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[競馬王25年4月号&7月号読者限定公開]
山崎エリカによる 東京11R・安田記念(芝1600m)の予想です。
【予想ファクター:指数&レースレベル】
※BOOKERSのTOPページからはアクセスできません。競馬王4月号P10、または競馬王7月号P26からご覧ください。

目次
【予想印】
◎10.ジャンタルマンタル(2人気1着)
〇1.シックスペンス
▲18.ブレイディヴェーグ
△3.マッドクール
△13.ソウルラッシュ(1人気3着)
△11.サクラトゥジュール
△7.ガイアフォース(9人気2着)
△16.トロヴァオーレ

【買い目】
馬連
10-1   (1,600円)
10-18(1,000円)
10-3,13(2点×800円)
10-11    (400円)
107,16(2点×200円)
 ⇒的中!200円x95.6倍=19,120円

複勝
10  (5,000円)
 ⇒的中!5,000円x1.8倍=9,000円

総額  10,000円  (払戻計 28,120円)

【見解】
■近年外差し有利も今年は逃げ馬不在
 東京芝1600mが舞台の安田記念はUターンコースのマイル戦らしく、緩みないペースで流れることが多い。過去10年でスローペースになったのは2016年、2021年、2022年の3回だけだ。
 そのうち2021年は逃げ先行馬が全て6番人気以下と強くなく、2022年は内が荒れた外差し馬場の影響もあって逃げ先行馬が馬券圏内に加われていない。しかし、2016年はロゴタイプとモーリスの“行った行った”で決まっている。
 今年も2016年同様、逃げ馬不在でスローペースが濃厚の組み合わせ。内枠のマッドクールが短距離のペースで逃げた場合にはハイペースになる可能性もあるが、同馬は新馬戦以来のマイル戦というのがポイント。前走の高松宮記念でも脚を溜める競馬となり、この中間も折り合いに専念する調教をしていることから、距離延長を意識して脚を溜めて行く可能性が高いとみる。
 直近5年の安田記念で先行して3着以内に入った馬は2023年のセリフォス(2着)のみ。中団以降が3着以内をほぼ独占している状態だが、今年は先行馬の粘り込みパターンに期待したい。

■有力馬と評価ポイント
◎ (10)ジャンタルマンタル
 一昨年の朝日杯FSと昨年のNHKマイルCを勝利した現4歳世代のトップマイラー。他にも超高速馬場で5F通過57秒5の超絶ハイペースとなった皐月賞でもやや離れた3番手からクビ+半馬身差の3着に粘った」実績がある。
 昨年のNHKマイルCでは13番枠から好スタートを決め、軽く促してハナを主張。内枠の2頭が前を主張すると、好位の外で折り合う。道中は2列目の外で我慢させて3角へ。
 3~4角ではペースが落ちたが、コントロールしながら2列目の外を維持。4角出口で軽く仕掛け、直線序盤で内のアスコリピチェーノに蓋をしながら楽な手応えで先頭列に進出。ラスト1Fですっと抜け出し、1馬身3/4ほど前に出ると、ラスト1Fでさらに差を広げ、2馬身半差で完勝した。
 ここは超高速馬場の平均ペースだったが、消耗戦の皐月賞で好走した後の一戦ながらしっかりと結果を出した辺りに素質の高さを感じさせる。また皐月賞で先行して3着以内だった馬はダイワメジャーやダノンキングリーなど、古馬になってからマイルGⅠで活躍する例が多い。
 前走の香港マイルは13着大敗。ここでは出遅れを挽回するロスや、最後の直線で内からぶつけられる不利もあったが、長期休養明けによる息切れが主な敗因。
 この中間は1週前には厩舎のパターンとは違う栗東・坂路で猛時計をマークしており、陣営も鞍上・川田優雅騎手も自信たっぷり。逃げ馬不在を利しての先行策で上位争いを期待したい。

〇 (1)シックスペンス
 3歳秋の毎日王冠を休養明けで勝利した素質馬。続く今年初戦の中山記念もレコードタイムで勝利している。
 中山記念は1番枠からまずまずのスタートを切り、二の脚良く先行して2列目の最内で進めていたが、1~2角で先頭のエコロヴァルツがメイショウチタンを行かせたことで一列下がる。道中は淡々とした流れ。前のエコロヴァルツとのスペースを広げ、中団最内で3角に入った。
 3~4角でも最内を通し、4角でスペースを潰して3列目まで上がって直線へ。序盤で外に誘導してスムーズに捌いて2列目に上がると、ラスト1Fで抜け出したエコロヴァルツをハナ差で差し切った。
 今年の中山記念は内有利のコンクリート馬場。最内からエコロヴァルツをマークして進め、同馬が勝ちに行ったところを差し切るという完璧な立ち回りだった。
 前走の大阪杯は7着敗退。こちらも超高速馬場で緩みなく流れたが、序盤で2番手、1~2角では出遅れたデシエルトがハナを主張したことで3番手となったが、前半から前の位置を取り過ぎたことが主な敗因だ。
 本馬は芝2400mの日本ダービーで9着と崩れているように、本質的には芝1800m以下でこそという馬。正攻法の競馬では距離がもたなかった。
 もともとコンクリート馬場だった昨秋の毎日王冠でも勝利しているように、スピードと瞬発力に優れたタイプ。今の東京は高速馬場ではないので、芝1600mでも脚を溜めたいところ。しかし、今回は1番枠。逃げ馬不在で行きたがってしまう面がある本馬が、中山記念のような立ち回りができるかというのが課題となる。
 前走のように2番手、3番手に行ってしまうのではないかという不安もあるが、距離ロスなく立ち回れる点はプラス。さらに前走より距離が短くなることも加点材料だけに、対抗評価とした。

▲ (18)ブレイディヴェーグ
 3歳時にエリザベス女王杯を制し、そこから長期休養明けとなった昨秋の府中牝馬Sでも勝利を挙げた実力馬。前走のドバイターフでは7着だったが、優勝馬の(13)ソウルラッシュとは0秒5差に戦前している。
 府中牝馬Sでは5番枠からやや出遅れ、促して中団やや後方からの追走。道中では前のスペースを維持し、中団やや後方のまま3角に入った。
 3~4角で中目から外に誘導、じわっと仕掛けながら直線では外へ。序盤の伸び始めはやや地味だが、ラスト2Fですっと伸びて一気に2列目まで上がり、ラスト1Fでしっかり抜け出して1馬身1/4差で完勝した。
 このレースはコンクリート馬場でややスローペースだったが、ラスト2F11秒4-11秒0と加速する展開を一気に差し切る非凡な末脚を見せた。ちなみに、どこまであてになるかはわからないが、同馬がラスト1Fで先頭に立ったところのJRAの速度計では67km/hを計測している。
 当時記録した指数は牡馬相手のマイル重賞でも勝ち負けになるレベルのもの。その次走・マイルCSでも、長期休養明けで好走した反動が大きく出ることなく4着と善戦。これらは本馬の底力を示すものでもある。
 前走のドバイターフは7着。前走はわりとレースが流れていたが、出遅れを挽回して好位の中目。3~4角でもあまりペースが落ちないなかで2列目の外と、勝ちに行ったために末脚が不発に終わった。
 マイル戦の今回は前半から前に入っていけず、中団よりも後方からの追走になる公算が高いだけに、末脚を生かす形で馬券圏内突入が視野に入る。ここで重い印は外せない。

△ (3)マッドクール
 昨年の高松宮記念の覇者。同レースでは2番枠からまずまずのスタートを切り、押してハナへ。外からハナを主張するビクターザウィナーにある程度は抵抗しながらも、最終的には行かせて2列目の最内を追走した。
 3~4角でも最短距離を通り、前のビクターザウィナーが外を選択したので、そのまま最内から直線へ。序盤ですっと伸びて先頭に立ち、半馬身ほど前に出る。ラスト1Fで抜け出したところをナムラクレアに急追されたが、ハナ差でしのいだ。
 昨年の高松宮記念は重馬場でややタフな馬場ではあったが、圧倒的に内が有利な状況下。ここでは最短距離を通るスマートな立ち回りで、ここでは(13)ソウルラッシュの昨秋のマイルCSで記録した指数と並ぶ1位タイの指数を記録している。
 その後は休養明けの高松宮記念で自己最高指数を記録したダメージが大きく、チェアマンズSP、スプリンターズSともに崩れたが、前走の阪神Cでは、良かった頃の先行力を取り戻し、2着に善戦。
 前走の高松宮記念は昨年同様にややタフな馬場。前走も昨年同様に1番枠と内枠。まずまずのスタートを切り、押してハナを主張したが、外のウイングレイテストが競りかけてくると、同馬を行かせて2列目の最内に控えた。しかし、ここでさらに外のビッグシーザーがハナを主張したので、3列目の最内まで下がってしまう。
 3~4角でも最短距離を通り、直線序盤で最内のスペースを拾ったが、そこから伸びてこれずに6着に敗れた。本馬の勝ちパターンは3~4角で最短距離を通すことで、一昨年秋のスプリンターズSでもこのパターンで2着に健闘している。しかし、前走は勝ちパターンでありながら伸びてこれなかった。
 前走は昨年の高松宮記念と比べてペースが速く、前に不利な展開だったのも敗因のひとつだが、4歳秋~5歳春と比べるとスピード面での衰えを見せている。本馬はもともと芝1200mでは忙しさを見せていただけに、前走から一気に距離延長はともかく、マイルのほうがいいと見ている。
 かつてはスプリント路線よりもマイル路線のほうがレベルが高く、スプリント路線馬は中距離路線馬も出走してくるマイル重賞では苦戦の傾向にあったが、今年はナミュールなどの引退もあり、例年よりもメンバーが手薄。3番枠で先行馬が手薄でもある今回は最短距離を立ち回っての一発を警戒したい。

△ (13)ソウルラッシュ
 昨秋のマイルCSで悲願のGⅠ制覇を達成した馬。同レースでは3番枠からやや出遅れ、軽く押して行ったが、いつものように後方から。道中も後方馬群の中目で進めた。
 3~4角で中団馬群の中目のスペースを拾って進出し、4角ではワンテンポ待って馬場の良い外目に出す。直線序盤では好位列の外からさらに外の進路を取ってしぶとく伸び、先頭列付近へ。ラスト1Fで先頭のウインマーベルを捉えて抜け出すと、後続に2馬身半の差をつける完勝だった。
 マイルCS当日の京都は「外差し天国」。最後の直線で各馬が外に広がっていくなかで、上手く馬場の良い外に誘導しての勝利だった。加えて前日の10Rまで雨が降り続いた影響から、レースの上がり3F34秒5とやや時計が掛かっており、差し馬に有利な展開でもあった。
 しかし、ソウルラッシュが記録した指数はマッドクールが昨年の高松宮記念で記録した数値と並ぶメンバー中トップタイのもの。そして前走・ドバイターフでは、2度目のGⅠ制覇を達成した。
 その前走は2番枠からやや出遅れたが、楽に好位の中目を確保。道中は緩みなく流れ、終始促されての追走ではあったが、好位の中目を維持して3角に入った。
 3~4角でもさほどペースは落ちなかったが、2番手ロマンチックウォリアーをマークして直線へ。序盤でしぶとく伸びて2列目に上がり、ラスト1Fで同馬をハナ差で捉え切った。
 本馬はマイルの重賞ではテンの速力不足で好位が取れず、超高速馬場だった昨秋の富士Sでは、ラスト1Fで(17)ジュンブロッサムに伸び負けて2着に敗れている。
 このことからも中距離向きと見ていたが、1800mの前走では案の定好位で進めることができたし、ラスト1Fでは減速しているものの、ロマンチックウォリアーが抜け出す脚以上に伸びていた。
 前走は昨秋のマイルCS以上に走っていることが推測され、疲れが懸念されるところ。また、安田記念は過去3度挑戦して昨年の3着が最高着順であるように、上がり3F33秒半ばから後半の決着となるこのレースはあまり向いていない。ただ底力で上位争いに加わる可能性はある。

△ (11)サクラトゥジュール
 かなり気難しい面があり、好凡走の波がとても激しいが、好走時はとても強い勝ち方をする馬。一昨年のメイS(OP)では重賞でも勝ち負けになる指数を記録。昨年は東京新聞杯を制し、8歳となった今年も京都金杯(中京芝1600m)を勝利している。
 2走前の京都金杯は7番枠から出遅れたが、軽く促して後方馬群の内目を追走。道中も後方最内で前にスペースを維持して脚を温存した。
 3~4角では中団の最内をコントロールしながら、最内のスペースを潰して4列目付近まで進出したが、直線序盤で前が壁。そこから外に誘導して仕掛けを待たされたが、ラスト1Fで内目を割ってすっと伸び、ロジリオンをしっかり捉え、(14)ウォーターリヒトの追撃もクビ差で振り切った。
 当時は標準馬場ではあったが、中京開催2日目かつBコース→Aコースに替わったことで内有利の傾向。ややハイペースで後方有利な展開にも後押しを受けた勝利だった。
 好走時を振り返ると、速い流れの最内を中団よりも後方で立ち回れているという共通項がある。これは展開に恵まれるばかりではなく、前に壁を作ることで比較的に折り合いがつくというメリットもある。
 前走の東京新聞杯も1番枠を利していつものように中団最内で進めていたが、前のシャンパンカラーが下がってくるとこれを嫌い、中目に誘導したところで掛かり始め、3~4角では酷く掛かって直線は伸びを欠いた。休養明けで好走した疲れもあって折り合いを欠いた面もあるが、現状ではラチ沿いで息を潜めて乗らないと勝ち負けするのが難しい。
 今回は体調面の良化は見られるが、あとは色気を持たずに乗れるかどうか。ここは折り合い上手のD.レーン騎手への手替わりもあり、進境を見せることも視野に入れて一考したい。

△ (7)ガイアフォース
 2023年、そして昨年の安田記念で4着の実績馬。特に2023年の安田記念は上位3頭がGⅠ馬というハイレベル戦だったが、ここで2着セリフォス、3着シュネルマイスターと同タイムの4着だったことはとても価値がある。
 2023年の安田記念は7番枠からやや出遅れたが、押して何とか流れに乗せて中団馬群の中目を追走。道中は包まれて動けなかったが、中団中目で我慢して3角に入った。
 3~4角でも中団中目で包まれたままで進路もなく難しい状態だったが、ダノンスコーピオンの後ろで我慢させて直線へ。序盤で同馬の後ろから上がって、ラスト2Fで同馬の外に誘導して追われると、しぶとく伸びてきたが、外から一気に伸びたシュネルマイスターと接戦の4着だった。
 ここは超高速馬場の平均ペース。レースの上がり3F33秒8と速かっただけに、もう少し速くエンジンを掛けられていれば2着はあった内容だった。ここでは内目のが仇になったと感じている。
 本馬は昨年の安田記念で4着。ここでは2番枠から積極艇に出して3列目の最内を追走。ここでも3~4角で包まれ、直線序盤で下がってくるジオグリフが下がってくるのを捌くのに苦労し、ここでも早めにエンジンをかけきれずに終わっている。
 今回外枠なら面白かったが、今年も7番枠。また包まれて仕掛けが遅れる可能性もあるが、近2年の安田記念よりも相手が弱化していることや、鞍上強化で一考した。

△ (16)トロヴァトーレ
 デビュー当初は中距離路線を使われていたが、青葉賞11着の後は芝1600m路線に転じて上昇。2走前のニューイヤーSは重賞通用レベルの指数で勝利した。
 その2走前は15番枠から五分のスタートを切り、コントロールしながら先行。2列目の外を追走し、最終的には一列下げて好位の外で進めた。
 3~4角でも好位の中目で無理なく進め、4角で前2頭の外に誘導して仕掛けると、2列目の外で直線へ。序盤でしぶとく伸びて先頭列まで上がり、ラスト1Fで内から粘るサンライズロナウドを競り落として3/4馬身差で勝利した。
 この日は前年から数えて中山開催14日目だったが、前週までのCコース使用からAコースに替わったことでやや内有利の馬場状態。外枠から前の位置を取り、4角で2頭分外から押し上げるロスもあったが、最後までしっかり脚が使えていた。
 そして前走のダービー卿CTで重賞初制覇を達成。ただし、この時は超高速馬場でやや内有利の馬場を2番枠からやや出遅れ、中団最内から徐々に位置を上げ、最後の直線でも狭い最内を通し切って勝利したもの。J.モレイラ騎手が上手く乗ったことが勝因のひとつで、重賞としては指数は高くなく、2走前から指数を下げる形での勝利だった。
 本馬はゲートも二の脚もそこまで速くなく、末脚もここに入るとやや見劣りする。芝1800m以下では6戦4勝2着2回と崩れていないように、総合力で勝負するタイプ。ここも近走からほぼ横ばいの走りとなりそうだが、今回は相手がそこまで強くないので買い目に加えた。




*山崎エリカ
類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性予想家。2016年9月、国枝栄調教師も推薦する新刊本『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)を上梓。「逃げ馬」を狙って儲ける術が余すことなく公開されている。独自に開発したPP指数(※)を武器に穴馬を見つけて高配当ゲットを狙う! ※レースの入線タイムを基準にして各馬の走破タイムの価値(能力)をポイント化した指数。
Xはこちら@_yamazaki_erika)

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