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2020年産馬クラシックロード vol.018

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Mahmoud
2023/4/19 00:22
今回はリバティアイランド以外の桜花賞上位入線馬に関する振り返りとオークスに向けての展望を書いていきますが、まずは2着のコナコースト、実に良いレースをしたという印象を多くの方が抱いたのではないかと思います。いい走りをした際には必ず走行データにその様子が現れます。前走チューリップ賞と平均完歩ピッチを比較してみましょう。
スタートダッシュ時からチューリップ賞より絶えず速いピッチで走っているのが一目瞭然。そしてラストスパート時における完歩ピッチのピーク値も速いです。これは前走より大きくパフォーマンスアップしたという証となります。それだけ状態もよかったのでしょう。しっかりスタートダッシュさせ逃げるモズメイメイの番手を確保。非常に積極的な序盤の走り。そして最大の注目ポイントはL1000mから。徐々にピッチを緩めペースダウンした後の中盤、L1000700mはほぼ一定のピッチ。その後僅かに値は速くなったとはいえL500mまで一定のリズムで走破。L500mからのラストスパートまでの中盤500m区間をまさにイーブンペースというエネルギー効率の極めて高い走りが秀逸でした。ここまで一定感タップリのリズムは年に一度見るか見ないかというレベル。当然馬の能力と施行距離に見合った巡行スピードというのが存在しますが、その辺りがハマりにハマった形です。最後の直線で3着ペリファーニアに若干交わされるシーンがありましたが、その後差し返したのはこの中盤の極めて理想的な走りで余力消耗度を最小限に抑えられたのが最大の要因かと思われます。コナコーストの特性を生かして良さを最大限発揮させた鞍上鮫島克駿騎手の見事な騎乗。イメージとしては前半600mで貯金を作り、その後ゴールまでその貯金を極力減らさないというペース推移でした。前後半は46.2-46.1。ペース配分は個々の馬によって理想的なバランスは異なりますが、コナコーストにとってはまさにドンピシャという印象です。
他馬と競い合いながらレースをするのが競馬であり、このコナコーストのように理想的なレースをするのは非常に難しいことだと思います。このコナコーストと4着となった鞍上C.ルメール騎手ハーパーと比較して、その難しさを見ていきたいと思います。
スタートダッシュ後徐々にピッチを緩めていったハーパーですが、L12001100mでピッチが速くなっています。ハーパーの内にずっと掛かっていたライトクオンタムがいて、その暴れているライトクオンタムがL1200m辺りからハーパーに2回ほど接触していたんですね。その煽りを受けてハーパーはピッチを速めてしまいました。本来ならL13001200m区間とL11001000m区間とを線で繋ぐ辺りのピッチで走らせるところだったのですが、他馬との干渉によってリズムが乱れることとなっていました。こういうことが起きると、コナコーストがペリファーニアを差し返したような最後の踏ん張りに影響が出てしまいます。また、ハーパーはラストスパートでL200100m区間が再びピッチが速くなるというアンバランスな形となっていました。これを詳しく解説してみましょう。この要因は手前の問題です。
阪神競馬場外回り34コーナーの中間は比較的Rが緩く、ここで右ターン時における本来の右手前から左手前に替える馬をよく見かけます。Rが緩いので大きなロスとはならないでしょうが、ハーパーもL660m辺りから14完歩、逆手前となる左手前で走っていました。ここで手前を替える馬は基本的に同じ手前で長く走りたくないタイプと言えます。そしてハーパーは順手前となる右手前で4コーナーをクリアしてから左手前に替え全開スパート。その地点がL420m辺り。ここからL180m辺りまで32完歩左手前で走りましたがピッチが遅くなっていく様は少し急。その後右手前に替えると再びピッチが速くなりました。伸びあぐねていた印象があったのはこの影響。もっと早い段階で手前を替えていたらとは思うものの、L100mではそれ相応にピッチが遅くなっていますから、3着ペリファーニアに届かないのは不変ですね。ただ、手前替えの問題でスムーズさを欠いたラストスパートとなったのは確かでしょう。先日手前に関するTweetをしましたが、手前替えの影響はそれぞれ馬によってまちまち。「手前を替えなかったから伸びなかった」というのはケースバイケースであり、どの馬も一律の線引きで捉えるのは妥当ではないと私は考えます。そして理想的なレースをするのは本当に難しい。その点、前述のコナコーストはまさに最上級の走りをさせたと言えるわけで、これ以上速くゴール板を駆け抜けるのはおそらく難しいはず。勝ったリバティアイラインドは後方一気という極端なレースには見えましたが、しっかり差し切ったのは絶対的な意味でもあり、リバティアイラインドを導いた川田将雅騎手の手綱さばきも、また正義だったと私は思います。
桜花賞全頭のL5指数は以下のように設定してみました。

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