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2022年産馬クラシックロード vol.084

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Mahmoud
2024/7/17 01:29
函館2歳Sの振り返りで取り上げるのは2頭。まずは函館ダート1000m新馬を圧勝してここに挑んだリリーフィールド。新馬と平均完歩ピッチを比較してみましょう。
新馬では現役最速ではないかと思わせられるほど猛烈なレンジまでピッチを速めて鋭いスタートダッシュを見せていました。テンの100m0.341/完歩。それがこの函館2歳Sでは0.380/完歩まで一気に緩めるほど徹底的に抑え込んでレースを行っていました。前半200mL1000mまでの平均完歩ピッチの値はほぼ横ばい。前半200300mL1000900mでは少し遅くなりましたが前半300400mL900800mではまたも横ばい。ガッツリと抑え込んでも一向に折り合っていない状態。結局新馬ほどピッチを速めてラストスパートできずに大きくパフォーマンスダウンしてしまいました。現場サイドではどうなのか知る由もありませんが、走行データを見る限り抑え込む戦法は完全に裏目に出ていたと感じ取れます。これほど抑え込もうとするならデビュー戦でガツンとスタートダッシュさせなければいいのに、なんて思ったりしてしまいます。
もう1頭は勝ち馬サトノカルナバル。東京芝1400m新馬を勝ってからここに参戦ということで大きく話題になっていました。こちらは平均ストライド長も合わせて新馬と比較してみましょう。
新馬戦におけるテンの200mの公式ラップタイムは12.8。軽く促されてスタートダッシュを決めたサトノカルナバルは45番手を追走。スピードはさほど速いわけではありませんが494kgの馬体重ながら素軽い動きで平均完歩ピッチ0.400/完歩を切ってくる辺り、根っからの長距離馬という雰囲気はゼロ。もっともこの新馬はサトノカルナバル以外、勝ち負けできるほど仕上がっていた馬は1頭もいない状態であり、7馬身差圧勝といっても内容的には乏しいレース。道中のペースからしてラストスパート時の平均完歩ピッチは0.400/完歩を軽々と切っておかしくない状況でしたがあまり弾けず。馬自身が加減していたのか、そうではなかったのか、判断が難しい走りでした。強いて言うならラストスパートでガツンと弾けるタイプではないかも、それはニアリーイコールとして長い距離はあまり良さそうではないかも、という印象でした。同馬を管理する堀調教師が函館2歳Sに向かうと表明した瞬間、「ああ、この馬はミオスタチン遺伝子CC型なんだな」と直感できました。
函館2歳Sにおける平均ストライド長の推移はいかにもスプリント戦を走ったという典型的なグラフ波形。1400m戦でもえらくスローの流れとなった新馬戦の影響で、ここは苦戦するのではないかという見解は十分一理あるものだったと思いますが、サトノカルナバルはそんな不安をよそにごく普通に1200m戦を走り陣営のスプリンター資質が高いという見立ては全く持って正しいという結果に終わりました。L500200m300m区間はほぼ一定となる完歩ピッチで耐えるようなラストスパート。中長距離で差すレースが得意となるようなタイプの馬だとこんな走りになることはあまりありません。今後はピンポイントとなる得意の距離ゾーンがどこになるのか、陣営はじっくり見定めてレースを使っていくことかと思われます。
この後は函館2歳S過去10年との指数比較、そしてサトノカルナバルに関して話題となったミオスタチン遺伝子についても少し触れておきます。

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