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Mahmoudの競馬エッセイ vol.007 「レースと追い切りにおけるラストスパートの違い」

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Mahmoud
2023/3/8 20:58
ドウデュースが2023-03-02栗東CWの追い切りにおいてラスト200m10.6というラップタイムをマークし話題となりました。この栗東CWコースで自動計測システムが2021-12-07からスタートして以来最速タイとなります。今回はこのドウデュースを例に用いレースと追い切りでのラストスパートの違いについて触れてみましょう。そのラスト200mで何故最速ラップタイムが刻めたのか、その要因がわかるかと思います。まずは武豊騎手を背に3頭併せの最内を通った日本ダービー1週前追い切りと日本ダービーでの後半600mにおける50m毎の平均完歩ピッチの推移をご覧ください。ちなみにドウデュースだと50m7完歩で走るケースが多くなります。
2022-05-18での追い切りについて注目すべき点の一つが後半400mでの完歩ピッチの推移。L250200m区間がピークとなり200m毎に分ければL400200mの方が若干ピッチは速くなっています。200m毎の値にするとL400200mでは0.384/完歩、L2000m区間が0.389/完歩。1完歩につき1000分の5秒の違いしかないのでホンの僅かの差に見えてしまいますが、実はこの差はそれなりに大きいのです。実際、自動計測されたラップタイムは11.2-11.31完歩につき1000分の5秒遅い分、ラップタイムは0.1秒遅くなっていました。一方、日本ダービーでは完歩ピッチのピークはL450400m区間。瞬間的なトップスピードとなったのはおそらく残り400m僅か手前。この時の後半400mのラップタイムは5/100秒単位で表すと10.95-11.50。坂を上るL400200mでは平坦時と比べると0.2秒近く遅くなるので実質10.80-11.50程度。0.7秒ほどラップを落としている形となります。完歩ピッチのピークが200mズレるとラップ推移、スピード推移がこれだけ変わってきます。追い切り時のラップタイムはラスト200mばかりがクローズアップされますが、レースにおいてはそれがラスト200mとイコールでは全くないんですね。違う表現をするならば、追い切りのラスト200mで一気にラップタイムが速くなった、いわゆる加速ラップという形が際立った追い切り内容がレースで生かされるのは、ゴールまでまだ距離を残している段階でのことになります。また、レースと追い切りでの完歩ピッチのピーク値は差があるのが通常です。日本ダービー時はピーク値が0.385/完歩、この追い切り時が0.374/完歩。追い切りでも全開で走ってしまうタイプの馬で終い重点の内容ならこの差はもう少し大きくなります。この2022-05-18での追い切りは残り500m辺りからの映像確認となったため、その完歩ピッチのピーク値に差が出る要因は少しわかりにくいですが、同様のパターンで追い切りを消化した先日の京都記念を例にするとイメージしやすいかと思われます。それでは次に京都記念の例を見てみましょう。

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