ゆっくり出していった日本ダービーと位置を取りに行った有馬記念の中間辺りとなる完歩ピッチで今回スタートダッシュしていきましたが、他に逃げる意思を持った馬は1頭もいなくてイクイノックスがハナを切る形。一見押し出されてハナに立ったように見えますが、しっかりダッシュさせて位置を取った後ガツンと抑え込んだ有馬記念より100~300mでの完歩ピッチは速いです。「逃げてもええねん」というスタンスの元、スムーズなリズムで走ることを優先した結果でしょう。200~300mでは僅かに速くなってはいるもののその後は緩やかにピッチを落とし前半500m辺りからはほぼ一定のピッチで走行。スタートダッシュから一定のスピードに落ち着くまで実に滑らかでエコドライブな逃げです。欧州12F戦の基本形とも言え、日本のレースではあまり見られない光景ですね。日本だと必ずきっちりスタートダッシュさせて抑え込むという形が基本形。シャフリヤールは少し掛かっていましたが、このレースのようなスピード推移となると掛かる馬は少なくなると思われます。