コーナー区間を含む最初の200mのラップタイムは12.30で天皇賞・秋としてはかなり速いです。1番枠ノースブリッジは早い段階で控えてくれましたが5番枠ガイアフォースはかなりダッシュを利かせており、2コーナーに入る段階では相当スピードが上がっていました。そのためピッチを緩めてストライド走行に入るとストライド長がかなり伸びていたんですね。コーナーを含む200~400m区間と直線に入った400~600mではともに8mオーバー。2023安田記念での200~400mで8mオーバーとなったのに次ぐ2回目の出来事。地面を蹴る力は相当強い状態のままで、肉体的負荷はかなり大きかっただろうと推測されます。しかし走りのリズムとしてはゆったりとしており鞍上藤岡佑介騎手としては好感触だっただろうと思われます。昨年の天皇賞・秋では前半400mほどまで速いと感じていたからか、その後はペースを緩める一方でしたが今年は昨年以上に速かったのに、そのリズム感ゆえ速さをあまり感じていなかったのではないかと推測されます。したがって、中盤で緩める意識は皆無であり600m以降、徐々にピッチを速めて逃げる形となってしまいました。900mから1400m=残り600mまでの波形がそれを物語っています。600m=残り1400mから1400m=残り600mまでの800mを45.65で走破。馬場の速さが今回とほぼ同等だった今年の安田記念での同区間は45.55。マイル戦より0.1秒遅いだけというのは明らかなオーバーペース。ここで昨年と今年の個別ラップタイムを並べてみましょう。