今回は神戸新聞杯の振り返りを行っていきましょう。勝ちタイムは2:23.5のコースレコードとなりましたが、前週ローズSでの芝1800m1:43.0という日本レコードが出た今開催の阪神競馬場芝の速さを見る限り、当コースの妥当なコースレコードは2分21秒台。今まで速い走破タイムが生まれる条件が揃っていなかっただけであり、今回の勝ち時計が速いタイムだったということは全くありません。道中中団を進んで勝ったサトノグランツの前後半は74.85-68.65。価値があるのは後半まずまずの水準で駆け抜けた点にあります。スローからの上がり勝負というレース質なのは確かですが、意外とレース後半は少々タフな戦いとなった側面があります。それでは2~5着馬と各馬の後半の走りに影響を及ぼしたナイトインロンドンの後半1400mにおける平均完歩ピッチの推移をご覧ください。丸印は各馬の全開完歩ピッチ区間となります。