日本ダービーで注目すべきは、ディープインパクトとハーツクライです。
ディープインパクトは自身もダービーを5馬身差圧勝し、種牡馬としてもディープブリランテ、キズナ、マカヒキ、ワグネリアン、ロジャーバローズ、コントレイル、シャフリヤールと7頭のダービー馬を輩出します。また、2016年は1〜3着全てディープインパクト産駒で決着するなど過去10年でも馬券に絡んだ30頭のうち15頭がディープインパクト(=ブラックタイド)を持つ馬とダービーにおいて欠かせない血統となっています。
そして、ハーツクライは、自身はダービーはキングカメハメハの2着と苦杯を嘗めるも、種牡馬としては、ワンアンドオンリー、ドウデュースと2頭のダービー馬を輩出します。そのほかハーツクライの血を持つ馬では、エフフォーリア、サリオス、スワーヴリチャードと父同様2着にくる馬も多いです。
この、ディープインパクト、ハーツクライに共通する血統要素がLyphardで、このレースで最も重要な血統です。特に、Round Tableやその血を内包するSeattle Slewとの相性も非常によく、Lyphard✖️Round Table(Seattle Slew)を持つ馬は、2017年には1〜3着独占をはじめとし、過去10年で7頭の勝ち馬を輩出するダービーにおける最重要ニックスとなっています。また、ドウデュース、イクイノックス、コントレイル、ロジャーバローズ、ダノンキングリーといったダービー連対馬が内包するLyphardのクロスも注目の血統構成の一つです。
このほか、零細の部類に入るもダービーで非常に活躍する血統として注目なのがSicambreです。古くは、孫としてタニノムーティエ、カブラヤオーといった日本ダービー馬を輩出します。そして、近年では、ネオユニヴァースとロジユニヴァース、タニノギムレットとウオッカとダービーを親子制覇した馬がSicambreを内包するなどダービーと非常に所縁が深い血統です。特に、タニノギムレットはSicambreのクロスを持つ馬で、ウオッカが64年ぶりに牝馬でダービー制覇という偉業をなし得たのもSicambreの血の後押しが大きいと思います。
更に、ダービーの舞台において、オルフェーヴルが勝利、その産駒のエポカドーロが2着、ドリームジャーニー産駒のヴェルトライゼンデが人気薄激走とステイゴールドとメジロマックイーンの黄金配合の活躍も目立ちますが、これはメジロマックイーンが内包するSenonesはSicambreの全妹であることが大きいと思います。
そしてもう一つ気になる血統がAllegedです。昨年は、ドウデュースとイクイノックスでワンツー、2019年は単勝90倍越えの人気のロジャーバローズが勝利と近年のダービーで活躍が目立つ血統です。その他、Allegedの血はパンサラッサやメイショウハリオなども内包し、今の日本の競馬界において芝ダート問わず裏トレンドとなっている血統です。AllegedのようにTom Rolf✖️Prince Johnの血統構成を持つ馬は要チェックです。