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2022年産馬クラシックロード vol.123 5 競馬
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今週も随時追記していきますが、まずは過去10年の皐月賞L3指数出馬表を見ていきましょう。
2015~2024年皐月賞L3指数出馬表.pdf
「過去10年上位50%平均指数」では、L3追走指数平均値が最も高いのは3着馬、次いで2着馬となります。この上位50%に相当する1着馬は平均値として、残り600m地点で3着馬から0.44秒後方、2着馬から0.23秒後方から差し切って勝利していることになります。
「近10走各馬Best3平均値」の指数が最も高かった年は、ドゥラメンテが勝った2015年です。次いでジオグリフが勝った2022年、ジャスティンミラノが勝った2024年と続きます。先日の大阪杯でワンツーを決めた現5歳世代は、平均値が際立って低い年でした。当マガジンにおいてリアルタイムで言及してきたように、L3追走指数平均値が低いことからわかる通り、厳しいペースのレースが少ない影響で、この世代の成長曲線のカーブが緩やかになったのです。次に、過去10年の皐月賞レース結果L5指数明細表をご覧ください。
2015~2024年皐月賞レース結果L5指数明細表.pdf
個々の馬に目を向けると、過去10年のハイパフォーマンス馬は断然ドゥラメンテです。指数がトップなだけでなく、L5指数もダントツのプラス16をマークしました。ラスト200mのラップタイムも最速で、文句なしの内容でした。次いで名を挙げるのはコントレイルです。指数自体はそれほど高くありませんが、L5指数はドゥラメンテに次ぐ2位。そして何より、4コーナーでの距離ロスが非常に大きい立ち回りでした。出走馬全体で見ると、最もレベルの高いレースだったのは2024年です。改めて2024年のL3指数出馬表をご覧いただきたいのですが、ジャスティンミラノの過去2戦はともにドスローで指数が出にくいレースでした。そんな経験値にもかかわらず、皐月賞では厳しいペースを先行し、末脚比べで一瞬見劣りしそうになったところを、ラスト100mで強靭な踏ん張りを見せて勝利しました。未体験ゾーンをクリアできたのは、優れた天性の資質の賜物です。順調にレースキャリアを積めていれば、ドゥラメンテやコントレイルに並ぶ名中距離馬になっていた可能性は極めて高かったと思います。
指数が低かったジャスティンミラノでも前走のL3指数は1位タイ。指数がそれほど目立たず、L5指数、L3指数といった後半の指数値も目立たない馬が勝利することはほとんどありません。僅か2戦のキャリアしかなくても、何かしら目立つ値をマークしている馬を注視していけば良いと思います。それでは今年の登録馬のL3指数出馬表、L3指数明細表、L5指数明細表をご覧ください。

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2022年産馬クラシックロード vol.123
Mahmoud
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