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目次
明日行われるキーンランドCのフル展望をお送りします。厩舎力、近パ、コース特性、人気別成績、出走馬分析の視点から迫っています。
<コース特性>
スタートは2コーナー奥のポケット地点。最初のコーナーまでの距離は約400mあるが、ペースは落ちずに前傾ラップになり、ラスト1ハロンは時計を要する。3~4コーナーのスパイラルカーブを経て、約270mの直線を迎える。新馬から重賞まで行われ、年間20レース程度施行される。最内と大外の極端な枠の成績が良いのが大きな特徴。1番人気の馬券率は58.1%、依然として平均を割っているが、昨年の好走によりワースト3から脱した。ただし、基本的には波乱含み。逃げ馬の馬券率51.9%は9コースあるスプリント戦の中で阪神(51.3%)に次ぐハイアベレージ。上がりの重要度は高くなく、馬券率は46.6%、下級戦と上級戦ではレースの質が異なるため、差し馬の扱いを変える必要がある。脚質は新馬&未勝利、2&3勝クラスは先行有利、1勝クラスは差し有利、オープンはフラットと、クラスによって異なる表情を見せる。騎手はルメール(50%)、武豊(46.5%)、藤岡佑(37.3%)、横山武(35%)。社台系は社台C(34.3%)、ノーザンF(33.3%)、社台F(26.2%)。厩舎はS&C評価の値が高いものの、D、E評価などの低厩舎も良く来ており、そこまで厩舎力は問われていない。近パとの相性はあまり良くない。展開の読みとクラスによって内外の狙いを変えるべきコースで、下級戦は内枠の馬が先行して流れを落ち着かせての内枠決着が主流、上級戦で外の先行馬がハナを主張し内枠勢が窮屈になれば外差し競馬と、真逆の結果となる。内枠が内枠を、外枠が外枠を連れてくるレースになることを頭に入れておきたい。共通点が多いように見える函館1200mと札幌1200mだが、無欲の楽逃げが決まる函館SSに対して、大味の外差し競馬がはまるキーンランドCと、求められるものは全く異なる。前走項目が示すように1400m戦で通用するパワーを備えた差し馬が穴を開けるのが当コースの特徴である。

<厩舎力>
2019年 S-S-S
2020年 D-D-A
2021年 D-E-D
2022年 D-D-C
<近走パフォーマンス>
1位 100 ナムラクレア
2位 97 ゾンニッヒ
3位 96 キミワクイーン
4位 95 ナランフレグ
5位 94 ウインマーベル
6位 93 シュバルツカイザー
7位 92 トウシンマカオ
8位 91 シナモンスティック
9位 90 ジュビリーヘッド
10位 89 ヴァトレニ
2019年 2位-3位-4位
2020年 7位-3位-8位
2021年 2位-圏外-5位
2022年 5位-圏外-8位
<近パ妙味馬>
予想時に公開
<人気別成績>
1番人気 (2-3-1-4)
2番人気 (1-4-0-5)
3番人気 (2-0-2-6)
4番人気 (1-1-1-7)
5番人気 (1-0-2-7)
6番人気 (1-0-1-8)
7~9番人気(1-2-3-24)
10番人気以下(1-0-0-63)
2013年/馬連1020円・ 3連複3760円(4-1-6)
2014年/馬連1340円・ 3連複4610円(3-1-5)
2015年/馬連30690円・3連複33630円(8-9-1)
2016年/馬連920円・ 3連複2190円(2-1-3)
2017年/馬連4570円・3連複15390円(12-2-5)
2018年/馬連1250円・ 3連複9740円(1-4-9)
2019年/馬連760円・ 3連複1410円(1-2-3)
2020年/馬連2390円・3連複13750円(5-2-9)
2021年/馬連4550円・3連複65350円(3-7-9)
2022年/馬連4290円・ 3連複8960円(6-2-4)
<レースラップ>
2018年(稍)12.1 - 10.7 - 10.9 - 12.0 - 11.6 - 12.1
2019年(稍)11.9 - 10.3 - 11.0 - 11.7 - 11.8 - 12.5
2020年(重)12.2 - 10.9 - 11.7 - 11.9 - 11.9 - 12.0
2021年(良)12.3 - 10.7 - 11.0 - 11.5 - 11.6 - 12.0
2022年(良)12.2 - 10.9 - 11.4 - 11.8 - 11.3 - 11.5
<出走馬分析>
ウォーターナビレラ
(函館SS10着)
一時の勢いはどこへやら。先行出来ずの中団待機で、外に回して追って来るも、少しだけ脚を使った程度。重心が高い上滑り走法で、重厚感のない走り。以前より1400m適性馬と評していますが、その条件であっても、今の感じだと…。低迷期に入ってしまった感じがしますね。
ナランフレグ(安田記念17着)
マイル適性薄いスプリンターがあの位置から追い込むのはさすがに厳しく。丸田騎手の一貫した「イン狙い」は好感が持てますが、さすがにマイル戦での高速決着は適性外ですね。不発の少ないスプリンター差し馬、そこそこ人気でのスプリント戦で買いたいです。そもそも、ど真ん中のマイル適性を問われるレースである安田記念を使うのか、私には全く理解できないです。
(高松宮記念4着)
後方で脚を溜めてのイン突き。内馬場が伸びないと分かっている状態でも、距離ロスを軽減した方が良いと判断した丸田騎手。ナランフレグの長所をほんとよく理解してるなと感じました。再三言っているようにどんな条件でも走って来る不発の少ない差し馬、また舐められたオッズで力を発揮するタイプと見ています。というのも、受けて立つ側だと、どうしても位置を取りに行ったり、仕掛けが早くなったりしてしまうんですよね。その分、人気薄だと腹を括って自分の形に徹することが出来るのが舐められたオッズで…に繋がっていると見ています。前走オーシャンSはスタート出負けの時点で終了でしたが、それでも、上がりは2位をマークしていましたからね。ここで走っても何ら不思議はなかったです。ただ、今回は1、2着馬の底力とトゥラヴェスーラの根性に屈した感じ。やるべきことをやったが、先に3頭いた、という見方で良いと思います。これだけ走れば十分ですし、まだまだ老け込む感じはないですね。
レッドベルオーブ(小倉大賞典15着)
スタート後、例によってハナを主張。1コーナーの入りでは首を上げて掛かる素振りを見せ、向正面でも、その様子は変わらず。結局、前走、前々走からの進展が見られないままの惨敗に終わりました。4走前の大逃げ勝利から完全に馬が行きたがってしまい、毎日王冠では抑えきれず。あのレースを観て陣営の苦悩を感じたのですが、ここまで続くと厳しいですね。まさに我を忘れた状態での暴走。修正は相当厳しいと思います。
キミワクイーン(函館SS1着)
不利とされる大外スタートから前に行かず控える形。そこから大外に回して一頭だけ次元の違う脚での差し切り勝利。奥村調教師は「芯が入ってきた」と言っていましたが、そう感じさせる走りでしたね。横山武騎手の進言でここを使うと決めたそうで、それで結果を出すんですから大したもの。「差し向きの流れ」という展開の恩恵はあったにせよ、これまでしたことのない後方待機策で上がり最速の差しきりはさすがに読めなかったです。オーシャンSは先行勢にとって厳しい展開でしたが、負け方があまりに平凡。前走は「しぶとさ」は見せましたが、弾ける感じはなく。それで、今回この走りですからね。ロードカナロア産駒の得意舞台とはいえ、それだけではない「強さ」を見ました。得意な形ではない中で見せたハイパフォーマンス。フロックとは考えにくいですね。次はキーンランドCに向かうとのこと。例年、函館SSをスピードで押し切った馬がキーンランドCでは差し馬に屈するのですが、この馬は差しての勝利ですからね。そう考えるとキーンランドCでも軽視はできないですね。その先に関しては「時計」、ここをクリア出来るか。スプリント6戦中、1分8秒を切ったことがないので、絶対的なスピードを問われた場合、ここは鬼門になるかもしれません。
ウインマーベル(京王杯SC2着)
前目に付けて直線では一旦離されるも、そこから根性の差し込みで2着。スプリンターズS2着の走りが伊達ではなかったことを証明して見せました。以前から1400m適性の高さについて言及していたことや、近2走の敗因は大外枠&斤量であったことなどを考えると巻き返す条件はそろっていたと言えるでしょう。12.4-11.0-11.5-11.7-11.3-11.0-11.4、前半34.9秒、後半33.7秒という東京1400m特有の後傾ラップでの前受け競馬、先行して残ったのは当馬とダディーズビビットだけですし、先行勢の中で明らかに2頭の地力は上だったと言えるでしょうね。1200m~1400mまで対応できる左右回り問わない器用な立ち回り派として今後も「内枠」をキーワードに押さえておきたいです。
(高松宮記念10着)
前走に続いて大外を引いてのロス競馬。松山騎手は早めに動いて出来るだけ大外ぶん回しはしないようにという考えだったと思いますが、それにしても、早く動きすぎました。その結果、直線ではバタバタになって、全く持って見せ場なし。中京1200mの大外の不利を考えすぎて自分から厳しい競馬を選択してしまった、そんな感じでしたね。このところ松山騎手が上手く乗れていないのを象徴するような「迷いの騎乗」にも映りました。ウインマーベルに関しては、どんなコースでも卒なく対応してくるレース巧者なので、この2走は度外視して、内枠を引いたタイミングで狙ってみたいですね。とにかく「運」に見放された近2走でした。
タイセイアベニール(CBC賞5着)
スタート後、思うように進んでいなかったこともあり、和田騎手は押して押しての形。直線では枠を生かしてのイン突き競馬を選択しました。11.9-10.7-11.1-10.8-11.0-11.7という異常なラップが刻まれた分かりやすいイン前有利競馬。中京1200mのコース特性を考えると、最後は失速してインをすくった差し馬が穴を開けるパターンなんですが、まさに当馬がしたレースはそれだったんですよね。人馬ともに100点満点のレースをするも、それでも前が止まらなかったなら仕方なし、という感じですね。これ以上を求めるのは酷ですが、私の中ではナランフレグの縮小版、オープン特別あたりで展開を味方にのパターンはゼロではないでしょう。
カイザーメランジュ(函館SS4着)
前がやりあっての差し競馬、そこにドンピシャではまるも、位置取りが悪く届かず。最後は矢のように伸びて来ましたが、進路取りで苦労したり、斤量の重さがあったりと、あと一歩でしたね。それでも、若駒優勢のスプリント戦で8歳にして、あの脚を使えるのは立派。人気を考えても、これだけ走れれば十分でしょう。ただ溜めて速い脚を使って差して来るタイプではないだけに、よほどはまったとは思っています。
ジュビリーヘッド(函館SS2着)
前総崩れの展開の中、踏ん張り通した当馬。レースラップは、11.7-10.5-10.8-11.5-11.7-12.0、この展開で粘れるのは、函館1200m適性のなせる業でしょう。そして、こういう走りを見ると根っからのスプリント気質なのだと感じますね。ロードカナロア産駒と相性の良い舞台で、今年もカナロア産駒のワンツー。こういうピンポイント適性を示す馬なのだと思いますね。今回はトウシンマカオ、キミワクイーン以外は大したことのないメンバー構成。そこでしっかり結果を出すんですから、GⅢ級の力は間違いなくあるということですね。あとは別条件でどこまで走れるか。私はピンポイント適性馬のような気がしていますが、果たして。
(オーシャンS5着)
先行勢総崩れの外差し競馬という中山では珍しいレース質になった中、前々で踏ん張っての掲示板。前の4頭にはだいぶ離されましたが、それでも食らいついて行ったところにこの馬の「気持ちの成長」を感じました。安田隆厩舎馬らしい前受けで踏ん張るタイプであり、その部分は出せたとの認識。ただし、先にも書いたように今回は「外差し競馬」でしたからね。レース展開が向かなかったと見て良いでしょう。ヴェントヴォーチェの鮮やかな勝ち方を観ると当舞台での逆転は難しくも感じますが、流れ一つでガラリと変わるのがスプリント戦。私は「敗戦の中に収穫あり」と思っています。そこまで悲観する内容ではないですね。
ゾンニッヒ(京王杯SC6着)
理想的な位置を取って直線では抜け出す勢いも、ラスト1ハロンで脚色が鈍って6着。あの雰囲気で伸びないのは痛恨で、以前から指摘してきた「中山適性を見せすぎている」、それがもろに出たように感じました。あとは東京マイルならまだしも、東京1400mでピタッと止まったのは「ちょっと…」ですね。父ラブリーデイを彷彿とさせる器用タイプではありますが、上のクラスでの前受け競馬は厳しいので内目の枠を引いてじっと我慢してどこまでいけるか。1400mであの止まり方を思うと、距離を延ばした方が良いでしょうね。
(ダービー卿CT3着)
普通に溜める競馬をすると外々を回らされてのロス競馬は確実、そう考えて菅原騎手は思い切って位置を取る作戦を敢行。それが祟って、最後、失速してしまいましたが、これだけ走れれば十分。1、2着馬の脚力を思えば、価値ある3着と見て良いでしょう。特にGⅡ級のジャスティンカフェと差のない競馬を出来たのは大きな収穫。欲を言えば、もっと踏ん張って欲しかったですが、着実にステップアップしていると言える内容でした。一方で、中山適性を見せすぎているのは気になるところ。大崩れなく走れる反面、突き抜けた強さは感じないため、他のコースで結果を出せるか、ここが次のポイントですね。また速いペースでも対応しているのを見ると、小倉1800mあたりの適性が高いのでは、と感じました。この後の成長に期待ですね。
ヴァトレニ(函館SS7着)
スタート後、行き脚付かずで差しに回る展開。最後は少し伸びては来たものの、他馬と同じ脚色になって終了。普通に走って普通に負けた感じでした。大きな武器を持っていないことから重賞ではあれこれ恵まれないと厳しい感じは否めず。後続にもあっさりかわされていますからね。今後、重賞で好走するためのハードルは高そうです。
トウシンマカオ(函館SS3着)
最内枠で包まれて追い出し遅れ、それをなくすために鮫島克騎手は押して位置を取る作戦を敢行。それなりの位置を取れたのは良かったですが、バテたテイエムトッキュウが下がって来て下げざるを得なかったのは不運でしたね。そして、例によってエンジン点火が遅く、最後は前を捕えるどころか、3着に粘り込むのが精一杯という内容に。前半押していったことで、余力がなくなったのはありますが、やはりというか、内枠だと自分のタイミングで仕掛けられないのが痛いですね。あとは勝ち馬が予想以上に強かったこと、これに尽きます。やれるだけのことはやっていましたし、低レベルメンバーの中、地力は示したと言えますが、能力全開のためには「外目の枠」「右回り」の二つの条件が必要なのはハッキリしました。逆に言えば、この二つが揃えば、ですね。京成杯で見せたパフォーマンスが当馬の実力だと思います。
(高松宮記念15着)
スタート後、思うような位置が取れず、外のナムラクレアに割って入られ、後ろに下がってしまい終了。あそこで引いてしまっては勝負形には持ち込めないですね。結果、無策の大外ぶん回し。とはいえ、3~4コーナーの反応も良くなく、すでにレースを投げていた感じでした。内馬場が伸びなくなっていたことで外枠の距離ロスが軽減されるかと思いましたが、スタートから1ハロンの位置取り合戦で敗れてしまいました。左回りより右回りの方がパフォーマンスを上げてくると思いますし、枠は内より外目が良さそうな大跳びタイプ。今回はふるわなかったですが、弱い馬ではないので見直し可能と思います。
(シルクロードS4着)
斤量58.5㎏と大外に泣いた一戦。レースラップは、11.9-10.8-11.1-11.1-10.8-11.6、前半33.8秒、後半33.5秒のイーブンペースで、最初と最後の2ハロンで10秒台を計測する「ザ・重賞戦」。高松宮記念を見据えて悪条件をどうクリアするか、それを意識して鮫島克騎手は乗っていたそうですが、レース後は「斤量が堪えた」と話していました。京阪杯から+3.5㎏は相当きつかったと思いますし、そこに加えての大外スタート。位置を取れず、やや強引に馬場の真ん中に進路を取った点など、かなりストレスの感じるレースになったのは確かです。それでも、崩れずに走っていますからね。地力の高さは再度証明して見せました。私の中ではダノンスマッシュと被る大跳びパワフル走法馬。中京にも合うと思うのですが、気になったのは近走すべて外枠スタートによる被される競馬を経験していないこと。直線が長い割に立ち回り力の問われる中京1200m戦、そこで行われる高松宮記念を思うと、この部分に死角があるように感じました。裏を返せば真ん中あたりの枠を引いて被されずに中団やや前を取れれば勝ち切る可能性が高いということ。本番前にそれを試せず、単に悪条件で走らされた今回をどう見るか。ここが次の取捨に繋がって来る部分ですね。馬のポテンシャルは間違いないです。
レイハリア(函館SS13着)
前に行ったり、控えたり、色々なレースをしている馬ですが、今回は押して位置を取りに行くも早々と失速。特に見せ場なしの敗戦になりました。近走から買いの要素は見えないですね。
ナムラクレア(ヴィクトリアマイル8着)
能力あれども適性合わず。スタート後、ソダシの斜行によって左にあおられナミュールに激突、あの不利は痛かったですね。ただ、その後、集中力を切らさず走れたあたりはさすがでした。レース後、浜中騎手は「東京マイルのGⅠは合わない」と話していましたが、その通りでしょうね。ストレイトガールとは違いますからね。適距離に戻して再びですね。右回りよりも左回りで+αの力を出してくるタイプと見ているので、そのあたりも加味して、ですね。
(高松宮記念2着)
7枠15番という恵まれたとはいえない枠でしたが、浜中騎手は無理なく位置を取って、ほぼノーミスでの2着。距離ロスはあれども、内馬場が伸びづらい状況だったので、そこまで不利には働かなかったですね。前走があまりにも鮮やかだったので、そこから外枠替わりで厳しくなるのでは、と見たのですが、そこをカバーした鞍上の上手さと、あとは当馬の器用さですね。トウシンマカオをすっとかわして前に入ったところは見事でしたし、勝ち馬との差は僅か。向こうの馬番が二つ内だったこと、そうしたほんの少しの部分で前に入られたのが響いたと見ます。メイケイエールほどではないですが、GⅠになると運に見放されるところがあるので、そこをクリア出来るかですね。中山1200mよりも圧倒的に中京1200m向き。それゆえ、目標をどこに置くのか、ここからのレース選択は難しそうですね。現時点では現役トップクラスの万能型スプリンターで、1400m対応可能の器用さとパワーも備えたタイプとの見方です。
(シルクロードS1着)
スタートを決めて中団馬群でレースを進め、直線ではインを突いての末脚一閃。11.9-10.8-11.1-11.1-10.8-11.6、前半33.8秒、後半33.5秒という「ザ・スプリント戦」の流れにズバリ対応して見せました。スプリンターズSでは思うように走れず、そこから新馬戦以来の左回り戦。斤量+3.5㎏、そして、人気落ちせずの2番人気。さらに調教番長が見せた「ん!?」と違和感を覚える最終追いの動き。テイエムスパーダの低迷同様、この馬もスランプに陥ってしまったのでは、と考えたのですが、全くそんなことはなかったですね。かわされたらしょうがないというかなり厳しいペース逃げて逃げ込み態勢に入ったマッドクールをしっかり捕え、しかも、ファストフォースの追撃を抑えて1着に来るんですからね、大したものです。中京1200mのコース特性から、切れ味鋭いナムラクレアよりマッドクールやトウシンマカオのようなパワー型を選んでしまいましたが、この馬は完全に私の見立ての上をいきました。ほんとあっぱれです。当然、高松宮記念では最有力候補であり、この馬をマークする形で他馬は進めていくはず。そうなった時にはじき返せる力があるのか。中山1200mよりも中京1200mの方が走りやすいのは間違いないので、あとはGⅠの壁を越えられる器かどうかを見極めること、それが本番での取捨に繋がると思います。
サトノアイ(函館SS11着)
スタート出遅れ最後方。そこから追い込んでは来ましたが、レースの流れには全く乗っておらず。スプリント適性うんぬんの前にスタートのまずさ、そちらに目が向きました。それなりに伸びているのを見ると全くダメ、ということはないんですが、1200mは忙しい感じがしますね。
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