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2020年産馬クラシックロード vol.038

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Mahmoud
2023/8/30 00:24
今回は新潟2歳Sについて、復習的な意味合いで指数をどう見るべきかを振り返ってみたいと思います。まずはL3指数出馬表、L3指数明細出馬表、L5指数明細出馬表をご覧ください。
指数が50台となるのは内枠の2頭のホルトバージとヴァンヴィーヴ。どちらも2戦目未勝利でマークした値。一叩きされて上積みがあった形であり初戦で出した指数より価値は低いです。全ての馬とは言えませんが、大多数の馬はレースを使うごとに指数が上昇傾向となります。また、上がりの脚のレベルを示すL5指数、L3指数はマイナス値である意味目一杯走ってマークした指数。指数は50以下でもL5指数、L3指数がプラス値をマークした他の馬に分がある可能性が高いと考えられるわけです。その他、同指数であっても早い段階でマークした馬を上位と考えるのは基本でもあります。
新馬でマークした指数の高い順に並べると、1位は単勝オッズ4.8倍のエンヤラヴフェイスの482位は単勝オッズ3.7倍のアスコリピチェーノの46。この2頭は3位以下と指数が少し離れています。L5指数はほぼ同じですがL3指数はアスコリピチェーノが7上。これは残り600m地点で0.9秒後方の位置から上がり600m0.7秒速く走って0.2秒差まで詰めたという相対関係にあり、またエンヤラヴフェイスはプラス値とはならずマイナス1。キレる脚を使えていません。したがって余力度は断然アスコリピチェーノが上位で一緒に走ればまずアスコリピチェーノが上に来ます。単勝オッズ4.4倍のルージュスタニングは指数が39と劣っている上にL3指数はプラス1止まり。こちらも末脚のレベルは高くなくアスコリピチェーノと比べると断然アスコリピチェーノが上の存在。L3指数が2番目の馬はこのルージュスタニングですから、今回のメンバーにおいてはアスコリピチェーノが抜けた存在と見ることが自然な形。この程度の各指数差があれば、負けるにしてもせいぜい3回に1回程度。それが単勝オッズ3.7倍というのは力関係を真っ当に把握できていた層が少数派ということかと思われます。1600m戦以上のほとんどの新馬戦は各馬の実力以上に緩い流れでレースが進むのでL3指数がプラス値にならないと出世はなかなか難しいという側面があるのは重要なファクターとなります。
2着ショウナンマヌエラは2戦目での上積み度が最も大きい結果となりましたが、こちらは単勝オッズが79.1倍。同じ中京芝1600m戦の新馬勝ち上がりルクスノアは単勝オッズ18.9倍。走破タイムが0.9秒ルクスノアが速かった関係上のオッズ差となったのかもしれませんが、私の指数は時計にして0.2秒差。L3指数はショウナンマヌエラが3上でしかも2週ショウナンマヌエラが先にマークした値。同等の人気でもおかしくなかったと思いますが、ルクスノアの新馬戦での斤量3kg減を大多数の方々が無視していた結果なのかと考えられます。斤量というのは例えば60kgを超えたら考慮するとか、そういった捉え方は間違っています。何kg背負おうがあくまでも相対的に見るべきファクター。馬場差云々以前にルクスノアの新馬は斤量3kg減だったという点を踏まえておかなければなりません。私が算出している出馬表の各指数値は全て当該レースの斤量を反映させているので、各指数を値通りに比較して見ていただければOKです。
ちなみに現2歳馬では現在のところB評価(重賞級)以上とした馬は計10頭。先日未勝利を圧勝したチェルヴィニアは新馬戦2着の段階でB評価としていますし、今回の新潟2歳Sを勝ったアスコリピチェーノは新馬を勝った時点でB評価判定。そして1400m戦での勝ち上がりだったものの推定適正距離は18002400m判定。当マガジンでは上記のように走破タイム、区間ラップタイムを指数値として見ることができるので、具体的な力関係をイメージすることが可能です。また、平均完歩ピッチや平均ストライド長の観点から未来像も予測しています。来年のクラシック戦線をいち早く把握することができると思いますので、ぜひ当マガジンをご購入くださいませ。バックナンバーも全てご覧いただけます。
さて、今回の新潟2歳Sでの指数値を見ておきましょう。そして20132022年での上位3頭の指数値もまとめてあります。
今年は概ね平均的な指数レベルでの決着となりました。メンバーなりのペースでレースが推移した影響です。その分、ルージュスタニングを始めとして追走で余力を削られ上がりの脚を使えなかった馬が半数以上いました。アスコリピチェーノの指数は2013年ハープスターと同指数にしましたが、L5指数、そして特にL3指数が大きく異なります。アスコリピチェーノが標準的な成長曲線を描いたとしてハープスターほどのマイル戦でのパフォーマンスは少々期待薄かと思われます。2021年セリフォスとも同じ勝ちタイムでしたが馬場は今年の方が速いので指数は下、そしてL5指数、L3指数も下。セリフォスほどのマイル戦での破壊力も少し難しいところ。ここで新馬戦と平均完歩ピッチ、平均ストライド長を比較してみましょう。
完歩ピッチのグラフ曲線のカーブは新馬戦と概ね似ていますが、追走負荷は今回の方が大きいですね。そして全開完歩ピッチ区間は100m前倒し。より厳しいラストスパートとなっています。それでも新馬戦よりゴール前で大きくピッチが遅くなることもなく力強い走り。坂の勾配の違いを考慮しても平均ストライド長は今回も悪くない推移。ラスト200mのラップタイムは11.25。よく踏ん張っています。端的に言えば一気の脚を使えない分、ゴールまで落ち込みが少ない末脚を使えているという形です。ミオスタチン遺伝子CT型のダイワメジャー産駒は何故かマイラー的視点で見られる傾向にありますが、アスコリピチェーノの走りはマイラー然とした雰囲気を私はあまり感じません。距離延長でこそというイメージで、それを1400m戦新馬で感じ取って上記の評価としてみました。ネガティヴな表現とするならば、同馬のスピードレンジでは一線級のマイラー相手では少し分が悪く、距離を伸ばした方が好戦できる可能性が高まるのではないかとも言えます。今回のレースでは完歩ピッチの推移通り序盤でスムーズさを欠いていましたが、新馬より追走に労力を割いていたもののL3指数は同等でL5指数は7上昇。少なくとも1400mから1600mへの距離延長はプラスとなったと見て間違いありません。今後は追走力をどこまで高められるかがポイントになってくるでしょうし、単なる末脚勝負に賭けるのはあまり得策ではないという気がします。

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