2021年産馬クラシックロード vol.076
19
今回は日本ダービー特集となりますが、その前にオークスに付いて少々。以下の通り既にXで振り返りを行っています。
桜花賞とレース結果L5指数明細表を並べてみましょう。
前回記事の過去10年と比べレベル的にはまずまず平均的なところかと思います。指数上はステレンボッシュ以外、距離延長によってダウン幅が少し大きい印象で2400m戦の厳しさが伺えます。ライトバックは2400mも問題なしと考えていましたが、桜花賞と比べステレンボッシュとの差が開いたので距離が堪えたと捉えるのが妥当かと思います。鞍上坂井瑠星騎手が実に見事にラストスパートさせていましたが、それでいてもラスト200mで上位2頭に離されていました。前方にいた馬に終盤離されるということは、その前方馬がハイペースで失速する以外、逆転の可能性はゼロです。「外に持ち出せば」とか「早めに仕掛ければ」とか、そんなことをすれば3着が取れなかった可能性は極めて高いでしょう。また今年特徴的だったのはL5-3指数の低さ。実質的なレースコントロール馬となった5着ランスオブクイーンのL5追走指数がプラス13。これは昨年道中3番手から4着に粘り込んだラヴェルと同指数であり、この時期の3歳牝馬としては厳しいペースだったと言えます。しかし昨年のラヴェルはその後もペースを落とさずひたすら粘り込もうとするレースを行ったのに対し、今年のランスオブクイーンはそれまでの厳しいペースでの大きな負荷を取り戻そうとするようなイメージでグッとペースダウン。後続勢も息を入れられるようなペース推移となりゴールまで走りやすかったのではないかと考えられます。そしてさほど強くはなかったもののL5-3区間は追い風。3~4コーナーでは値以上にグッと遅くなったわけです。「底力が問われる流れだったことは確かであり」と評していた専門紙がありましたが、そんなことは全くありません。ランスオブクイーン以降の16頭はラストスパート前に脚を溜められることができていました。
暴走していったヴィントシュティレのL5追走指数はプラス31。2014年ジャパンカップで指数104、計算上オークスを勝ったチェルヴィニアの約2.8秒少々速くゴールインする形となったエピファネイアのL5追走指数がプラス30なので、この時期の3歳牝馬の力量的に好走できる確率0%の猛烈なペース。発走後まもなく外から2頭が前に行っていましたが、ヴィントシュティレはその後意図的に外に持ち出していたので馬の後ろで抑え込む意志はなかったものと見られます。馬券が売られているレースでしかもG1の舞台。勝ち負けを度外視したこのようなレースをやるのは個人的に問題だと捉えています。
オークスについてはこれで終わりとし、次は日本ダービー過去10年の上位5頭のレース結果L5指数明細表をご覧ください。
オークス以上にペース推移が年によって様々かもしれません。追い風を受けていたとはいえ2016年は上位5頭の内4頭がL5指数プラス20オーバー。5着リオンディーズも違う年に生まれていたら日本ダービーを勝てたかもしれません。指数値トップは2015年ドゥラメンテと2022年ドウデュース。2022年2着のイクイノックスは指数92でかつL5指数がプラス20。翌年の歴史的大パフォーマンスの布石は確かにありました。それでは今年の登録馬の3つの指数表をご覧下さい。
この続き: 7,093文字 画像81枚
記事のみで購入
¥1,000
定期購読マガジンで購入
¥4,000/月
2024年産馬クラシックロード
¥4,000/月
2024年産馬の分析
記事を気に入ったらサポートしよう!


