2021年産馬クラシックロード vol.061
5
きさらぎ賞については勝ったビザンチンドリームについて少し振り返っておきます。まずは新馬戦と前半1000mの平均完歩ピッチの比較。
新馬戦同様、今回もグイグイ促されてスタートダッシュしていましたが行き脚は付かず。いわゆるゼロ発進がままならないのがビザンチンドリーム。前半300mまでの完歩ピッチは新馬と似た感じでしたが前半600mまではピッチの遅くなる様子が自然っぽいというか波形上は滑らかに見えます。しかしレース映像を見れば首を上げて思いっ切り掛かっていたのがよくわかりましたね。スタートダッシュで他馬に付いていけないので鞍上R. ピーヒュレク騎手がガンガン促した反応が遅れてやってきたような感じ。走りやすい直線コースが続いている状況でもあり、一度使って騎手の合図に従順だったのでしょう。前半600~800mで波形がどんどん上方向となっているようにR. ピーヒュレク騎手は懸命に抑え込んでいます。その甲斐あって前半800m辺りではようやく落ち着いたようです。この掛かり具合は後述する平均ストライド長のグラフでハッキリとわかります。日本競馬スタイルの典型例で各馬反応良くスタートダッシュが効いている一方、早々とグッとペースダウンしていきます。鞍上もビザンチンドリーム自身も、いわば欧州的存在なのでこういった緩急ある動きに乗ろうとしてしまうとおかしな走りとなってしまったようです。次は後半1000mの平均完歩ピッチの比較。きさらぎ賞は重複区間があります。
前半であれほど掛かって余力を消耗していたと考えられるものの後半は新馬戦以上といえるくらい脚を良く動かせています。阪神内回りと京都外回りといったコース形状が異なる2レースでしたが割と近いリズムで後半を走っており、スパート始動の強度はきさらぎ賞の方がやや強め。次は平均ストライド長を比較してみましょう。
テンの200mは今回も6mに満たず。ゼロ発進時に地面を蹴る力が強く出せないのです。簡単に言えばスプリンターと対極にあるのがビザンチンドリーム。パワーがないんですね。しかし徐々にスピードに乗っていった後は素晴らしい走りができます。今回の前半200~600m=L1600~1200m区間ではストライドが一気に伸びています。それだけ思いっ切り掛かっていたということ。しかし後半は脚色が衰える雰囲気が全く感じられません。今後レースを使うたび上昇していくはずですが、現時点でも長距離スタミナ力は相当次元の高いレベルにあるのだろうと思われます。新馬戦でのラスト400mのラップタイムは22.0程度でしたが今回はALL直線で坂がない分21.9程度でまとめていました。多くの馬が良い走りをしていたので負け戦になるパターンだったはずですが、勝ちを収められたのはそういった強運を持っている馬なのかもしれません。それでは今回のきさらぎ賞のL5指数結果表を同世代芝1400m以上のオープン計30レースと比較してみましょう。
この続き: 3,117文字 画像74枚
記事のみで購入
¥1,000
定期購読マガジンで購入
¥4,000/月
2024年産馬クラシックロード
¥4,000/月
2024年産馬の分析
記事を気に入ったらサポートしよう!

ピックアップ
BOOKERS競馬
開催場・重賞レースから予想記事を探せます
新着記事
Mahmoudの競馬エッセイ vol.136 「2026年セントウルS指数表」
0
2026/9/4 19:59
2026-09-05 平地競走全レース Mahmoud L3指数 出馬表
0
2026/9/4 11:46
2024年産馬クラシックロード vol.195
0
2026/9/1 00:13
2026-08-30 平地競走全レース Mahmoud L3指数 出馬表
1
2026/8/29 16:32
Mahmoudの競馬エッセイ vol.135 「2026年新潟記念指数表」
0
2026/8/28 14:56
2026-08-29 平地競走全レース Mahmoud L3指数 出馬表
0
2026/8/28 11:45

