TOP
ログイン 新規登録
Mahmoudの競馬エッセイ vol.080 「2025年高松宮記念指数振り返りと2025年大阪杯指数表」 2 競馬
目次
まずは2016年から10年分の高松宮記念レース結果L3指数明細表をご覧ください。
2016~2025年高松宮記念レース結果L3指数明細表
L3追走指数がマイナス値となった馬はわずか4頭で、ここ10年で最も少ない頭数でした。それだけ今年の高松宮記念は全体的に流れが速かったと言えます。その中で、L3追走指数がマイナス値となった馬のうち最も高い着順だったのは、11着のトゥラヴェスーラでした。いつも通りじっくりと脚を溜めて追走し、手応えも良好で、流れの速い展開がうまくハマりそうな雰囲気でしたが、この着順に留まったのは、それだけ他の馬がよく走った結果だったと言えるでしょう。上位2頭のL3指数履歴はこちら。
Select an Image
上位2頭の指数レベルは、スプリント界では久しぶりに見る高い値でした。勝ったサトノレーヴは、昨年のスプリンターズSでは結果を残せませんでしたが、昨年末の香港スプリントでは、現在最強スプリンターと目されるKa Ying Rising0.12秒差の3着に健闘。この高松宮記念での走りからも、その充実ぶりが際立っています。父ロードカナロア、母父サクラバクシンオーという血統だけでもスプリンターとしての期待は高いですが、サトノレーヴは6×5Mill Reef内の主要な血がクロスしているほか、母方のマルゼンスキー内のNijinskyBuckpasserに連なる血もしっかりとクロスしており、いかにも骨太なスプリンターらしい配合と言えるでしょう。
Select an Image
2着のナムラクレアも素晴らしい走りを見せたと言えるでしょう。ここ3走ではキャリアハイの指数を記録しており、今回もG1を勝つチャンスは十分にあったと思います。ただ、勝ち馬のレベルが一枚上だったことは否めません。遅れて公開されたジョッキーカメラ映像を確認しましたが、サトノレーヴの背後に迫り、最後の直線で外に持ち出すタイミングなどは、ほぼ完璧と言えるレース運びだったと感じました。いつも言っていることですが、後ろにいる馬の方が追走に余力があるのは当然で、その余力を活かして前方の馬よりも速い脚を使えるのが基本です。ナムラクレアはサトノレーヴの外に進路を求めたものの、そこからじりじりとしか差を縮められず、最終的に0.12秒差に留まりました。この結果を見る限り、相手のミスを待つ以外に先着するのは難しかったでしょう。もしサトノレーヴと同等の位置取りだった場合、実際に使った末脚よりも遅い脚しか出せなかったのは間違いなく、末脚が長続きしない自力勝負型レースでは持ち味が生きないナムラクレアにとって、今回のような末脚勝負の展開は理想的だったと言えます。
それでは今週行われる大阪杯のL3指数出馬表、L3指数明細表、L5指数明細表をご覧ください。

この続き:663文字

Mahmoudの競馬エッセイ vol.080 「2025年高松宮記念指数振り返りと2025年大阪杯指数表」
Mahmoud
500円