
快猫物語 1:都会のハードボイルド猫
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スランプに陥った写真家の青年・レンは、雨の降る路地裏で、タキシードのような模様を持つ黒猫「デューク」に出会う。人間の言葉を操るデュークに導かれ、レンは誰も知らない「街の素顔」を撮るための小さな冒険に出る。
深夜二時。冷たい雨がアスファルトを叩き、街中のネオンサインを滲ませていた。
レンは愛機のカメラを抱え、逃げ込むように雑居ビルの隙間へと足を踏み入れた。表通りの喧騒も、巨大ビジョンの光も、今の彼には眩しすぎた。ファインダーを覗いても、そこにあるのは空虚な光の羅列だけ。シャッターを切る指が重い。
「シケた顔だ。今日の雨よりも湿っぽいな」
「シケた顔だ。今日の雨よりも湿っぽいな」
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