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話題で過剰人気してる感があるネブラディスクを考えてみた|条件戦から天皇賞(秋)は10年で0頭|🐧れんちゃん

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話題で過剰人気してる感があるネブラディスクを考えてみた|条件戦から天皇賞(秋)は10年で0頭|🐧れんちゃん

天皇賞(秋)に、3勝クラスを勝ったばかりの4歳馬が出てきます。ネブラディスク(牡4・栗東・福永祐一厩舎)です。7月の博多Sを勝ってオープンに上がり、そこから約4か月あけて、いきなりG1に挑みます。

半姉はリスグラシュー、値段は1億6000万円。話題が先に立って、力以上に人気しそうな気配があります。

🐧れんちゃんは、この馬を消したいと考えています。前走が条件戦(1勝〜3勝クラス)だった馬は、過去10回の天皇賞(秋)に1頭も出ていません。JRAの重賞を勝っていない馬は、この10回で14頭が走り、3着以内には1頭も来ていません。

それでも福永調教師は「使うだけの参戦ではない」と話しています。消しを打ち破る材料が無いかも、あわせて探しました。

【超要約】
条件戦から天皇賞(秋)に挑んだ馬は、過去10回で0頭。古馬の芝G1全体でも42頭が挑んで、3着以内は0回
JRAの重賞を勝っていない馬は、天皇賞(秋)の過去10回で14頭が走って3着以内なし
真速指数(自社の指数。古馬の重賞に出る馬で60前後)のレース前1年の最高は64.5で、今年の17頭で16番目。同じくらいの値から3着以内に来た3頭は、どれもG1を勝っていた
打ち破る材料は博多S。3キロ軽いサウンドムーブに3馬身の差をつけ、その馬が後に3勝クラスを真速67.5で勝った
🐧れんちゃんは消したい。物差しのサウンドムーブの67.5も、今年の17頭に入れると10番目の値

数えたのはJRAのレースだけです。前走も、JRAで最後に走ったレースで数えています。天皇賞(秋)は2016年から2025年までの10回、真速指数は2019年からの7回を使いました。

9戦して、5着より下に負けたことがない

ネブラディスクは父ドゥラメンテ、母リリサイドの4歳牡馬で、開業3年目の福永厩舎にいます。半姉に2019年の年度代表馬リスグラシューがいて、2023年のセレクトセール(生産者が出す若い馬の競り市)で1億6000万円(税別)で取引されました。馬主は金子真人ホールディングス、生産はノーザンファームです。

ここまでの9戦です。着順の列は、9戦すべてが5着以内に収まっています。

日付 | レース | 距離 | 着順 | 人気 | 上がり順位 | 真速
2024年11月 | 新馬 | 京都芝2000m | 1着 | 2番人気 | 1位 | 52.9
2025年2月 | 共同通信杯(G3) | 東京芝1800m | 4着 | 5番人気 | 4位 | 58.7
2025年3月 | 毎日杯(G3) | 阪神芝1800m | 3着 | 5番人気 | 2位 | 58.5
2025年5月 | 京都新聞杯(G2) | 京都芝2200m | 5着 | 4番人気 | 6位 | 56.4
2025年10月 | 2勝クラス | 京都芝1800m | 1着 | 1番人気 | 1位 | 58.4
2025年11月 | 2勝クラス | 京都芝2000m | 2着 | 1番人気 | 1位 | 61.1
2026年2月 | 春日特別(2勝クラス) | 京都芝1800m | 1着 | 1番人気 | 1位 | 62.7
2026年4月 | センテニアル・パークS(3勝クラス) | 京都芝1800m | 2着 | 1番人気 | 3位 | 64.5
2026年7月 | 博多S(3勝クラス) | 小倉芝1800m | 1着 | 2番人気 | 4位 | 63.8

2歳の11月に京都の新馬戦を勝ち、3歳の春は共同通信杯4着、毎日杯3着、京都新聞杯5着。重賞では勝ち切れず、皐月賞と日本ダービーには出ていません。

変わったのは3歳の秋からです。昨年10月からの5戦は3勝、2着2回。川田将雅騎手が乗った春日特別と博多Sは、どちらも勝っています。

前走の博多S(小倉・芝1800m)は2番人気で、4コーナー(最後のカーブ)を4番手で回り、残り200mの手前で内ラチ(内側の柵)沿いから抜け出しました。1番人気のサウンドムーブに3馬身の差をつけています。

重賞を勝っていない馬は、10回で3着以内なし

天皇賞(秋)の過去10回を、JRAの重賞を勝っていた馬と勝っていなかった馬に分けました。3着以内率は、勝っていた馬の23.1%に対して、勝っていなかった馬は0.0%です。

走る前に | 頭数 | 1着-2着-3着-4着以下 | 3着以内率
JRAの重賞を勝っていた | 130 | 10-10-10-100 | 23.1%
JRAの重賞を勝っていなかった | 14 | 0-0-0-14 | 0.0%

重賞を勝っていなかった14頭は、全部4着以下でした。いちばん上は6着で、2021年のポタジェ(5番人気)と2023年のアドマイヤハダル(9番人気)です。

ただ、そのポタジェは半年後、重賞を勝たないまま大阪杯(G1・芝2000m)を8番人気で勝ちました。重賞の勝ち星が無いことは、G1で走れない理由にはなりません。

1800〜2400mの古馬のG1に広げると、JRAの重賞を勝っていなかった馬は116頭いて、3着以内に来たのは10頭です。そのうち7頭はエリザベス女王杯でした。ほかの3頭は、大阪杯を勝ったポタジェ、ジャパンカップ2着のカレンブーケドール、大阪杯3着のルージュエヴァイユです。

今年の17頭で、JRAの重賞を勝っていないのは3頭です。サクラファレル、レディネス、そしてネブラディスク。このうち前走で重賞を走っていないのは、ネブラディスクだけです。

条件戦から天皇賞(秋)へ。10回で0頭

過去10回の出走馬を、前走のクラスで分けました。条件戦の行がありません。

前走 | 頭数 | 1着-2着-3着-4着以下 | 3着以内率
G1 | 45 | 8-7-5-25 | 44.4%
G2 | 83 | 2-3-5-73 | 12.0%
G3 | 14 | 0-0-0-14 | 0.0%
オープン | 1 | 0-0-0-1 | 0.0%
条件戦 | 0 | ー | ー

表の合計は143頭です。残る1頭、2016年のエイシンヒカリ(12着)は、その年にJRAで走らないまま出てきたので外しました。

3着以内に来た馬は、前走がG1かG2でした。前走がG3だった14頭も、3着以内には来ていません。今年、前走が条件戦なのはネブラディスクだけです。

天皇賞(秋)だけでは数が少ないので、古馬の芝G1(2016〜2025年の119レース)に広げました。前走が条件戦だった馬は42頭いて、3着以内は1回もありません。

いちばん上は、2024年の天皇賞(春)で14番人気4着だったスマートファントムです。42頭のうち15頭がエリザベス女王杯、9頭が天皇賞(春)でした。2018年の有馬記念には、障害のG1を5勝していたオジュウチョウサンが、平地の条件戦(南武特別)を勝って出ました。5番人気で9着です。

もっと昔までさかのぼると、前走が条件戦だった馬は1986年から2003年までに10頭見つかりました。3着以内に来たのは、1987年に13番人気で3着だったアサカツービートだけです。1990年に7着だったダイユウサクは、翌年の有馬記念を勝っています。

いちばん新しいのは2003年のモノポライザーです。大原S(今の3勝クラスにあたる1600万下)を勝って出てきて、6番人気で16着でした。

真速指数で見ると、17頭で16番目

真速指数は、そのレースでどれだけ速く走れたかを1つにした自社の指数です。古馬の重賞に出る馬で60前後になります。

ネブラディスクの真速は、3歳春の重賞3戦が56〜59でした。昨年10月からの5戦は、58.4 → 61.1 → 62.7 → 64.5 → 63.8と上がってきています。いちばん高いのは今年4月のセンテニアル・パークSの64.5で、昨年10月から半年で6.1伸びました。

今年の17頭を、レース前1年に出した真速の最高で並べました。ネブラディスクは下から2番目の行です。

馬 | 前1年の最高 | 前走
マスカレードボール | 75.7 | ジャパンカップ
クロワデュノール | 74.7 | 宝塚記念
シェイクユアハート | 73.2 | 札幌記念
タガノデュード | 72.0 | チャレンジカップ
サクラファレル | 71.0 | 札幌記念
ダノンデサイル | 70.7 | 宝塚記念
レガレイラ | 69.5 | オールカマー
ジョバンニ | 68.9 | チャレンジカップ
エルトンバローズ | 68.9 | 毎日王冠
ジュンブロッサム | 67.5 | オクトーバーステークス
セイウンハーデス | 67.5 | 毎日王冠
シャンパンカラー | 67.4 | 毎日王冠
コスモキュランダ | 66.4 | オールカマー
ホウオウビスケッツ | 65.2 | 毎日王冠
レディネス | 65.1 | 毎日王冠
ネブラディスク | 64.5 | 博多ステークス
リアライズシリウス | 63.2 | 毎日王冠

2019年から2025年に3着以内に来た21頭は、レース前1年の最高の真ん中が69.1でした。21頭のうち4分の3は67.0以上です。

前1年の最高が65未満だった12頭のうち、3頭は3着以内に来ています。2021年に勝ったエフフォーリアは64.6、2023年に2着のジャスティンパレスは64.9、2024年に2着のタスティエーラは63.2でした。

ただ、この3頭はどれも、すでにG1を勝っていた馬です。エフフォーリアは皐月賞、ジャスティンパレスは天皇賞(春)、タスティエーラは日本ダービーを勝っていて、3頭とも前走はG1でした。

3着以内に来た21頭が本番で出した真速は、真ん中が69.2です。ネブラディスクがここに届くには、今の最高からあと4.7上げる必要があります。

これは簡単ではありません。21頭のうち、本番で4.7以上上げて3着以内に来たのは4頭です。21頭のうち11頭は、本番の値が前1年の最高を下回っていました。

ただ、去年は事情が違いました。前半1000mの通過は、過去10回の真ん中が60.2秒です。去年は62.0秒で、2番目に遅い流れでした。

この年は、出走した13頭の多くが本番で値を落としました。前1年の最高より、真ん中で5.6低く出ています。勝ったマスカレードボールの本番の真速も64.5で、ネブラディスクの最高と同じ値でした。

東京芝2000mは合うのか

東京と左回りを走ったのは、3歳2月の共同通信杯の1戦だけです。9頭立ての5番人気で4着。勝ったのは、今年の天皇賞(秋)で連覇を狙うマスカレードボールでした。東京芝2000mは初めてです。

コースの経験は少ないものの、脚の使い方は天皇賞(秋)で3着以内に来る馬と同じ型です。過去10回を、上がり3ハロン(最後の600m)の速さの順位で分けました。右端の3着以内率は、上がり3位以内が62.5%、4位以下は8.9%です。

上がりの順位 | 頭数 | 1着-2着-3着-4着以下 | 3着以内率
3位以内 | 32 | 9-7-4-12 | 62.5%
4位以下 | 112 | 1-3-6-102 | 8.9%

3着以内に来た30頭のうち20頭は、上がりが3位以内でした。ネブラディスクは9戦のうち6戦で上がり3位以内、そのうち4戦は1位です。ただ、その多くは2勝クラスと3勝クラスで出したもので、G1の相手に同じ脚が使えるかは本番でしか分かりません。

位置取りは、4コーナーで3〜8番手が多い馬です。天皇賞(秋)で3着以内に来た30頭も、15頭が4コーナー5番手以内、12頭が6〜10番手でした。後ろすぎない位置から脚を使う形は、このレースで3着以内に来る馬と重なります。

前走から17週あいていることは、割り引く理由になりません。過去10回で、前走から16週以上あけた馬は51頭で3着以内率39.2%。5週以内の58頭は8.6%でした。

ただし、16週以上あけて3着以内に来た20頭は、前走が全部G1です。宝塚記念が8頭、安田記念が5頭、日本ダービーが4頭でした。条件戦から間をあけて来た例はありません。

父ドゥラメンテの産駒は、東京芝2000mで105回走って13勝、3着以内率は24.8%。全部の馬の25.5%とほぼ同じで、得意とも苦手とも言えません。天皇賞(秋)に出た産駒は2頭で、2024年のリバティアイランドは13着、去年のマスカレードボールは勝ちました。

半姉のリスグラシューは、東京で6回走って2勝、2着2回でした。走ったのは1600mから2400mで、2000mは走っていません。

斤量(背負う重さ)は、4歳以上の牡馬がみな58キロです。ネブラディスクは前走の博多Sで58キロを背負って勝っていて、重さは前走と変わりません。

陣営もこの舞台を推しています。福永調教師は1週前のあと「コース形態は合うと思う」と話し、最終追い切りのあとには「コースもベスト」と言い切りました。

陣営の言葉。「使うだけの参戦ではない」

博多Sを勝ったあと、川田騎手は気性の課題を口にしていました。

川田将雅騎手(7/4)「どうしてもテンションが異常なほど高ぶってしまうので。それでも、レースでこれだけ走れるのは素質の高さだと思うので、精神面の成長が伴ってくれればと思います」

福永調教師も同じ日に「ジョッキーがうまくコントロールして、形にしてくれた。ただ、レースまでの部分も含めて、課題も多い。ポテンシャルは高いので、いい形で持っていければ」と話しています。

10月の初めに厩舎へ戻り、天皇賞(秋)へ向かうことが決まりました。1週前の10月21日は栗東のウッドコース(木のチップを敷いた調教用のコース)で6ハロン(1200m)82秒1、最後の1ハロンは11秒4。

福永祐一調教師(10/21)「追い切るごとに上がっていく馬ですし、いい形で使えそうです。体を減らさないようにだけ持っていければ」

翌日には、体重が468キロぐらい(前走は456キロ)と話しています。

最終追い切りの10月28日は単走で、4ハロン52秒0、最後の1ハロンは11秒4でした。

福永祐一調教師(10/28)「1週前にしっかりやったからね。オープンになったばかりで厳しいレースにはなるが、ポテンシャルはGⅠでもヒケを取らない」

福永祐一調教師(10/28)「うちの4歳世代でクラシックを目指せると思ったのは、この馬でした。このクラスでもやれると思っています。相手も強いので〝それ〟が今回かといわれると…ですが、使うだけの参戦ではない。枠や展開などうまく合致すれば、上位に来られると思っています」

頭を高く上げて走る癖については、こう答えています。

福永祐一調教師(10/28)「気性面に危うさのある血統で、この馬も併せ馬をしたことがないぐらい。乗りやすい馬ではないですし、そこはうまく付き合ってやっています」

ここまでは、消す理由ばかりが並びました。では、消しを打ち破る材料は本当に無いのか。

この先では、博多Sで負かした相手のその後と、半姉リスグラシューの歩みを追います。最後に、消す理由と打ち破る材料を1つの表に並べて、🐧れんちゃんの見解を出します。

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この続き: 1,413文字
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