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有馬記念(GI)出走馬診断

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2025/12/28 13:03

有馬記念(GI)出走馬診断

執筆担当:馬シェフ

馬シェフ
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2025年12月28日(日)
中山11R 第70回 有馬記念(GI)
発走時刻:15時40分
3歳以上オープン
芝2500m

1枠1番 エキサイトバイオ (牡3)

父レイデオロ×母アニメイトバイオ。母父ゼンノロブロイという血統配合での印象は、[スピードよりもスタミナ]。決め手では一線級との差があるが、スタミナがあり、長い距離のレースならば、持続力が武器となり「失速しない」というところが強み。瞬発力勝負には向かないが、タフな消耗戦になれば、【1枠1番】は大きなアドバンテージになる。内枠の捌き方に定評のある荻野極騎手とコンビを組むようになり、スムーズな競馬ができるようになっていることは強調材料だ。力勝負ではまだ分が悪いが、周りの馬が消耗するようなら、ロスのないコースからスムーズに出すことができれば、「掲示板は狙える」というのが陣営の感触。最後までしぶとく走れる馬だけに、有馬記念の3着~5着あたりは狙える。

1枠2番 シンエンペラー (牡4)

すごく良かった頃のシンエンペラーと比較すれば、さすがに「まだ戻りきっていない」といわざるをえないが、この馬なりに状態が上がってきているため、軽視禁物。ダービー3着、ジャパンカップ2着。いずれも「長く良い脚を使えていた」ことに着目すれば、東京での好走実績が目立つとはいえ、有馬記念での好走も計算ができる。徐々に硬さがとれていることもよく、「1枠を引けたこと」は、シンエンペラーにとっては大きな足し算が必要だ。もっと走れる馬だけに、不満は残るが、有馬記念では「その馬のベストな状態で出走できる馬」はほぼ皆無。各馬を減点方式で見た場合、シンエンペラーの減点材料は少なく、この馬の力をある程度発揮できれば、好走の期待値は高い。

2枠3番 ジャスティンパレス (牡6)

これでラストラン。長い距離での活躍が目立つ成績であったが、それ以上に「長い直線」が、この馬の好走にはセットであった。加速力をいかすには、東京や京都の外回りがベスト。そのため、中山の内枠というのは、ジャスティンパレスによって好材料とは言い難い。【地力】という点でいえば、有馬記念に出走するメンバーの中では、相対的に“上位”の存在。3着争いあたりが混戦になるならば、“3連系”にはおさえておくべきだろう。

2枠4番 ミュージアムマイル (牡3)

皐月賞優勝、天皇賞秋2着。セントライト記念を勝ちきったあたり、3歳世代では上位の1頭であることは疑いようがない。1週前追いに記録したコース追いの時計だけで判断するならば、有馬出走メンバーの中では「一番良さそう」に映るが、良い頃と比較すると、柔らかさに欠ける。寒い時期のため、硬さが出るのは仕方ないが、ジャパンカップを飛ばして、天皇賞秋から有馬記念を狙うという過程でいえば、前走よりも条件は良くない。スタートが早い馬ではないだけに、内過ぎる枠も決して良いとはいえない。スローペースからの瞬発力勝負ならばチャンスはありそうだが、持続力勝負となると年長馬相手には苦戦しそうだ。

3枠5番 レガレイラ (牝4)

昨年は古馬牡馬との「斤量4キロ差」を武器に、有馬記念で戴冠の瞬間が訪れたが、この馬自身がさらにスケールアップできているかというと疑問が残る。骨折の影響もあって、今年の前半に強化を図れなかったため仕方がないが、オールカマー(GII)→エリザベス女王杯(GI)と連勝してきているとはいえ、現役の一線級とはやれていないだけに、過大評価は禁物だろう。スタートが改善されているようで、ゲートの中では落ち着いておらず、エリザベス女王杯にしても、「たまたまタイミングが合った」と受け止めるべき。ゲートでちゃかつく馬だけに、レガレイラの両隣の馬にも影響がでる可能性あり。中山巧者であることに加え、C.ルメール騎手が手綱をとるということで、牡馬の一線級との力量差をどこまで埋めることができるか。

3枠6番 メイショウタバル (牡4)

「掛かる」ことが弱点でもあるが、その前進気勢こそが、この馬の長所。掛からないようになると、走らなくなるタイプだろう。そのため、追いきりで前進気勢が強くなったことはマイナスに考えすぎなくても良さそうだ。武豊騎手とのコンビでレースにいけば、いつもリズム良く走れているだけに、暴走するようなことにはならないはず。気になるのは、やはり隣にレガレイラがいること。コースの形態上、スタート直後は外の馬も寄ってくる。序盤から嫌でもプレッシャーがかかることは避けられない。ジャパンカップをパスして、「オーナーが好きな有馬記念を勝たせるための準備をしてきた」と陣営はやり残しのない仕上げを施してきている。主導権を握り、レースを支配できるかどうかだけ。

4枠7番 サンライズジパング (牡4)

芝、ダート兼用の馬で、この馬を管理していた音無秀孝厩舎でも、「芝かダートか」で意見はわれていた。持続力が武器で、芝のレース選び次第では上のクラスでも通用するだけの力があったということ。しかしながら、さすがに芝中距離路線のGIとなれば荷が重い。
今回に関しては「記念出走」の域を出ない。

4枠8番 シュヴァリエローズ (牡7)

スタミナあり。持続力が武器。これだけならば【有馬記念向き】ともいえるが、ピークアウトしていることは否めない。キタサンブラックを鍛えあげた清水久詞厩舎の管理馬だけに、ハード調教で鍛えられているため、基礎体力がある。陣営の感触からも、ここで激変を期待するのは酷な話だ。

5枠9番 ダノンデサイル (牡4)

ハイレベルなジャパンカップ3着を経て、その疲れがどのくらいあるかが焦点。最終追いきりの軽さからも、「消耗」が気になるところではあるが、陣営に話を聞けば、「ジャパンカップよりも厳しいと判断していたら、有馬記念は使っていない」とのこと。1週前の動きで、この馬の力を発揮できるという自信があるからこそ、最終追いきりはあえて「軽め」にとどめている。疲れを気にした軽め調整ならば、さすがにこの馬の実績からも、有馬記念には出走させられないはずだ。最終追いきりは時計面だけでいえば「軽すぎる」ということになるが、これは陣営が「有馬記念獲り」を賭けて、この馬にとってのベストな調整で腹を括っていることの裏返し。「良い競馬ができる」という手応えがあるだけに、少なくとも昨年以上のパフォーマンスはみれそうだ。日本ダービーの頃と比較すれば、絶好調といえるわけではないが、そもそも【有馬記念に絶好調はいらない】というのは歴史が物語っている。力を出せる状態ならば、このクラスの馬は争覇圏の域。

5枠10番 コスモキュランダ (牡4)

3歳時はクラシックでも良い走りができており、追いきりでもいつも良い動きができているのが特徴。安定して力を発揮できているが、レースに行った時の【底力勝負】では、稍足りないということ。このレベルでの激走があるならば、[捲くり]しかないが、有馬記念のメンバーを相手に、[捲くる]ことは容易くない。AJCCなど、GI級の馬がタイトル獲りを狙っていないところで狙うべき存在だろう。

6枠11番 ミステリーウェイ (せん7)

逃げて、しぶとさを発揮して連勝。スタミナ勝負ならば「どんと来い」といえる充実度だが、今年の有馬記念では、【展開を覆せるだけのポテンシャルを秘める馬】がいるだけに、展開利だけで戴冠を目指すのは難しそうだ。今回は2ステージくらい、相手が強い。

6枠12番 マイネルエンペラー (牡5)

天皇賞春以来。骨折休養明け。とはいえ、叩き良化型というわけではないだけに、この有馬記念での一発回答ができるかどうか。この馬の【持続力】を発揮できるような調教を積んできているだけに、掲示板は狙えそうな気配。余裕があれば[3連系のおさえ]には入れておきたい存在だ。シュヴァリエローズとの2頭出しをする清水久詞厩舎の管理馬にあたるが、ハードな調教を課してきているため、フレッシュな状態で出走できる時こそ狙い目だ。この馬に関しては、「叩いてから」というよりも一発勝負と見た方がいい。

7枠13番 アドマイヤテラ (牡4)

トップトレーナーである友道康夫厩舎の管理馬。実績もあるだけに、軽視はしたくないところだが、今年は目黒記念でメイチに造っていたため、そこからの上積みを求めるのは酷かもしれない。ジャパンカップの落馬後で、追いきりでも重心が高い。リズムが良くないため、今回はダメージが残らないような競馬に徹するはず。立て直し待ち。

7枠14番 アラタ (牡8)

ひと言。「動きが重い」。札幌記念や福島記念の走りからも、小回りは歓迎。上手く立ち回れば、中山芝2500mにも対応はできるだろうが、それは相手関係次第。

8枠15番 エルトンバローズ(牡5)

ごまかしがきく中山とはいえ、外枠からの2500m戦となれば、エルトンバローズには長すぎる。距離をもたせるようなレースをしなければならず、そろそろとしている間に、実力馬たちに太刀打ちすることは難しいだろう。今回は強調材料がない。

8枠16番 タスティエーラ (牡5)

ラストシーズンを迎えている今秋。叩いて良くなっていく馬も多い堀宣行厩舎だが、タスティエーラの今秋は充実しており、追いきりの動きがハイレベル。好調を維持できており、レースでは結果こそついてきていないが、いつ走っても驚けない。
天皇賞秋は脚の使いどころと、スローペースという展開も向かなかった。ジャパンカップは取りたいポジションがとれずに、大外枠から、枠なりの競馬で見せ場が作れなかった。この状態をキープできているならば、ラストランとはいえ、「ただ回ってくればいい」という競馬はしないだろう。これで引退するとは思えないくらい状態は上がってきている。ピークに近い状態でのラストラン。引退が惜しくなるくらいの激走はありうる。


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