2022-05-01天皇賞・春で16番枠からハナに立ったタイトルホルダー。自身が残り3200mのハロン棒(いわゆるハロン棒という形ではありませんが)が設置されている0mを通過してから200mまでの、内に切れ込んだ距離ロスを補正したラップタイムは約12.70。カフジテトラゴンは芝1400m戦3歳1勝クラスに出走し前半200mを6番手で通過後2着に入線。こちらは1番枠発走なので距離ロスはありませんが、自身が0mを通過してから200mまでのラップタイムは約12.30。G1レースで前半200mを12.70でハナに立てる一方、3歳1勝クラスで前半200mを12.30なら6番手というこの形、これが各々の施行距離に求められるスピードレンジの違い、即ち距離適性というモノになります。そしてこの間の平均完歩ピッチの値はタイトルホルダーが0.394秒/完歩、カフジテトラゴンが0.395秒/完歩であり、ほぼ同じレンジのピッチでスタートダッシュしています。しかしゼロ発進での200mのラップタイムに差があるということは、当然ながらストライドの長さが異なります。この区間でのタイトルホルダーの平均ストライド長は6.20m、カフジテトラゴンは6.43mと23cmの差があります。もしこれが1200mG1を勝つような、タイトルホルダーと同レンジのピッチの持ち主との比較なら平均ストライド長の差は40cm以上になることでしょう。要は短距離に向く馬と長距離に向く馬とでは、1完歩毎の推進力の違いがあるとも言えます。タイトルホルダーについてパワーが優れていると評するケースがあるでしょうが、スピードやスタミナと同様、パワーというワードもなかなかあいまいなモノでもあります。ちなみにこの日の馬体重はタイトルホルダーが474kg、カフジテトラゴンが444kgでした。