走破タイムからはじき出す、いわゆるスピード指数という概念において厄介な問題点はレースがスローで流れた時ですね。これは単純に走破タイムを比較する際でも同様です。例えば非常にドラマティックな決着となった昨年の天皇賞・秋。勝ったイクイノックスの前後半は60.6-56.9。東京芝2000mはコース形状的に後半の方が速くなって当然のコースではあるのですが、このイクイノックスの前後半比率からすると、もう少し前半を速く走れば最終的な走破タイムが縮められそうだと考えておかしくないわけです。一方、大逃げとなった2着パンサラッサは57.4-60.2。こちらも逆に前半をもう少し遅くするとより走破タイムを縮められる可能性があります。