ゲームソフトの海賊版やコピー機は数多くの権利者を巻き込んで広範に被害を及ぼしますが、ゲーム機本体の海賊版はどこまでも、そのプラットフォームを抱える一部企業だけの問題です。海賊版市場の拡大を社会問題として訴えているこの意見書に、一部企業だけの問題は馴染みにくいでしょう。それゆえあえてゲーム機本体には深入りしなかったという側面が、まずあったはずです。
また無許諾ゲームソフトやコピーデバイスは著作権法上の実害が一目瞭然であり、すでに多くの処罰や判例が積み上がっていましたが、ゲーム機本体の互換品についてはそうではなかったという要因も大きいと思われます。じっさい意見書は海賊版ゲーム機本体の違法性がどこにあるのかについて、全く言及していません。現在の視点からすると、これは驚くべきことです。