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2022有馬記念 出走予定馬全頭分析

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Mahmoud
2022/12/21 22:26
タイトルホルダー

ファン投票で1位となったタイトルホルダーの全13戦を振り返ってみたい。まずは新馬から2021皐月賞までの後半1000mにおける200m毎の平均完歩ピッチの推移。
「~L1000m」の値は、例えば1800m新馬戦だとスタートから800mまでの平均完歩ピッチとなる。その値が速いほど後半1000m地点までの追走スピードが速いという解釈が基本的に成り立つ。また、施行距離が長いほど追走スピードは遅くなるのが通常。2020東京スポーツ杯2歳Sと2021弥生賞の比較では弥生賞の方が平均完歩ピッチの値はやや速いが、前者は1800mで後者は2000m戦。この値の差以上に後半1000m地点までの追走スピードは弥生賞が速いと見てよいだろう。
新馬は楽勝だったが内容としてはごく平均レベルで強調する点はない。2戦目東京スポーツ杯2歳Sでは前半を新馬戦より遅いリズムで走らせ残り600mまでじっくり脚を溜め込む競馬。2着ではあったがピッチを速めてしっかりラストスパートできていた。続くホープフルSでは過去2走より終始ペースが厳しい競馬。その分ラストスパートではさほどピッチを速めてスパートはできなかったが、L200100m区間が最速ピッチとなったように馬の頑張りは少し目立つところがあった。
タイトルホルダーがグンと力を付けていると感じさせたのは3歳になってから。前述のように弥生賞では東京スポーツ杯2歳Sよりも追走レンジが高くなったのに対し、ラストスパート時のピッチは一段速くなっている。追走能力が格段に上がった証拠。レース中盤の早い段階から厳しい流れとなった皐月賞では耐性力が非常に目立つ走りを見せた。次は2021日本ダービーからの4戦。
日本ダービーは距離延長なりに追走ペースが緩い形。当馬なりに脚が溜まって反応の良いスパートを見せたがライバルたちにはスパート時の絶対的スピードで後れを取る結果となり、良さを生かせないレースになったと言えるだろう。秋初戦の2021セントライト記念は最後の直線で進路がなく参考外。続く2021菊花賞では前半速く中盤をグッと落としたペースで逃げたが、後続の有力馬たちが前半をあまりにも遅く入ったためタイトルホルダーに勝ってくださいというレースの質だった。ただ、残り1000m通過時点では距離を考えると日本ダービーより若干負荷の高い追走ペースであり、それでいて後半1000mの走りは日本ダービー時に近いレンジまでピッチを速め見事な形。圧勝も当然だった。3歳最終戦2021有馬記念は2番手からの競馬。このグラフではわからない話になるが前半800mの間、随所に行きたがるところがあり若干スムーズさに欠いていた。レース後半は2500m戦なりのスパート勝負でスピード負け。本質は日本ダービーの負け方と共通する。3歳終了時点では、まだG1トップレベルの域において2500m戦までの距離カテゴリーだと分が悪いレベルだったと考えられる。次は古馬になってからの4戦。
2022日経賞は後半スピード負けしてもおかしくないほどの緩いペースの追走レンジだったが、G1で上位に来る馬がいない相手だけに難なく勝利。次走2022天皇賞・春へのハードな調教を行ったような形でもあった。その天皇賞・春は菊花賞と区間を4分割した比較グラフで解説してみよう。
中盤は天皇賞・春の方が速く、全区間の平均値も同様。菊花賞以上にタイトなキツい競馬をクリア。前年同様、3歳から4歳となってグンと成長している。そしてさらに凄味を見せたのが次走2022宝塚記念。絶対値としてキャリア上、断然の最速追走ペースながら前年有馬記念以上にピッチを速めラストスパート。圧巻の勝利だった。ここで私が算出している近5走と最高値の指数表を見てもらおう。
近年では牝馬ならアーモンドアイ、リスグラシュー、グランアレグリア、クロノジェネシスといった馬たちがマークしているものの、この宝塚記念での指数の領域に達した牡馬はキタサンブラック以来。れっきとしたチャンピオンホースに肩を並べる内容である。したがって今秋の凱旋門賞は大いに期待したものだがスパート余力を失い早々と失速。悪化した馬場の影響があったかもしれないが前2走と比べると不満の残る内容。そしてこの凱旋門賞ではタイトルホルダーらしくないところが垣間見えた。全13戦における前半200mまでの完歩ピッチのグラフを見てもらおう。
見にくいグラフとはなるが、さほど促すことなくスタートダッシュさせた東京スポーツ杯2歳Sに次いで凱旋門賞ではテンの100mのピッチが遅い。鞍上横山和生騎手は過去走と同じように100m過ぎまで激しく促しているのにこの値。この反応の悪さというか、この時のタイトルホルダーは何らかの要因があってヤル気が出てなかったように感じる。また、凱旋門賞ほどではないものの、今年初戦の日経賞でもテンの100mのピッチはもう一つ速くない。叩いてこそのタイプと言える。
タイトルホルダーのストロングポイントは優れた持久力を基にして、他馬のラストスパート時の余力を削ぎ末脚のキレ味勝負に持ち込ませないところにある。当然その裏側は他馬が余力をしっかり保って末脚勝負に出られると分が悪いということである。今回の有馬記念でも逃げることになるだろうが、その逃げのペース、そして道中後続勢に付けるマージンがどれくらいの物になるかが全て。自身の2500m戦に見合った逃げを打てば現役最強馬らしいレースを見せる可能性は高い。
タイトルホルダー以外の15頭は有料記事としております。半数以上の馬は1000字以内でまとめていますが、有力と目される馬に関しては細かく触れています。ヴェラアズールはダート戦も含めて解説しています。ご興味ある方はご購入いただけると幸いです。また、当週金曜日あたりに有力馬の追い切り評価を加筆する予定です。

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