今回は先日の青葉賞の上位2頭の走りを分析していきますが、この青葉賞は日本ダービーのトライアルレースとはいえ皐月賞、菊花賞での各トライアルレースとは質が異なります。その質の違いを端的に言えば、その時点での世代のトップホースが出走しないという点。青葉賞組が日本ダービーを勝てないというのはごく自然な形です。それでも今年で30回を迎えた過去の青葉賞勝ち馬の中で相当高い能力を秘め強い勝ち方をした馬がいたのは確か。まずは2002年のシンボリクリスエス。本番ではタニノギムレットに屈しましたが後にG1を4勝。日本ダービーが最後のレースとなったタニノギムレットも極めて能力の高い馬で、シンボリクリスエスは相手に恵まれなかったと同時に典型的な晩成型。引退レースでは有馬記念史上トップレベルのパフォーマンスを見せました。続くのは2003年ゼンノロブロイ。構図としては前年のシンボリクリスエスと似たパターンで後に秋のG1を3連勝。日本ダービー馬であっても全く不思議ではない馬でした。仮に完成形の姿が同能力の馬であっても、その完成形に至るまでの成長曲線が各々異なるのは当然でもあって、このシンボリクリスエスとゼンノロブロイは日本ダービー時から古馬での完成期までの伸びしろが大変大きかった馬でした。