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Mahmoudの競馬エッセイ vol.012 「位置取りのアヤ」

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Mahmoud
2023/4/8 19:47
先週の大阪杯で5着となったマリアエレーナを例に位置取りについて今回は書いていきまずが、マリアエレーナは2番枠を引いてのレースだったので、もう少し前の位置に付けてレースをして欲しかったと感じた方は多かったことだろうと思います。まずは2022小倉記念、2022天皇賞・秋、そして今回の2023大阪杯での前半400mの平均完歩ピッチから見ていきましょう。ペースが速かったかどうかは、ラップタイムで比較するならコース形状、馬場の速さ等で調整しなければならないので、この完歩ピッチで比較する方が圧倒的に単純明快でわかりやすいです。
前半100mL20001900mは今回の大阪杯がやや速いですが、ほぼいつも通りのスタートダッシュを決めていました。その後は2022天皇賞・秋より少し緩めて追走。一方2022小倉記念ではさほどピッチを緩めず追走。これを見るともうちょっと行けただろうと思えますが、そうしようにもできなかった要因があります。2022天皇賞・秋の2コーナーで暴れてマリアエレーナを内に弾いてしまった、ある意味因縁がある4番枠ノースブリッジの完歩ピッチの推移を見てください。
2022天皇賞・秋で少し外目の10番枠発走だったノースブリッジは押して先行態勢。当時1番枠だったマリアエレーナよりスタートダッシュは断然効いていました。ノースブリッジは激しく掛かるところがあって難しい馬ですが、今回は内目の4番枠。好位インを取り切って外から前に入ってもらって折り合いを付けるのが大命題。鞍上岩田康誠騎手は2つ内のマリアエレーナより前に行ける公算は高いだろうという自信があったでしょうし、現に2022天皇賞・秋ほど吹かさなくても前にいけると感じたのはスタート後50m辺りだったかと思われます。前半100m辺りで徐々に内に寄せていきマリアエレーナの前に入る態勢を築いていました。さすがというしかない岩田康誠騎手の技術力。こうなるとマリアエレーナは抑えるしか選択肢はなかったと思います。
長距離の差し馬でゼロ発進が苦手だという馬は時々見られますが、マリアエレーナなら差し脚を序盤で使うことなど当然できるはずで、後先考えずにただ単に前に行くというなら出ムチを入れるくらいすればノースブリッジの前に行くことは可能だったでしょう。しかし、それをやって意味があるかというのは別の話。そして今回の鞍上はテン乗りの浜中俊騎手。主戦の松山弘平騎手ならノースブリッジとスタートダッシュの差はどれくらいあるのか体感しているので、1コーナーを好位で入るべきだと考えたらスタートダッシュがカギになるというスタイルを選択したかもしれませんが、今回のコンビではそれを求めるのは少々酷だったのではないかと私は思います。次はマリアエレーナの前半400m以降の完歩ピッチの値を追加して見ていきましょう。
中盤でグッと緩んだ2022天皇賞・秋はともかく、前半700mL1300mからは2022小倉記念よりも断然速いピッチで追走することとなりました。逃げたジャックドールが築いたペースの影響ですが、結果的に序盤行かなかったことで余力消耗度を抑えられた面はあったかもしれません。全区間の平均完歩ピッチの推移はこちら。
ギュンと伸びるほどのスパートではなかったですが、まずまずスパートできていたと思います。そして今回の全頭各指数値は以下のように判定しました。
ホームストレッチが向かい風だった影響がありましたがスターズオンアース以外L3指数はマイナス値。そしてL5-3指数(L1000600m区間指数)がプラス。キレる末脚を使えなかったレース展開でもあったので、仮にノースブリッジを制して1コーナーに飛び込んでいれば、終盤バテた可能性は否定できません。マリアエレーナの近6走の指数はこちら。
まずまず自分の走りとなったのではないでしょうか。位置取りは枠順に影響される面がありますが、同時に各馬の並びも凄く影響があります。もしノースブリッジが外目の枠だったなら、マリアエレーナ鞍上浜中俊騎手の選択肢はもっと多かったはずで、違うレース運びができた可能性はあったはずです。明日の桜花賞も各馬の並びを踏まえて展開面を考えるとおもしろいんじゃないでしょうか。この後は勝ち馬ジャックドールの国内全13戦の指数とともに簡単に振り返ってみましょう。

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