2020年産馬クラシックロード vol.043
1
サウジアラビアRCを簡単に振り返ってみましょう。まずは上位3頭の平均完歩ピッチのグラフから。
ゴンバデカーブースの末脚のキレ具合が断然凄かったのはレース映像でしっかり映し出されていましたが、完歩ピッチの観点からもその様子がハッキリと示されています。全開ラストスパート時に0.380秒/完歩までピッチが速くなった光景を見たのは久しぶりのような気がします。インディチャンプ以来かも。この値を見て計測をミスったかと感じて何度も確認しましたが、そういえばこれくらいのピッチレンジが可能な馬だったなあと新馬戦を思い出しました。その新馬戦との比較がこちら。
縦軸のレンジはスプリンター用のスパンに変更しています。460kg程度の馬体重とはいえ新馬戦時の前半100mの平均完歩ピッチは先日のスプリンターズSでハナを切ったジャスパークローネと全く同じ値です。とはいっても前半200mのラップタイムは0.9秒ほど遅いのでスプリント戦でハナを切れるようなタイプでは全くありません。今回のサウジアラビアRCでは前半200m、およびL1000~600m区間で新馬戦よりピッチを遅くしているのでラストスパートは新馬戦以上に伸びるのは当然としても、超高回転での一気の末脚は目を見張るモノがありました。新馬戦時より明らかに大きくパフォーマンスアップしており一度レースを使われて一変しています。新馬戦では逃げて今回は最後方から。両極端のレースを行うという実に楽しい馬です。今回はバックストレッチで促されるシーンもあったくらいで後述する2、3着馬とは好対照の走りでした。次は2着ボンドガールの新馬戦との比較。
序盤かなり掛かっていましたね。前半600m=L1000mまで新馬戦より相当速いピッチで追走しています。L1000~500mまでは新馬戦より緩められたものの新馬戦時のピーク値より遥かに遅いレンジまでしかピッチを速めることができませんでした。これでは速い上がりをマークすることは不可能。折り合いを欠いたダメージがあったのでしょうがパフォーマンスレベルとして上昇した気配はなく状態がもう一つだったのかもしれません。また、ダイワメジャー産駒ということでメジャーエンブレムやレシステンシアと似たイメージで見ていた方が多かったかもしれませんが、馬体重がまるで違います。同父産駒でもタイプは全く異なる馬ですね。父は違いますが半兄ダノンベルーガの方に似ているタイプでしょう。次は3着シュトラウス。
名手C.ルメール騎手とはいえ持って行かれました。前半300mまで徐々にピッチが速くなってしまうほどの折り合いを欠いた走り。掛かった影響はボンドガール以上かもしれません。その後は何とかなだめて走っていましたが、ボンドガール同様ラストスパートでは新馬戦ほどピッチを速くできなかったので、末脚不発となったのは仕方のないところ。こちらはゴンバデカーブースと違って現状は逃げないと上手に走れない雰囲気があります。これから陣営はどう対策を考えていくのか注目ですね。
この続き: 0文字 画像46枚
記事のみで購入
¥1,000
定期購読マガジンで購入
¥4,000/月
2024年産馬クラシックロード
¥4,000/月
2024年産馬の分析
記事を気に入ったらサポートしよう!


