前回記事の過去10年と比べレベル的にはまずまず平均的なところかと思います。指数上はステレンボッシュ以外、距離延長によってダウン幅が少し大きい印象で2400m戦の厳しさが伺えます。ライトバックは2400mも問題なしと考えていましたが、桜花賞と比べステレンボッシュとの差が開いたので距離が堪えたと捉えるのが妥当かと思います。鞍上坂井瑠星騎手が実に見事にラストスパートさせていましたが、それでいてもラスト200mで上位2頭に離されていました。前方にいた馬に終盤離されるということは、その前方馬がハイペースで失速する以外、逆転の可能性はゼロです。「外に持ち出せば」とか「早めに仕掛ければ」とか、そんなことをすれば3着が取れなかった可能性は極めて高いでしょう。また今年特徴的だったのはL5-3指数の低さ。実質的なレースコントロール馬となった5着ランスオブクイーンのL5追走指数がプラス13。これは昨年道中3番手から4着に粘り込んだラヴェルと同指数であり、この時期の3歳牝馬としては厳しいペースだったと言えます。しかし昨年のラヴェルはその後もペースを落とさずひたすら粘り込もうとするレースを行ったのに対し、今年のランスオブクイーンはそれまでの厳しいペースでの大きな負荷を取り戻そうとするようなイメージでグッとペースダウン。後続勢も息を入れられるようなペース推移となりゴールまで走りやすかったのではないかと考えられます。そしてさほど強くはなかったもののL5-3区間は追い風。3~4コーナーでは値以上にグッと遅くなったわけです。「底力が問われる流れだったことは確かであり」と評していた専門紙がありましたが、そんなことは全くありません。ランスオブクイーン以降の16頭はラストスパート前に脚を溜められることができていました。