先日行われたドバイワールドカップでのフォーエバーヤングの敗因について、完歩ピッチの観点から述べていきたいと思います。今回のデータは通常通り100m区間の平均値。フォーエバーヤングは100mを13~15完歩で走破していますが、例えばきっかり13完歩を6秒で走っていたとしたら、1完歩に要する平均秒数は0.462秒。騎手が「行け」とサインを送れば必ずピッチは速くなり、「待て」とサインを出せば必ずピッチは遅くなります。また、サインの強弱によってピッチが速くなったり遅くなったりする度合いも変わってきます。そして全開スパート時で激しく追われると、その時点での余力に応じたMAX値までピッチは速くなり、その後は疲れてくるので徐々にピッチが遅くなっていきます。騎乗馬に対する騎手の指示が明確な値となって現れるので、どの区間で速く走ろうとしたか、あるいはペースを緩めようとしたかを、コース形状や馬場の速さに関係なく一律で比較できます。個別ラップタイムを見るより、ペース推移を正しく判断できることになります。