残り1000m地点の通過レベルを表すL5追走指数が大きくプラスに振れている年があれば逃げ馬もマイナスに振れている年があります。先頭馬の最高値は2020年のキセキでプラス51、最低値は2013年のエイシンフラッシュでマイナス13。タイム差にすると6.4秒。同じ逃げ馬のエイシンフラッシュに100m以上差を付けてキセキは逃げていたということになります。もっともこの2020年では残り1000m地点を2番手と僅差の3番手で通過した5着グローリーヴェイズでもキセキより3.2秒遅れていたので、どの馬もキセキの逃げのペースとは関係のないレースをしておりキセキは単に暴走していただけのこと。他馬も巻き込んでいかにもハイペースとなったのはアルカセットがレコード勝ちした2005年、2番手エピファネイアが圧勝した2014年、そしてスワーヴリチャードが勝った2019年になるかと思います。現レコードがマークされた2018年でのアーモンドアイはL5追走指数がプラス13、L5指数がプラス15。アーモンドアイの前後半のラップタイムは71.9-68.7とネガティブスプリットにはなりますが、実質的にはイーブンに近いペース推移。先日の天皇賞・秋で芝2000mの大レコードをマークしたイクイノックスのL5追走指数はプラス18でL5指数はプラス16。どちらも素晴らしい差し脚を有しており、そういったタイプの馬にはこの辺りのペースバランスが走破タイムをグンと伸ばすためのほどよいバランスとなるのかもしれません。