まずは競走馬が走る際の基本的なメカニズムについて触れますが、加速する際はピッチを速めてかつストライドを伸ばす、減速する際はピッチを遅くしてストライドを狭めるのが基本です。ラストスパートでの急加速となる場合は、ストライドを狭めつつ一気にピッチを速くしてスピードアップし、その後ストライドを伸ばしてアップさせたスピードを維持する人間ライクな走りをするアーモンドアイやイクイノックスといった特殊な馬がまれにいますが、その2頭も道中のスピードアップ、スピードダウンとなる場合は基本的な走りとなります。また、各々の馬は固有のピッチゾーンを持っていて、道中はスピードに見合ったピッチで走ります。人間なら論理的思考によって同スピードでもピッチを調整したりできますが、競走馬はそうならないと思います。また、掛かった際、馬はピッチを速めようとしますが、そこで騎手が抑えにかかるとピッチは落ち着いていくものの、スピードがなかなか落ちない際はストライドを伸ばしています。ピッチを緩めてスピードも落ち着いた状態なら、見た目には掛かりっぱなしに見えても制御は効いていると見て概ね問題ありません。それではタイトルホルダーの過去走2022天皇賞・春、2022宝塚記念、2023日経賞とともに今回の走りを平均完歩ピッチのグラフで序盤から順を追って見ていきたいと思います。