BOOKERS

image

Mahmoudの競馬エッセイ vol.037 「2023マイルチャンピオンシップ展望」

1
image
Mahmoud
2023/11/14 18:40
まずは1988年からの上位5位の指数表をご覧ください。
2014年まで、残り600m地点の通過レベルを表すL3追走指数がマイナス値となっているのは135頭中7頭に過ぎませんでしたが、2015年以降は40頭中21頭と半数を占めるようになってきました。これは先日Postした内容と関係性があります。
2015年辺りから後傾率が高くなり、それは2勝クラスで顕著となり結果、走破タイム平均が2勝クラスより1勝クラスの方が速くなるところまで行きついてしまいました。近年のマイルCSの指数が低調気味なのはペース的な影響があります。
20032004年で連覇したデュランダルは追い込み馬というイメージを誰もが抱きますが、L3追走指数は0、プラス4。ここ5年のレースに組み込むと先行ポジションとなるか、あるいは逃げる形になるくらい。レースの流れはかなり様変わりしてきました。タイキシャトルが連覇した19971998年は10頭中9頭が赤文字のL3追走指数。端的に言えばみんなオーバーペースで走って走破タイムを落としているんです。タイキシャトルはこの猛ペースを楽に追走していきましたが、さらに絶対的スピードレンジの高いスプリンターズSでも同様に楽な先行状態。実績的にマイラーとしての名声が高い同馬ですがスプリンターの資質も素晴らしいモノがありました。スピード能力が高いので自力勝負に持ち込んでいくわけです。アメリカのダート戦のようなレースぶりとも言えますし、欧州のALL直線マイル戦もペースはかなり速いです。ジャックルマロワ賞を勝った要因としてはそういった自力勝負のレースが行える点も大きかったことでしょう。近年欧州のスプリント戦やマイル戦に挑戦して全く歯が立たないのは、能力的な問題以上に厳しいレースペースに慣れていない点がかなり影響していると考えられます。
マイルCS史上、最もハイパフォーマンスだったのは1994年の覇者ノースフライトだと私は考えますが、他の昔の勝ち馬も名馬揃いです。近年だと当然グランアレグリア。マイルCSでは遅いペースでの追走となり指数は伸びていませんが、よく流れるレースでも断然強いのは安田記念で実証済み。グランアレグリアなら過去の名馬と十分やりあえますが現役マイラーだとちょっと苦しい。ペースがもっと速くなるレースで経験を積み、踏ん張る力を付けてくるようになれば海外のマイル戦でも好走できるようになることでしょう。
それでは今回の登録馬の過去走全戦を対象にしたL3指数明細表を見ていきましょう。

この続き: 555文字 画像9枚
記事のみで購入
¥500
定期購読マガジンで購入
¥1,000/月
Mahmoudの競馬エッセイ
¥1,000/月

競馬に関連するあらゆることを書いていきます。週1回更新です。


Flag

記事を気に入ったらサポートしよう!

image
X