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高松宮記念 厩舎力&全頭解説 mdi-share-variant mdi-heart-outline 17 競馬
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2023年3月25日21:07 mdi-currency-jpy mdi-update 有料記事有料部分 - 更新時刻
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目次
明日行われる高松宮記念を厩舎力、コース特性、近パ、人気別成績、レースラップの視点からアプローチしています。全頭解説付きのフルバージョンになります。Twitterフォロワーは無料で見れますので、課金せずにご覧ください。

<コース特性>

スタート地点は向正面の真ん中。緩やかな上りを120m進んだあと、緩やかな下りに入る。ゴール手前340mから100mで勾配2mの急坂を上って、平坦240mの直線というコース(直線412m)。新馬からG1まで組まれ、年間20レースほど行われている。近年中京芝の馬場傾向が一変したことで、内有利、外不利の傾向がはっきりと出ており、8枠は不利。1番人気は未勝利で馬券率70%を越えるものの、他は低調、全体の馬券率57.8%が示すように波乱含みのコースである。逃げ馬は昨年上昇して馬券率44%、ただし、多くは下級戦でのものであり、上級戦ではどはまりしないと残るのは難しい。上がりの重要度は高くなく馬券率は43.4%、中山1200mに次ぐ低さで、依然として重要度は低い。脚質はクラスによってばらつきがあり、新馬&未勝利は先行有利、1勝クラス&オープンは差し有利、2&3勝クラスはフラットと、条件によって表情を変えるコースである。騎手は、川田(64%)、Mデムーロ(37.5%)、池添(35.5%)。前走はマイル組が抜けていて、1400mが続く形。スプリント戦では珍しく同距離組は不振。社台系はノーザンF(23.4%)、社台F(18.3%)、重要度は高くない。厩舎はB&C評価の率がよく、その後にD評価が続く。そこまで大きく厩舎力は問われていない。近パとの相性は可もなく不可もなく。中山1200m並みに独特の傾向を持っており、当コースにのみ適性を示す馬もいるため、他のコースで結果を出せなかった馬の巻き返しに注目高松宮記念では、上手に立ち回った馬を外から被せて差し込むパターンが主流。昨年の勝ち馬ナランフレグの馬群割パターンは少なく、基本的には伸び伸び外から差してこれるタイプを狙いたい。シルクロードSに関しては昨年のナランフレグ、一昨年のシヴァージのようにやはり外から伸び伸び差してくる形が基本となる。一方、コーナーで外から加速するパターンは厳しく、馬なりで進出して直線で馬場の5分どころに回すのがポイント。そこから満を持して追い出せる操縦性の高さと騎手の手綱捌きの上手さが人馬に求められる舞台である。

<厩舎力>

2020年 S-S-S
2021年 S-D-S
2022年 D-C-C

<近走パフォーマンス>

1位 100 ピクシーナイト
2位 99 メイケイエール
3位 98 グレナディアガーズ
4位 97 アグリ
5位 96 ロータスランド
6位 95 トウシンマカオ
7位 94 ナムラクレア
8位 93 トゥラヴェスーラ
9位 92 ヴェントヴォーチェ
10位 91 ウインマーベル 

2020年 圏外-2位-5位
2021年 6位-3位-1位
2022年 9位-6位-圏外

<近パ妙味馬>
・グレナディアガーズ
・ピクシーナイト
・トゥラヴェスーラ
・ヴェントヴォーチェ

<人気別成績>

1番人気 (2-1-2-5)
2番人気 (2-4-0-4)
3番人気 (2-1-3-4)
4番人気 (1-0-1-8)
5番人気 (1-1-0-8)
6番人気 (0-1-0-9)
7~9番人気(2-1-0-27)
10番人気以下(0-1-4-84)

2013年/馬連470円・3連複11340円(1-2-10)
2014年/馬連10400円・3連複7990円(3-8-1)
2015年/ 馬連7480円・3連複14000円(4-6-3)
2016年/馬連890円・3連複1740円(1-2-3)
2017年/馬連2150円・3連複3230円(5-2-1)
2018年/馬連1690円・3連複15910円(2-3-10)
2019年/馬連30530円・3連複870740円(3-12-17)
2020年/馬連9150円・3連複22830円(9-2-4)
2021年/馬連1010円・ 3連複2200円(2-1-3)
2022年/馬連13560円・3連複525080円(8-5-17)

<レースラップ>

2018年(良)12.0 - 10.3 - 11.0 - 11.4 - 11.5 - 12.3
2019年(良)12.0 - 10.1 - 11.1 - 11.4 - 11.2 - 11.5
2020年(重)12.1 - 10.8 - 11.3 - 11.4 - 11.2 - 11.9
2021年(重)12.2 - 10.7 - 11.2 - 11.5 - 11.6 - 12.0
2022年(重)12.1 - 10.3 - 11.0 - 11.0 - 11.5 - 12.4

<出走馬分析>

トゥラヴェスーラ(スワンS4着)
それなりに人気を背負っていたのもあり、無欲の溜め差しとはならず。それが最後に少し脚が鈍った部分と感じました。阪急杯を思えば、ラストもっとキレて良かったと思いますし、あのあたりはスプリンターズSの反動か、思ったよりも前半脚が溜まらなかったのどちらかでしょうね。1400m適性馬かつ切れ味のある馬しか来れないレース展開で、しっかり伸びてきたのはこの馬のタイプがそこに合致するから。あとは根っからの穴気質であること、ここですね。パンサラッサが腹を括って自分の形に徹して激走したように、この馬も溜めるだけ溜める無欲の差しに徹してこそだと思います。

(スプリンターズS7着)
負けて強しの内容も、終始バタバタ。直線では2、3度詰まっており、まともに追えない場面もありました。それでも、差のない7着なら地力は高いと見て間違いないですね。常に言っている厩舎力のなさ、それが調整過程に大きな影響を及ぼすので、そこだけが気掛かりです。このメンツに入っての近パ2位はフロックではないと思います。

(高松宮記念4着)
前走のゴール前で見せた脚力は「走法派」にとっては惚れ惚れするもので、実際、この部分を評価された方は重い印を回したと思います。今回は少し馬場を意識したのと、前走走ってしまったことで良くも悪くも色気が出てしまった、そんな風に感じましたね。それがいつもよりも前の位置取りになって、僅かながらその差がナランフレグとの着順に出たと見ます。鼻出血もあったそうですし、そのあたりの運のなさもありましたね。あとは予想時に示した7歳以上の不振(1‐0‐0‐49)と厩舎F評価。こういう負のデータと頼りないバックボーンはどうしても最後の最後に出てしまうんですよね。完全にオカルト的な感じなんですが、なぜか馬券絡みの一線を越えられないことがよくあります。強いのは間違いないので、あとは「運」次第でしょう。今回に関しては無欲のイン突きに賭ける騎乗をして鼻出血がなければ…という感じですね。ちなみに私は間違いなく1400m適性馬だと思っています。

ウォーターナビレラ(京都牝馬S14着)
自分の形で競馬が出来ていたと思いますが、直線では見せ場なく失速。この馬の怪しさは多分に感じていて無印にしたのですが、基本的に受けて立つ側ではないんですよね。「距離短縮で買い」は誰もが思うところでそれで人気になって飛ぶ、そこから数戦低迷して謎の復調、そんな感じがしますね。1400m適性馬だと思うので、そのカテゴリーでの人気落ちで買いたいですね。

キルロード(シルクロードS12着)
外枠スタートから先行するも、最後はガス欠。高齢馬にとって鬼門のレースというのはありましたが、それにしても…でしたね。阪神1200mは逃げ馬にとってかなり有利な舞台で、逆に中京1200mは逃げ切るには力が抜けていないと厳しい舞台。そこに斤量58㎏&外枠というマイナス面があったのも大きかったのかなと。基本的には穴で一発のタイプなので、他馬が買うタイミングと思うのとはまた違ったタイミングで買うべき馬なのだと思います。福永騎手が「返し馬も良く調子は良さそうに見えたが…」と首をかしげていたようにちょっと癖のある馬なのでしょうね。

(京阪杯2着)
絶好のスタートを切ってハナを主張。その後、外からビアンフェが被せてくるも動じることなく2番手で折り合う形。前半33.3秒、後半33.9、勝ち時計1分07秒2という全く緩まない「ザ・スプリント戦」でバテずの2着。高松宮記念が決してフロックではないということを証明した一戦になりました。この馬に関してはそれなりに高い評価を与えていて、函館SSの後も「またどこかで浮上する馬」と述べていました。それを見事に引き出した福永騎手。乗り替わりのこのタイミングこそ、買い時だったのかと…そう思いましたね。単勝10番人気ながら近パ1位という強烈なバックボーンを持っており、それをものの見事に引き出したトップジョッキー。私は「状態微妙」として軽視してしまいましたが、そんなことは決してなかったですね。後述しますがスマートクラージュが最後かわせなかったのは「血の限界」だと思っていて、やはりロードカナロアの短距離適性は偉大だなと感じた次第です。53㎏のテイエムスパーダにも、セントウルSで前半32.5秒で逃げたファストフォースにもハナを譲らなかった行き脚の鋭さ、ビアンフェに被されても動じなかったメンタルの強さ、それらを見ると高松宮記念の走りが偶然ではないことが分かりますね。引き続き、注目の一頭と言えるでしょう。

(函館SS6着)
前受けしながら地力勝負を挑むも最後は競り負け。ロードカナロア産駒が上位に名を連ねているようにそういうレース質だったという見方。高松宮記念の走りは決してフロックではないと思いますし、今後もまたどこかで浮上する馬だとは思います。今回に関しては強気に攻めてそれなりの競馬をしたという認識です。

ダディーズビビット(阪急杯2着)
枠を生かしてインピタ競馬。ポケットにすっぽりはまるとはまさにこのこと。レースラップは12.0-10.6-11.3-11.3-11.2-11.2-11.9、前半33.9秒、後半34.3秒、例年と同じような流れで、最後は勝ち馬に迫っての2着。またしても「近パ妙味馬」の激走となりました。これまでのレース振りから「ワンパンチ不足」を感じていたんですが、今回に関しては上手さと阪神1400m適性の高さが際立っていましたね。ここは素直に評価すべきであり、私は反省すべき点だったなと。浜中騎手のエスコートもズバリでしたし、見事な好走でした。「上手さ」を持った馬なので、堅実に走るレース巧者として見ていきたいですね。

(セントウルS4着)
卒なく乗れども最後かわせず。悪い競馬ではないのですが、重賞になると何かが足りない。それがもはや当馬のキャラになりつつあります。今年未勝利の鞍上という点で買いにくいさはあって、直線でも少しロスしているような感じはありました。最後はサンライズオネストとの地力の差と見ていて、一皮むけるためにはあと一歩ですね。ギアチェンジの部分であと一押し欲しいです。

メイケイエール(スプリンターズS14着)
ある程度出して行ったのが良くなかったのか、中2週のローテがきつかったのか、敗因は色々あると思いますが、外々を走らされたから、というのはちょっと違う気がしますね。早めに動いたのも池添騎手はそれで足りると見たからですし、つまるところ「思うように走らなった」なのかなと。左回り4戦からの右回り替わり、トリッキー中山での内有利バイアス発動。確かに不利な条件はありましたが、そこを突破できないどころか、二桁着順の惨敗に終わったのを見ると、私はGクラスの匂いがしてならないです。格下相手に強い競馬はするが、その先を求められると自分からこける、このパターンはGでは信頼しづらいですね。距離延びて相手がさらに強化されるマイルCSに出走してきても、は打ちづらいですね。

(セントウルS1着)スタートを決め前を行かせての5番手。シャンデリアムーンが飛ばしての前半3ハロン32.5秒、これによって縦長になったのは当馬にとっては好都合で、またしても他馬に囲まれることなく、スイスイと道中を進めることができました。後は絶対的スピードの勝負となっての完勝劇。162という破格のレコードを叩き出しての勝利となりました。普通に走れば突き抜けるの言葉通りの圧勝でしたね。少し口向きの悪さは見せていましたが、速いペースでピタッと折り合えて、誰に絡まれるでもなくレースが出来たこと、これに尽きますね。馬群で包まれる競馬という課題をクリアした訳ではないですが、現役NO1のスピードを持った馬なので、変に逆らわずにですね。

ナランフレグ(オーシャンS9着)
スタート立ち遅れからの後方競馬。中山1200mで珍しい外差しの流れになりましたが、丸田騎手は当馬の魅力を引き出すために「馬群割」を選択。結果的に不発に終わりましたが、前走の惨敗の影響や斤量59㎏が堪えた気がしますね。それと、そもそも受けて立つ側でのレース経験が乏しく、程よい人気での一発タイプ。そのあたりも出たように思いますね。堅実な差しタイプが見せ場なくの惨敗。ここから本番の高松宮記念に向けて評価を落としそうですが、そのタイミングこそ、この馬の走り時だと思うのでそこは頭に入れておきたいです。ただ、思いのほか人気落ちせずの2~4番人気あたりなら、少し軽視しても良いかもしれないですね。

(スプリンターズ
S3着)

春のスプリント王が単勝18.6倍の5番人気、これによって大きなプレッシャーを受けることなく、丸田騎手得意の溜め乗りを敢行。シュネルマイスター、タイセイビジョンより後ろに位置しての上がり最速3着。相変わらずの「展開&馬場不問差し馬」で、ギアが入ってからの脚力は惚れ惚れするものがありました。さすがにイン前有利のバイアスが掛かっていたので、突き抜けはできませんでしたが、これだけ走れば十分。最後は必ず脚を使ってきますし、近年まれに見る短距離で不発の少ない追い込み馬と言えるでしょう。人気を背負うと外に回したりして足りなくなるのですが、チャレンジャーの気持ちで行けば、馬群割りもできますし、上位に来れるとの見方。最後は一頭違う脚で来ていますし、「やはり強いな」と感じた競馬でした。

(高松宮記念1着)
前日の雨の影響を多分に影響を受けた中京芝、内から乾く重馬場というコンディションで、結局は内を回った馬が上位を占めたレース。さらにトップスピード比べにならず、タフな根性勝負になったことで、時計を持っていない馬でも対応出来たというレースになりました。最内枠を引いて、いつものスタート、そこから丸田騎手は終始インを狙っての騎乗。直線ではレシステンシアの横を狙いましたが、途中トゥラヴェスーラと接触していましたが、全く動じず。まさに「根性勝負で競り落とした」という感じでした。内有利馬場、ロスのない完璧な騎乗、タンザナイトSの経験を生かしての馬群割、すべてが噛み合った勝利でした。再現性があるかと言われると低いですが、この馬に関しては「次走以降の注目馬」で挙げていたようにとにかく押さえなくてはいけない堅実型追い込み馬。どんな展開でもしっかり脚を使ってくるので印は回すべきですし、3つの要素が勝因とはいえ、私の目にはフロックには決して見えなかったですね。丸田騎手の素敵なインタビューも含めて、素晴らしいレースになりました。

ヴェントヴォーチェ(オーシャンS1着)
スタートを決めて中団待機。レースラップは11.7-10.4-11.3-11.4-11.1-11.5、前半33.4秒、後半34.0秒、結果的に前総崩れの外差し競馬という中山1200mでは珍しいレースになりました。そんなレースの中、3コーナーの外から捲って突き抜け1着。一頭だけ力が違うと感じさせる好内容での勝利でした。これだけ強い競馬が出来るなら、なぜスプリンターズSでああいう負け方をしたのか、この点においては全く理解できないのですが、昨年4月の春雷SでもGⅠ級のレースっぷりで勝ってるんですよね。春先に調子を上げるタイプなのか、メンバー弱化で輝くタイプなのか、このあたりは定かではないですが、ルメール騎手が再度騎乗したというところに陣営の期待があったのは間違いないですね。とにかく中山巧者が走るレースであること、過去にハイパフォーマンスを示した馬であったことを考えると、中山1200m適性がずば抜けていたということでしょう。ルメール騎手は「上を目指せる馬」と高い評価を与えていましたが、期待された函館SS、アイビスSD、スプリンターズSの惨敗を観ると、まだまだ半信半疑に思ってしますね。ルメール騎手のドバイ遠征により高松宮記念は乗り替わりになりますが、そもそも、そこを目標にしていたら、今回、ルメール騎手には依頼しないはずで、そう考えると、ここは一戦必勝のレースだったのかなとも感じました。私の中では中山適性が高すぎる馬という認識で他は不透明というイメージです。

(スプリンターズS11着)

恵まれた前走、ハイパフォーマンスは同コースの春雷Sということから、穴人気していましたが、何というか、加速力が足りないんですよね。キーンランドCはルメール騎手の好騎乗と他馬の外回しに助けられたもので、その前二つは微妙な形。確かに春雷Sの内容は良かったですが、それが続かないのは懸念材料ですね。次を見据えるなら、この条件ではもっと走って欲しかったですし、内容には大きな不満の残るものになったとの認識です。

(キーンランドC1着)
スタート後、前が密集する中、無理せずの後方待機策。終始内を追走し、みなが外に回す3コーナーでは仕掛けをワンテンポずらしてウインマーベルのイン突き敢行。ルメール騎手の見事なまでの好判断で勝利を掴み取りました。他馬の動きに合わせてどこに進路を取るかを探っていたのは見え見えで、「内が開く」と見てからは一切の迷いなし。中穴人気のルメール騎手はこういう腹を括った騎乗が出来るんですよね。近2走、人気を背負ってもどかしい競馬が続いていましたが、ここで炸裂でしたね。「次走以降の注目馬」として追いかけていましたが、今回は絶好の買うタイミングでしたね。人気を背負って不甲斐ない競馬をし、人気落ちのタイミングで鞍上強化、そこで受けて立つ競馬ではなく、じっと我慢しての一発狙い。人馬ともに見事なレースになりました。馬券購入者も騎手も「外有利」と見て、予想&レースを進めるも結局は距離ロスを強いられてインを回った馬有利の展開に。結局「勝つ人」というのはそういうことなんだなと思いました。二つ前の小樽特別(札幌1200m)で「やっぱり外が良い」と見た大衆&騎手心理の裏を突くレースでもありましたね。春雷Sの走りを見れば、この勝利は全く不思議ではないですし、ここから人気を背負って重賞で走れるか、次はここだと思います。「力はある。問題は幅があるか。」ですね。

ロータスランド(京都牝馬S3着)
スタート立ち遅れて最後方競馬。正直「終わった」と思いましたが、岩田康騎手は諦めておらず、腹を括ってのイン突きにシフトチェンジ。やや強引な進路取りではありましたが、3~4コーナーの回り方は秀逸、「ザ・岩田康のイン突き炸裂」でした。スムーズにレースを進めた2頭には届きませんでしたが、阪神1400m適性及びポテンシャルの高さを見せるには十分な末脚でした。ほんと「いつの間にそこに!?」でしたね。パドックの印象は「これなら走る」というものでしたが、それに反するようにスタート後の行き脚は微妙。大外スタートで無理をしなかったのはあるかもしれませんが、それにしても、入りの脚は「あれ!?」でした。一方、強い競馬をしたのは間違いないが、それは得意舞台で、かつ鞍上の必殺技が炸裂したからであり、むしろ私は次走に不安を残す「スタートの行き脚の鈍さ」が印象に残りました。この馬は好不調の波が激しく安定しないので、誰が見ても強く感じた今回の走りを過信しすぎないようにしたいですね。

(マイルCS8着)1ハロン短い、それを感じる直線の攻防。前に行った馬、内を通った馬、立ち回りで勝負する馬、このどれもが苦しい条件となった今回、勝ち馬と0.4秒差なら優秀。前走物足りない競馬でしたが、今回はしっかり走ったという認識です。この馬は牝馬の中では力が上なのは明らか。1400m適性馬として、これからも追いかけたいですね。当然「次走以降の注目馬」として挙げておきます。

ディヴィナシオン(オーシャンS2着)
最内枠からスタートを決めて脚を溜める形。3コーナーから外に回しての差し込み一閃と、菅原騎手の見事な手綱さばきに応えて波乱演出となりました。北九州記念回顧記事で「多頭数の外枠差し馬には厳しい条件になってしまいました。そう考えれば次走以降見直すことは可能で、今回の負けはさほど気にする必要はないでしょう。」と評した馬。特筆すべきレースは2走前の同コースでのラピスラズリSで見せた上がり最速の追い込みで、あの時も、北九州記念と同じく後方からの大外ぶん回しという内容だったんですよね。そして前走は鞍上とケンカしてレースにならず。その前走を勝ったのがジュビリーヘッドで、着差は0.9秒差。これが良い煙幕になっていましたね。確かにはまれば強烈な脚を使える馬ではあるんですが、常に溜めての大外ぶん回しだったんですよね。それをスタート決めての中団待機をさせた菅原騎手の好騎乗、さすがに読めなかったです。あとは外差し競馬の追い風、これも多分にありましたね。「どはまりすれば足りる力はあれども、そのパターンの出現率があまりにも低い」、そういう感じで見ていました。内枠でこういう競馬が出来たのは収穫ですが、基本的には外回しが主なので、好走するためには馬場と展開の後押しが必須と言えるでしょうね。フロックに近い激走だったとの認識です。

(北九州記念8着)

突如として外伸びから内伸びになった小倉芝。そんな中、大外ぶん回しという選択。不運と言えばそれまでですが、多頭数の外枠差し馬には厳しい条件になってしまいましたね。そう考えれば次走以降見直すことは可能で、今回の負けはさほど気にする必要はないでしょう。

オパールシャルム(テレ玉杯5着)
約一年五ヵ月ぶりのダート戦。JRA勢の上位2頭に比べると非力感があって、前の掻きの弱さと後ろの見込みの足りなさ、それは感じましたね。リメイクのように連動性があってしなやかなフットワークの馬に勝つためには馬場の後押しが必要で、こちらは重馬場よりもタフな良馬場の方が向くのでは、と思いました。もう数戦ダートでして、レベルアップ出来れば、という感じですね。

(キーンランドC5着)
馬場の良いところを選んでの先行策。この馬が飛ばさなかったことで前が密集したのと、コーナリングで外々に進路を取ったことで後続はさらに外に出すことになった「内競馬誘発の犯人」との認識です。最後踏ん張っているのを見ると力を付けているのは間違いなくて、ただ、キレる脚がないのも事実。前でどこまで踏ん張れるか、そういうタイプなのかなと思います。初重賞で前密集競馬でこれだけ出来れば十分で、今後さらなる成長があれば、重賞2,3着もあるかもしれません。悪くない競馬だったと思います。

ピクシーナイト(スプリンターズS1着)鞍上も驚く好スタートを切って3番手追走。福永騎手にとっては「想定していたよりも前」だったそうですが、それだけ馬の気持ちが前向きだったということでしょう。レースはモズスーパーフレアの単騎逃げとなりましたが、松若騎手は溜め逃げを選択。こうなると番手で控えた有力どころがモズを射程圏に入れてレースを進めやすくなる訳で。さらに今年は前日夜に雨が降れども内有利馬場。これによって「前に行ったもん勝ちのレース」になりました。見事な行き脚を見せて逃げ馬の後ろに付けたこと、ペースがちょうど良く流れたこと、そして何より馬の成長、これらがすべて合わさった好走との見方です。福永騎手はセントウルS後に将来性を高く買っている発言をしていましたが、彼が思うよりも早く成長している様子。今回見せたレース振りは他馬よりも頭一つ抜けたハイパフォーマンスであり、決してフロックとは思えないので、本物と見て良いでしょうね。あとはデータが少ないモーリス産駒の成長力がどんなものなのか。どうやら香港に登録するそうで、もし出走叶えばどんなレースをするかは見もの。私はまだ足りないとは思っていますが。「まだ筋肉の付きが甘い」と陣営は言っていますから、無理に遠征しないのも一つの手。いずれにせよ、北九州記念のイン突き、セントウルSの中団差しと、しっかり折り合えるようになったことで急激にパフォーマンスを上げたのは間違いなく、それらを教え込んだ福永騎手のファインプレーでもあったと思います。春から使い詰めだった反動や、休み明けはインディチャンプのように案外だった、なんてのもあり得るので、そのあたりを頭の片隅に入れつつ、「来年はとんでもなく強くなっていること」に期待したいですね。

アグリ(阪急杯1着)
スタート後、メイショウチタンと激しい先行争いを繰り広げて、結果2番手に落ち着く形に。人気馬であれをして残ったシーンはあまり見たことがないんですが、昇級初戦のGⅡ戦で、しかも、2番人気でそれをやってのけたのは立派の一言。ハナを奪っての逃げ切り勝利だと、この後、あれこれ注文が付くんですが、ガンガン競り合った後、一歩引いての番手競馬での勝利ですからね。しかも、阪神1400m戦。抜群の調教、馬の覚醒、それを支えるS厩舎、これらが揃うと勝ち切ってしまうんだなと、改めてS厩舎馬のポテンシャルに感心しました。横山和騎手は「去年乗った時と比べ、何から何まで変わっていた」と話していましたが、その言葉がすべてでしょう。基本的に上がり馬には懐疑的な私ですが、前走を見て「嫌うのは得策ではない」と即決。それもあって有力枠2頭目に入れたんですが、走られて納得でしたね。前述の通り「激しい先行争いから控えて勝った」、ここが大きく、決してフロックではない勝利との見方。引き続き、注目の一頭と言えるでしょう。

ファストフォース(シルクロードS2着)
スタート後、4番手を取って馬群に入れる形。抜群の手ごたえで4角を回った後、一瞬もたついてからの再加速。この「謎のエンジン点火」はセントウルSでもやっていて、ここに私は「中京適性」を感じて重い印を打ったんですよね。予想記事にも書きましたが、かつては分かりやすい逃げ馬だった当馬。それが番手で控えることができるようになり、前走は後ろから行って上がり2位をマーク。この部分に「脚質の幅」を感じたのですが、まさにそれでしたね。4角5番手で直線を迎えて上がり2位をマークする、そんな馬ではなかったですからね。斤量57.5㎏もなんのその。隠れ中京巧者だったと見て間違いないです。舐められた時に力を発揮するタイプなので、この走りが評価されて高松宮記念でそこそこ人気するようなら、その時は凡走してくる可能性大。レース幅が広がった不思議キャラとして付き合っていくべきでしょう。

(京阪杯7着)
スタート後、位置を取れたかどうか、それが明暗を分けたイン前レースで、最初の1ハロンで決まった感じ。セントウルSで見せた先行力を発揮出来ず、6番手追走から4角8番手では持ち味は生きなかったですね。気持ちが戻ってきた感じはあったのですが、スプリンターズSからメンバー落ちた今回、それを出せなかったのは微妙。とはいえ、いつ走り出すか分からない馬。謎の+20㎏でもありましたし、まだ見限らずにいたいですね。

(スプリンターズS10着)
やるべきことをやっての敗戦。途中からテイエムスパーダにハナを譲ったり、3角ではすでに手ごたえが怪しくなっていたりと、思うようなレース運びではなかったように思いますが、一言でいえば「力負け」だったかなと。先行出来るようになりましたし、そこまで悲観しなくて良いと思います。外過ぎない枠からの攻めの先行策、それでどこまで耐えれるか。またチャンスは来そうな気がします。

トウシンマカオ(シルクロードS4着)
斤量58.5㎏と大外に泣いた一戦。レースラップは、11.9-10.8-11.1-11.1-10.8-11.6、前半33.8秒、後半33.5秒のイーブンペースで、最初と最後の2ハロンで10秒台を計測する「ザ・重賞戦」。高松宮記念を見据えて悪条件をどうクリアするか、それを意識して鮫島克騎手は乗っていたそうですが、レース後は「斤量が堪えた」と話していました。京阪杯から+3.5㎏は相当きつかったと思いますし、そこに加えての大外スタート。位置を取れず、やや強引に馬場の真ん中に進路を取った点など、かなりストレスの感じるレースになったのは確かです。それでも、崩れずに走っていますからね。地力の高さは再度証明して見せました。私の中ではダノンスマッシュと被る大跳びパワフル走法馬。中京にも合うと思うのですが、気になったのは近走すべて外枠スタートによる被される競馬を経験していないこと。直線が長い割に立ち回り力の問われる中京1200m戦、そこで行われる高松宮記念を思うと、この部分に死角があるように感じました。裏を返せば真ん中あたりの枠を引いて被されずに中団やや前を取れれば勝ち切る可能性が高いということ。本番前にそれを試せず、単に悪条件で走らされた今回をどう見るか。ここが次の取捨に繋がって来る部分ですね。馬のポテンシャルは間違いないです。

(京阪杯1着)
前走二桁番手だった馬を見事に先行させた鮫島克騎手。と言っても、本当にあの位置を取る予定だったのかと言われれば、それは難しいところ。私は「馬のやる気が満ちていた」と解釈します。レースはイン前有利の内伸び馬場、とにかく速いペースを追走して、そこからギアを落とさないでいけるかというものでした。ただ、当馬に関しては前半33.3秒の流れを5番手で追走して、一頭だけギアを上げて突き抜けていますからね。後半ラップ33.9秒と落ちていない中で、この馬だけ別格の強さを見せたと言って良いですね。前々走キーンランドCは不利を受ける形での4着、前走はそうした面を払拭しての完勝劇。前走の変わり身と爆発力、ここに当馬の覚醒と父ビッグアーサーの可能性があったと見て良いでしょう。跳びの大きいパワフル走法馬でギアが重いがゆえに馬群競馬だと不利を受けやすいタイプ。そこから外枠の方が良いと再三言ってきましたが、今回のように先行してあのギアチェンジが出来るとは…でした。3歳でこの競馬が出来たのは非常に大きく、しかも、上位人気馬が走りにくい京阪杯での好走。これは高く評価したいです。今後スプリント界を背負える逸材だと思っているので、引き続き、注目したいですね。内枠を引いての馬群競馬、展開が落ち着いた時にどうなるか、この二つをクリアした先にGⅠが見えてくると思います。

(キーンランドC4着)
通ったコースがすべて。4角で寄ってきたマイネルジェロディに驚くしぐさもあって、まだまだメンタル面には課題というか、幼さが伺えました。それでも、最後グイっと伸びたのは力がある証拠。ダノンスマッシュ似の前掻きパワフル走法馬と思っていて、私の見立ては「1400m適性馬」。コーナリングは上手ではなく、直線の長いコース向き。内でもまれる競馬は苦手で、外から被せる形を好むタイプと見ています。そこにビシッとはまる条件なら当然買い。今回自身より内を回った面々が予想以上に外目に進路を取ったことで、玉突きが起きてロスを強いられた不運な競馬だったと思います。引き続き「次走以降の注目馬」として追いかけたいです。

ナムラクレア(シルクロードS1着)
スタートを決めて中団馬群でレースを進め、直線ではインを突いての末脚一閃。11.9-10.8-11.1-11.1-10.8-11.6、前半33.8秒、後半33.5秒という「ザ・スプリント戦」の流れにズバリ対応して見せました。スプリンターズSでは思うように走れず、そこから新馬戦以来の左回り戦。斤量+3.5㎏、そして、人気落ちせずの2番人気。さらに調教番長が見せた「ん!?」と違和感を覚える最終追いの動き。テイエムスパーダの低迷同様、この馬もスランプに陥ってしまったのでは、と考えたのですが、全くそんなことはなかったですね。かわされたらしょうがないというかなり厳しいペース逃げて逃げ込み態勢に入ったマッドクールをしっかり捕え、しかも、ファストフォースの追撃を抑えて1着に来るんですからね、大したものです。中京1200mのコース特性から、切れ味鋭いナムラクレアよりマッドクールやトウシンマカオのようなパワー型を選んでしまいましたが、この馬は完全に私の見立ての上をいきました。ほんとあっぱれです。当然、高松宮記念では最有力候補であり、この馬をマークする形で他馬は進めていくはず。そうなった時にはじき返せる力があるのか。中山1200mよりも中京1200mの方が走りやすいのは間違いないので、あとはGⅠの壁を越えられる器かどうかを見極めること、それが本番での取捨に繋がると思います。

(スプリンターズS5着)
外から被されるのが嫌だったのか、人気を背負っていたので無理せず外に回したのか、そのあたりは定かではないですが、結果的にはトラックバイアスに泣いたレースになりました。内で脚を溜めた馬と、外から動いた馬の明暗がはっきり分かれたレースであり、この馬にとっては不運だったと言えるでしょうね。ただ本当に強い馬なら、その不利さえ撥ね退ける訳で、「かつてのスプリントGⅠ級までの力はなかった」と見るのが自然かもしれません。急坂で止まっているようにも見えますが、それはじっと内で脚を溜めた馬たちが伸びたからで、今回の結果で中山適性がないとは言い切れず。むしろ、あれだけ外に回して掲示板に来たことを思えば、現役スプリント戦線では上位と見たいです。人気を背負うと受けに回ることが多い浜中騎手、そのあたりが打破出来ればですね。今後はGⅡまでならしっかり力を出してGⅠでこける、そんなキャラになる可能性があるので、そこを抑えておきたいです。

(北九州記念3着)
前がやり合ってくれたことで流れは向いたと思いますが、終始進路取りで四苦八苦。最終コーナーでの回り方はパトロールビデオを見ると分かりますが、かなり失敗していますからね。ちょっと制御できずに外に行ってしまい、よく見たら進路がないから内に切り替えるというなんともお粗末なパターン。最後インを突いたのは内馬場が伸びるからという理由ではなく、「進路取りに苦しんでたどり着いた先に内があった」だと思います。イン突きを決めていた面々に対して右往左往して差して来た訳で、また斤量+3㎏でもあの脚を見せたなら「負けて強し」と言えるでしょう。スイッチが入ると回転数が増す魅力的な走法で、良発表とはいえ、少し湿った馬場での豪脚。今は脂がのっている状態として「次走以降の注目馬」として、またスプリント戦線の主役級として追いかけたいと思います。
グレナディアガーズ(阪急杯7着)
絶好位に付けて完璧な立ち回りを見せるも全く動かず。阪神Cで見せた末脚は影を潜め、直線はただ回ってきただけ。岩田望騎手は「道中で外に張ることが多々あって脚が溜まらなかった」と話していましたが、今更それで脚が溜まらなくて、ってことはないと思うんですよね。舞台替わって「あれ!?」という敗戦は高松宮記念でありましたが、今回は最も得意とする条件ですからね。しかも、メンバー手薄。別定戦で斤量差があった訳でもなく…。確かにピンかパーかというタイプではあるんですが、思うように走らない時は決まって1200mもしくは1600m戦。そう考えると、今回、ダメの方に振ってくるとは思わなかったです。何度も見なおしましたが、ちょっと敗因は掴めなかったですね。フランケル産駒は何事もなかったかのようにまた走って来るので、過剰に反応せず、この馬の持ち場では引き続き、狙いたいとは思います。

(阪神C2着)
大外からどっしり構えての外回し。中内田厩舎馬らしいパワーによった前掻き強めの走法でギア重め。直線ではグイグイ伸びるも、内をすくったダイアトニックのギアチェンジ力に屈して2着。突き抜ける手ごたえからバテずに踏ん張る、いかにもの阪神1400m適性馬。不発少なく走れる1400m巧者と言えるでしょうね。持ち場がはっきりしているので、このカテゴリーで、という感じですね。

(高松宮記念12着)
大外が祟ったのもありましたが、スタート出負けでギア上げられず、最後まで良さを出せないまま、という感じでした。あの走りを見ると枠云々ではなかったかもしれませんね。基本的には前受けでの粘り込みタイプだと思うので、とにかくスタートはしっかり決めたいところ。それがここ最近は失敗続きですからね。馬体は惚れ惚れするような出来になっているので、そこにフィットするレースの上手さが欲しいですね。私は1400m適性馬だと思っているので、そこで狙って、という感じですね。

ボンボヤージ(セントウルS10着)
あまりのペースの速さについて行けず、直線ではヨレヨレに。中2週のローテも厳しかったと思いますが、それ以上にハイラップ競馬が厳しかったですね。前走の走りはフロックではないと思いつつも、さすがにこの展開には対応できずでした。ツボが狭いのでどこで狙うのか難しいですが、はまり待ちの馬であるのは間違いないでしょう。

(北九州記念1着)最内枠を生かしてのインピタ競馬。テイエムスパーダ、アネゴハダの人気2頭が先行したことで前掛り競馬となり、その後ろにいてロスなく回れたのが一つ目の好走要因との見方。そうは言っても、3走連続二桁番手の馬ですからね。なぜあんなに良いスタートを決めることが出来たのか、そこを読むのは至難の業でした。あと午前から雨の影響もあって「内はまずい」と見られていたのが、一気に馬場が回復、しかもメインは内が伸びていたと、これも大きなアシストになったと思います。小倉1200mの重賞では「同じ血統の馬が走る」とよく言われていて、かつてはサクラバクシンオー産駒が毎年のように馬券に絡んでいました。そう考えるとファストフォース(CBC賞1着、北九州記念2着)然り、今はロードカナロア産駒に注目と言えるのかもしれませんね。ここは来年以降も、少し頭に入れておきたい部分です。いずれにせよ、展開や馬場以外の部分でも強烈な後押しがあっての大激走だったと思いますし、陣営の勝負騎手と言われる川須騎手の好騎乗、それも光っていましたね。今後についてはかなり難しいですね。小倉に良績が集まっているのを見ると適性が寄っているとも思えますし、タイセイビジョン、ナムラクレア、アネゴハダを抑えたのをフロックと即決するのもどうかと思いますし。非常に悩ましいのですが、どはまりしたのは間違いないので過大評価はせずに、という見解でいくことにします。

ウインマーベル(シルクロードS7着)
器用な立ち回り派が斤量59㎏を背負わされて8枠14番スタート、終始外を回らされて直線でも大外ぶん回し。これでは足りるはずもなく。馬は懸命に走っていましたし、むしろ、あまりの悪条件が不憫に思えたほど。誰が見ても、度外視OKの一戦であり、条件が良くなる次走以降は当然見直すべきでしょう。不利な条件の中、よく頑張っていたとの評価です。

(スプリンターズS2着)
スタートを決めるも、先行勢がごちゃついて少し下げての道中8番手。内有利のトラックバイアスが働く中、ロスを極力減らして、という乗り方ではなかったですが、直線を向いて迷うことなく、馬群に突っ込んでいったのは見事でした。これまでの経験をしっかり本番で生かしたのと、前走、前々走の走りが決してフロックではなかったと証明して見せました。右回りよりも左回りの方が走りやすいのでは、と思いましたが、このメンツ相手にあの脚が使えれば全く問題なし。若駒とは思えないレースの上手さが大きな強みで、馬体に厚みが出て来れば、さらに良くなっていくでしょうね。どんな条件でも崩れることなく走れる安定型として、これからも注目していきたいです。

(キーンランドC2着)
好スタートを決めて5番手追走。前が密集する展開で決して楽ではなかったと思いますが、それでも、しっかり折り合って耐えたのはメンタル面の強さの表れ。内枠を引いたことで外に回す選択はなく、芝がはがれたところを避けるぎりぎりのラインを攻めた松山騎手。距離ロスを減らしながら、出来るだけ良い馬場を通るんだと、それを忠実に再現して見せた完璧な騎乗だったと思います。走法勉強会で取り上げたように走りのバランスに関しては高い評価を与えていた馬、それをタフ馬場でも崩すことなく披露したのは評価したいですね。一方で、直線はゆらゆら走り。前走もそうでしたが、ムチに反応して右に左に寄れてしまうんですよね。ここは今後の課題ですね。古馬との初対戦、斤量の恩恵が2~3㎏という状況。そして右回りのタフ馬場&内枠での揉まれ競馬。それらを克服しての2着に、私はこの馬の地力の高さを見ました。引き続き「次走以降の注目馬」として追いかけたいですね。ちなみに私は左回りの方が走法は良く見えました。
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