いラインで走れるため、左コーナー用となる左手前から右手前に替えて走る馬が多くいます。このコーナー形状の違いを踏まえて考えないと科学的とは言えず、この東京競馬場芝3~4コーナーの中間部は、AコースだろうがDコースだろうが、大した違いはありません。ということで、昨年と今年の東京新聞杯のレース結果L5指数明細表をご覧ください。
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