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目次
明日行われる北九州記念のフル展望記事です。独特の傾向を持つ小倉1200mの攻略の鍵は果たしてどこにあるのか。無料設定なので、課金せずにごらんください。
<コース特性>
スタートは向正面右側の2コーナーポケット地点。小倉は中山同様、2コーナーが最高地点(高低差2.96m)となっており、そこから緩やかに下っていくコース。3コーナーまでの直線は約480m、最終コーナーはスパイラルカーブの下り坂、最後の直線は293mと短いコース設定。スタート後200mで下り坂を迎えるため、前半のスピードは落ちづらく、高速決着になりやすい。小倉芝の中では最も施行数が多く、年間70レース程度組まれている。枠の優劣は見られない。1番人気の馬券率は58.1%、下級戦は60%後半をマークするも、クラスアップと共に次第に落ちていき、オープンは以上は40%台と低迷。逃げ馬の馬券率は46.5%、9コースあるスプリント戦の中でちょうど真ん中に位置。新馬&未勝利とオープンでアップする不思議な特徴を持つ。スプリント戦は総じて上がりの重要度が低いが、当コースは異質。全体は51.9%で、重賞になると馬券率は60%を越えて来る。脚質は2&3勝クラスがフラットで、他は少し前有利。基本線は前2頭、後ろ1頭の組み合わせ。先行有利がはっきりしている中山1200m、阪神1200mと比べると、差し馬の活躍が多いのが特徴。騎手は川田(50%)、武豊(42.6%)、坂井瑠(40.9%)、北村友(37.4%)、松山(32.6%)。前走は1200m~マイル組まで大きな差は見られない。社台系は社台F(27.5%)、ノーザンF(25.7%)、社台C(14.7%)。厩舎はC&D評価の率が良いが、重賞になるとB評価が急上昇。要注目の厩舎となる。近パとの相性はすこぶる良く重要ファクター。ただし、北九州記念は例外。開催最終週の小倉2歳Sでは札幌1200mの持つ二つ目と同じ表情を見せることがあり、「外枠が外枠を連れてくるケース」になることがしばしば。スピードで押し切ってきた先行馬がタフ馬場に対応できず失速し、そこに外から人気薄の差し勢が突っ込んでくるイメージを持っておきたい。一方、早い時期の開催となる北九州記念は高速決着が主となり、ピンポイントの適性が求められるレースとなる。前掛り競馬になれば大外ぶん回しも決まるが、基本的には3~4角をいかにロスなく回るかやペース読みなど騎手の技量が問われる。かつてサクラバクシンオー産駒が毎年のように馬券に絡んでいたように、レアなレース質になるがゆえ、素軽さを持ち合わせたスピード血統を狙い撃ちたい
<厩舎力>
2020年 D-S-B
2021年 D-A-S
2022年 E-D-C
<近走パフォーマンス>
1位 100 ママコチャ
2位 99 ジャスパークローネ
3位 98 サンキューユウガ
4位 97 トゥラヴェスーラ
5位 96 モズメイメイ
6位 95 デュガ
7位 94 クリノマジン
8位 93 スマートリアン
9位 92 ストーンリッジ
10位 91 ロードベイリーフ
2020年 圏外-3位-圏外
2021年 圏外-5位-4位
2022年 圏外-4位-1位
<近パ妙味馬>
予想時に公開
<人気別成績>
1番人気 (0-3-1-6)
2番人気 (1-0-2-7)
3番人気 (1-2-1-7)
4番人気 (1-1-1-7)
5番人気 (2-0-0-8)
6番人気 (0-0-1-9)
7~9番人気(4-0-1-25)
10番人気以下(1-2-3-74)
2013年/馬連4630円・3連複8770円(6-5-2)
2014年/馬連29580円・3連複737120円(8-13-17)
2015年/馬連920円・3連複3110円(2-1-4)
2016年/馬連1490円・3連複3490円(8-1-3)
2017年/馬連15940円・3連複244450円(3-14-15)
2018年/馬連3630円・ 3連複13260円(6-4-7)
2019年/馬連8810円・ 3連複14490円(9-3-5)
2020年/馬連2970円・ 3連複16570円(8-1-10)
2021年/馬連3780円・3連複8100円(5-4-2)
2022年/馬連46190円・ 3連複31820円(16-3-1)
<レースラップ>
2018年(良)11.6 - 10.2 - 10.6 - 11.2 - 11.3 - 11.7
2019年(良)11.5 - 10.1 - 11.1 - 11.7 - 11.7 - 12.1
2020年(稍)11.5 - 10.3 - 10.6 - 11.2 - 11.7 - 12.5
2021年(稍)11.7 - 10.6 - 10.9 - 11.2 - 11.7 - 12.1
2022年(良)11.7 - 10.3 - 10.8 - 11.1 - 11.3 - 11.7
<出走馬分析>
ボンボヤージ(セントウルS10着)※2022年
あまりのペースの速さについて行けず、直線ではヨレヨレに。中2週のローテも厳しかったと思いますが、それ以上にハイラップ競馬が厳しかったですね。前走の走りはフロックではないと思いつつも、さすがにこの展開には対応できずでした。ツボが狭いのでどこで狙うのか難しいですが、はまり待ちの馬であるのは間違いないでしょう。
(北九州記念1着)※2022年
最内枠を生かしてのインピタ競馬。テイエムスパーダ、アネゴハダの人気2頭が先行したことで前掛り競馬となり、その後ろにいてロスなく回れたのが一つ目の好走要因との見方。そうは言っても、3走連続二桁番手の馬ですからね。なぜあんなに良いスタートを決めることが出来たのか、そこを読むのは至難の業でした。あと午前から雨の影響もあって「内はまずい」と見られていたのが、一気に馬場が回復、しかもメインは内が伸びていたと、これも大きなアシストになったと思います。小倉1200mの重賞では「同じ血統の馬が走る」とよく言われていて、かつてはサクラバクシンオー産駒が毎年のように馬券に絡んでいました。そう考えるとファストフォース(CBC賞1着、北九州記念2着)然り、今はロードカナロア産駒に注目と言えるのかもしれませんね。ここは来年以降も、少し頭に入れておきたい部分です。いずれにせよ、展開や馬場以外の部分でも強烈な後押しがあっての大激走だったと思いますし、陣営の勝負騎手と言われる川須騎手の好騎乗、それも光っていましたね。今後についてはかなり難しいですね。小倉に良績が集まっているのを見ると適性が寄っているとも思えますし、タイセイビジョン、ナムラクレア、アネゴハダを抑えたのをフロックと即決するのもどうかと思いますし…。非常に悩ましいのですが、どはまりしたのは間違いないので過大評価はせずに、という見解でいくことにします。
スティクス(アイビスSD9着)
そろそろ巻き返すタイミングと思いましたが、勝負どころで離されて見せ場なし。千直において高いパフォーマンスを示していない中で、前走に続いて上位人気に支持されていましたが、不安要素がもろに出た敗戦。「スピードはあるが耐久力がない」というのが一番しっくり来るのかなと。総じて先行勢はだらしなかったのですが、外枠を引いた今年は言い訳の効かない負け方に映りました。
サンキューユウガ(CBC賞2着)
スタートを決めて3番手追走。11.9-10.7-11.1-10.8-11.0-11.7のハイラップ競馬をもろともせず、直線ではイン突き競馬を披露。最後は後続を封じての2着激走となりました。斤量54㎏と内伸び馬場の恩恵、中京1200m(2₋1₋1‐0)のコース実績と、確かにそこは評価できる部分だったのですが、前走3勝クラス5着の馬ですからね。しかも、3番人気。そこから一気のメンバーアップで、ここまで対応して来るとは全く想像できなかったですね。ちなみに3勝クラスでは過去7戦、2、4、7、7、7、7、3番人気となっており、成績も(0‐1‐0‐6)。それを跳ね返すのがリピーターなのかと。とにかく、今回は「異質なレース」と見ているので、この結果を鵜呑みにはせず。ただ中京1200m巧者であることは揺るぎない事実なので、そこは抑えておきたいです。
レジェーロ(アイビスSD5着)
前半は大外枠を生かしての理想的な形も、勝負どころで進路をカットされて右往左往。そこから立て直して追ってのじり脚ゴール。詰まったのはありますが、そこを弾き飛ばす雰囲気はなく、普通に走って、普通に負けたというレースに映りました。千直適性はあると思いますが、好条件が重なった中で掲示板が精一杯だったのを思うと、物足りない感じはしますね。
ママコチャ(阪神牝馬S9着)
前半は後方で控えるも、12.5-11.7-11.9-11.9-11.7-11.2-11.0-12.0、前半36.1秒、後半34.2秒どスロー競馬に堪えられず、外から掛かって4角3番手。ラスト2ハロン目の11.0秒について行けず失速という内容でした。この敗戦から二つの可能性を考えたのですが、一つは「単純に強くない」、もう一つは「1400m適性馬」ということ。地力のある馬であれば、こういった競馬でも、それなりに踏ん張ると思うんですが、この馬は無抵抗のままズルズル後退。ターコイズSもそうでしたが、この負け方は「強い馬の負けパターンではない」と感じました。もう一つの適性に関しても、阪神マイルの上がり勝負に対応出来ないのは「ここではない」感があるんですよね。以前より1400m寄りの適性を示していましたし、父クロフネを思うと、得意舞台とは言えないのでは、と感じました。今回は人気の割には内容が薄いレースだったと見て良いでしょう。
ロードベイリーフ(アイビスSD3着)
最内枠から外に持って行き、さらに直線ではラチを頼らずに馬群に突っ込む競馬。メンバー最大のロス競馬を展開した当馬ですが、あの馬群に突っ込んでいく感じ、そこで闘志に火が付くんですよね。今回、「枠不問タイプ&近パ妙味馬」の要素から重い印を打ったのですが、まさにそれでしたね。新潟千直で内枠が好走する条件は「内ラチに寄せていく」と思われがちですが、その手が決まるのは稀。実は「内枠を引いた差し・追い込み馬の腹を括った溜め乗り」、これなんですよね。千直で「溜める」という概念があるかは疑問ですが、今回のように前総崩れになると浮上してくる、そんなイメージです。逆に内枠を引いてジャングロがしたように外に持ち出さずに馬場の真ん中付近を走るのはタブー。上級戦では苦しくなります。あと当馬に関しては「昨年のアイビスSDの好走組」、これだなと。今年は韋駄天Sが特殊レースになったことや、前日の高速馬場の状況を踏まえ、分かりやすいリピーターを狙ったのですが、この馬の好走理由は「昨年と似たレース質になったこと」、これも多分にあったと思います。今後についてですが、千直の好走馬は「新潟千直専用機」と考えやすいですが、当馬に関してはそうは思っていなくて、あのスパッと切れる脚は他場でもはまる可能性はあると見ます。特に可能性が高いのが小倉1200m。コース特性の視点でいくとラストに外からなだれ込めるので、展開&馬場が向けば私はあると思っています。
(阪急杯10着)
千直向きのスプリンター。さすがに阪神1400mという特殊カテゴリーでは足りなかったですね。二桁着順の言葉ほど負けている印象はないですが、だからと言って、1400m戦で通用するかと言われると話は別。少し舐められた時のスプリント戦、あとは枠問わずの千直、いずれにせよ、人気薄で狙いたいタイプですね。
トゥラヴェスーラ(CBC賞4着)
他のコースで凡走し、得意の中京1200mで復活する、その典型パターンに見えましたが、今回に関しては「前が止まらなさ過ぎ」。普通、あのペースならラスト2ハロン目のハイラップを刻んだのち、ラスト1ハロンでのギアチェンジ勝負になるんですが、今回はそのままゴールですからね。かなりレアケースだったと言えるでしょう。すべては「馬場」と言って良いですが、そう考えると、この馬はよく対応していますね。少し時計の掛かる馬場の方が差し馬にとっては良く、当馬もまさにそのタイプ。それが位置を取りに行って、外からのロス競馬で4着は立派。これぞ「中京1200m適性馬」です。中京1200m以外なら阪神1400mでも高い適性を持っているので、まずはこの二択。あとは「展開」ですね。なんだかんだで舐められオッズの時に当馬の末脚は炸裂するので、そのタイミングを計っていくべきでしょう。バレバレの状態で、どう買えるか、ですね。
(京王杯SC12着)
ダノンスコーピオンをマークする形でレースを進めるも、直線では詰まってまともに追えず。また結果的にはマークする相手を間違えたのもありました。内よりも外目を走った馬に利があったレースを思えば「不運」だったと言えますね。高松宮記念の激走を考えると、今回の作戦は自然ですし、二桁着順と言えども、勝ち馬とは0.6秒差。今回は「あれこれと条件が向かなかった」として度外視して良いでしょう。左右回り問わずの1400m適性馬にして内枠巧者。そして根っからの穴馬。近パ1位というバックボーンもありましたし、まだまだ狙えるタイミングはあると思います。

(高松宮記念3着)
内が伸びないと誰もが思っているところで、最内枠からのインピタ競馬。父ドリームジャーニーは重馬場で狙える種牡馬にぴたり当てはまるステイゴールド系の一発タイプであり、当馬はまさにそれを受け継いでいる馬。このところ進路取りで苦労して力を出せていなかったのですが、今日は丹内騎手のファインプレーと共に結果を出してきましたね。阪神1400mに抜群の適性を示す馬と見ているので、当然、そのカテゴリーでは狙うとして、やはり人気薄でこそだと思います。近パ妙味馬恐るべしの激走でした。
テイエムスパーダ(CBC賞8着)
前が止まらないレースで下がっていったうちの一頭。さすがに11.9-10.7-11.1-10.8-11.0-11.7のラップで逃げられたら…ですね。昨年のように軽斤量を背負って逃げの形を取れれば違ったんでしょうけど、現状、その勢いはなく。ただ、前に行けたことや、大きく垂れなかったことは復調している部分と見て良いでしょう。高速競馬で良い刺激を受けた次走はさらに前進していく可能性はありそうですが、トータルで見て重賞で再度勝負できるかと言われると「微妙」と言わざるを得ないです。
ロンドンプラン(京王杯2歳S14着) ※2022年
前走見せた気難しさが大外スタートによって「掛かる」という形で再発。前に壁を作れなかったことで押さえが効かなくなってしまい、最後はガス欠。懸念されていたマイナス面がもろに出ての終戦になりました。小倉1200mを最後方から差し切った前走は誰が見ても「強い」というもの。一方で、そうなってしまった気性の問題は何ら解決されていなかったなと。暴走と言える内容は先を考えるとかなりの痛手、現状はスプリント戦線に活路を見出すしかないのでは、と感じました。それくらい私には深刻な敗戦に映りましたね。能力あれども、ピンかパー、ここからどう立て直してくるかですね。
(小倉2歳S1着)※2022年
蹄鉄打ち直しからスタート出遅れ最後方。誰もが終わったと思ったところから、大外ぶん回しの追い込み一閃。見る人の度肝を抜く勝利となりました。前半3ハロンは33.3秒、同日の3歳以上1勝クラスは32.9秒、3歳以上2勝クラスは33.2秒ですから、決して速い訳ではなく、ただ勝ち時計は小倉2歳S1分8秒1に対してそれぞれ1分7秒6、1分7秒7と、2歳若駒にとっては最終週の馬場は堪えたと言えるでしょうね。宗像特別(日曜小倉9R)ではインに回した馬が上位に来ましたが、小倉2歳Sは完全な外差し競馬。展開の利があったにせよ、出遅れからの大外ぶん回し、かつ、直線では一度前が塞がる不利があっての差しきりは見事というよりないです。大味タイプの父グレーターロンドンを彷彿とさせる豪快な差し切りで、新馬戦に続いて追ってから体幹が全くブレず。若駒はムチに反応してよれるのが多く、また荒れ馬場で真っすぐ走るのも難しい中、そういうしぐさがなかったところにこの馬の「強さ」を見ました。進路が塞がっても動じることはなかったですし、最後まで集中して走る姿には好感が持てました。問題はそれが続くかどうか。父は連勝中はGⅠ級と称されるも、連勝止まった後、低迷したので、そのあたりが次のクリアすべき課題と言えそうです。前で受けても良いし、差しても良いと脱帽の内容でした。
ジャスパークローネ(CBC賞1着)
抜群の調教から「過去最も良い出来」と評された馬。外枠から果敢にハナを主張して、刻んだラップは11.9-10.7-11.1-10.8-11.0-11.7、前半33.7秒で入って、後半33.5秒でまとめる、字面だけ見ればGⅠホースのような勝ち方でした。それにしても、前走函館SS16着(10番人気)からの変わり身はさすがに読めなかったですね。ちなみに前走回顧記事では「前掛りの差し競馬と流れは向かなかったが、あまりにも無抵抗だった」と記していまして、今回はなんだかんだで最後は前がきつくなる、と見たのですが、そんなことはなく。直線でラチに寄っていくシーンがありましたが、あそこも含めて、千直のような感じでした。こういうイン前有利の押し切りが出来るのはダート色が強い血統と考えているのですが、それと共に厩舎を見て納得。「ダートの森厩舎」でした。普段から主にダート馬を作っているからこそ、この馬にぴったりの調教だったり、レース選択が出来たのでしょうね。そして、忘れてはいけないのが鞍上。ファストフォースの激走然り、中京1200mを知る団野騎手。テン乗りでどうすれば、当馬の良さを引き出せるかを考えての異常ラップ刻み、ほんと「あっぱれ」でした。今後ですが、私の中では「再現性の少ないレアケース」として見ているので、この結果は鵜呑みにせずいきたいです。
スマートリアン(CBC賞4着)※2022年
マイル戦だと中団から馬群で進め、直線で外に出すのが一つの形なのですが、今回はあまりにテンが速すぎで位置を取れず。これによって15番手競馬となってしました。そこから徐々に進出して直線では大外ぶん回し。いかにも秋山騎手という感じでしたね。最後は追い込んで来るもさすがにあの進路取りでは厳しく4着止まり。人気を思うと少し物足りなかったですが、あごを少し上げて走る「上滑り走法」で、ここまで迫ったのは評価すべきだと思います。ただこの走りだと、最後にギアチェンジが効かないので、どうしても決め手不足感は否めず。今後も大崩れはないが爆発力もない、そんな感じで見ていきたいです。あとこれまでのローテを見て、使い方の意図が見えなかったのは残念。やはり厩舎力は大事だなと思いました。
シゲルピンクルビー(京都牝馬S8着)
理想的な競馬をするも最後失速。能力落ちは明らかで、得意舞台に戻って、このレース振りではもう厳しいでしょう。
(シルクロードS10着)
得意舞台に戻っての巻き返しを期待されるも二桁惨敗。スタート少し遅れて道中はやや掛かり気味。ただ、上手く馬群で溜めていたようにも見えましたからね。そこで伸びないということはどういうことだったのか。それなりに力を出せる展開を思うと物足りないですね。この馬に関してはラストのギアチェンジの効かなさを指摘しているように上のクラスだと恵まれるのが必須のタイプ。今回はそれにしても、でした。
モズメイメイ(葵S1着)
実況も驚いたロケットスタート。豊マジックなんて言われていましたが、出た瞬間、2馬身前に出ていましたからね。そして、刻んだ12.4 - 10.8 - 10.7 - 10.8 - 10.9 - 11.5の高速ラップからの逃げ切り。まさに一人舞台とはこのこと。2、3着馬も将来のスプリント界を背負っていける器と見ていて、その両馬を完封ですからね、恐れ入りました。ただ展開&馬場、そしてロケットスタートを含め、多分に恵まれた部分もあるので、そこは抑えておきたいところ。将来性を考えると、私は2、3着馬の方が上だと思いますが、こちらは「型」を持っている強みがあるのと、意外と番手でも競馬が出来ますからね。前走後、「武豊騎手に戻すべき」と書きましたが、やっぱり手が合うのでしょう。逃げた時の+αの力を考慮しつつ、今回は「あまりにもはまりすぎた一戦」として見ておきたいです。
(桜花賞13着)
ハナを主張して刻んだラップは、12.1-10.4-11.5-11.9-11.7-11.4-11.3-11.8、全く緩まないペースを演出してのガス欠競馬。チューリップ賞は前半35.2秒、後半34.1秒で逃げ切りでしたが、今回は前半34.0秒、後半34.5秒の真逆ラップ。和田騎手は行くと決めたら行くのですが、それ以降の策は特に考えていないことが多く、まさに今回はその典型となりました。1400m適性問われたチューリップ賞に対して、阪神マイル適性ど真ん中を求められた桜花賞、それがこの惨敗に繋がったとの見方です。基本的には1400m適性馬だと思っているので距離短縮で、ですね。騎手は戻した方が良いでしょう。
(チューリップ賞1着)
好スタートを切って迷いなくハナを主張。レースラップは、12.5-11.0-11.7-12.3-12.4-11.3-10.9-11.9、前半35.2秒、後半34.1秒のスローペースになりました。ナミュールが勝った昨年のラップは12.3-10.7-11.3-12.2-12.0-11.4-11.4-11.9、比較すると3~5ハロン目に大きな違いがあって、ここを取り出すと0.9秒も違うんですよね。まさに「武豊ペース」にまんまとはまった形。直線を向くとラスト2ハロン目に10.9秒を計測してるんですよね。これをされては後続は為す術なし。逃げ馬でこの脚を使えるというのは素晴らしいですが、同じくポテンシャルを引き出した武騎手を称えるべきでしょう。ちなみにパドック派推奨の一頭として名前が挙がっていましたが、出来も良かったようです。今後は「2走続けてはまり過ぎた感」があることを踏まえつつ、コース特性の視点から「本番ではさすがに厳しい」との見方。中盤のゆるみは武騎手だからこそ出来たものであると同時に桜花賞ではそんな簡単に逃がしてくれないですからね。逃げてGⅠを勝つことの難しさを知っている武騎手、それが分かっていて前哨戦で逃げたということは、ここでの賞金加算を命題としていたのが伺えます。逃げずにハイパフォーマンスを出せるのか、またマークされる立場になった時にこの馬の真価が問われるでしょうね。現状、そこまで突き抜けた強さまでは感じていないです。
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