2023年産馬クラシックロード vol.138
1
現3歳マスカレードボールが天皇賞・秋へ参戦すると発表されたので、近年で3歳馬が天皇賞・秋に挑戦した際のL3指数出馬表を見ていきたいと思います。まずは皐月賞馬イスラボニータが出走した2014年から。

近10走の持ち指数が90台後半となる馬は6頭。近10走各馬Best3指数平均値が90オーバーと、指数平均値は上々のメンバー構成でした。イスラボニータは2kgのエイジアローワンスがあって皐月賞の指数が94、L3指数がプラス11と、十分互角に戦えるだけの指数の裏付けはあったとみて良いでしょう。結果は私がサラブレ誌上で本命に推したスピルバーグが1着、三冠牝馬ジェンティルドンナが2着、アタマ差の3着にイスラボニータが入線しました。勝ち負け云々の細かい部分はさておき、能力的に概ね妥当な結果だったと思われます。次は2015年。

3歳サトノクラウンはデキが良くなかったか17着に惨敗しましたが、前年のイスラボニータ同様、好戦しても何ら不思議ではない能力はあったはずです。成長途上にあったクラシック不出走馬アンビシャスが1位から0.2秒差の5着と健闘。仮に同世代のチャンピオンホースだったドゥラメンテが順調な状態で出走すれば、順当に完勝していた可能性は極めて高かったと思われます。次は2017年。

オークス馬ソウルスターリングが出走しましたが、歴史的な極悪馬場でのレースとなり6着。ドゥラメンテと同世代のキタサンブラックが大将格で、続くのも同世代サトノクラウン。この2頭の牙城を崩すのは非常に難しかったと思われます。強力なチャンピオンクラスの古馬勢が存在していると、エイジアローワンスがあっても3歳馬が好勝負するのは難易度が高いですね。次は2019年。

皐月賞馬サートゥルナーリアが出走。好勝負できる可能性はあったと思いますが、気性的な弱点を見せ6着。ただ、この年は天皇賞・秋の歴史上、完全なるチャンピオンホースの1頭アーモンドアイがいたので、3歳馬がこの時のアーモンドアイに勝てるチャンスはほぼゼロと言って良いくらいだったと思われます。次は2021年。

この年は2002年シンボリクリスエス以来の3歳馬勝利となりました。指数上位馬はマイル路線馬のグランアレグリア、ヘヴィステイヤーと言えるワールドプレミアといった馬たちで、中距離路線での強力古馬は三冠馬コントレイル1頭のみ、と言えそうなメンバー構成でした。近10走各馬Best3指数平均値も、ここまで紹介した年の中では最も低く、3歳皐月賞馬エフフォーリアにとって、実にチャンス十分の参戦という形でした。また、翌年速い流れで苦労した大阪杯とは違い、遅い流れとなったのも味方したと考えられます。ある意味、必然の3歳馬勝利だったとも言えるでしょう。最後は2022年。

皐月賞馬ジオグリフ、皐月賞、日本ダービー2着イクイノックス、皐月賞、日本ダービー4着ダノンベルーガの3歳馬3頭が出走という珍しい形。そしてこの3歳馬3頭が指数上位組となるメンバー構成。前年で3歳馬エフフォーリアが勝ったように、当時の古馬勢は低調なレベルでした。近10走各馬Best3指数平均値は前年をさらに下回って最も低い値。3歳馬が上位独占しておかしくなかったのですが、大逃げを打った5歳馬パンサラッサが僅差の2着に食い込みました。古馬の意地を見せたといったところ。この3歳秋当時のイクイノックスは、1年後と比べ全くの成長途上の段階だったので、仮に2019年当時のアーモンドアイがいたら、勝つのは難しかった可能性が高かったと思われますが、この年の古馬勢相手なら極めて順当な勝利だったと考えられます。2021年のエフフォーリア、2022年のイクイノックスは、自身の絶対能力以外に、勝てるチャンスの大きい古馬相手の一戦だった、というのが大きなポイントでした。
それでは今年の天皇賞・秋の想定メンバーを16頭チョイスしてみたので、L3指数出馬表を見ていきたいと思います。Xで「現在層が厚い古馬中距離陣にあえて挑むんだな」とPostしましたが、その理由がよくわかるかと思います。
この続き: 754文字 画像1枚
記事のみで購入
¥1,000
定期購読マガジンで購入
¥4,000/月
2024年産馬クラシックロード
¥4,000/月
2024年産馬の分析
記事を気に入ったらサポートしよう!


