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目次
明日行われる函館記念のフル展望です。近パ妙味馬と相性の良い函館記念。こちらでは先に2頭の妙味馬を記載しています。無料設定にしていますので、課金せずにご覧ください。

<コース特性>


スタートはスタンド正面右側、坂の頂上から直線半ばまで下り坂。1コーナーまでの距離は約475mである。1~2コーナーにかけては緩い下りで、向正面は緩やかな上りになる。3~4コーナーはスパイラルカーブで、途中に坂の頂上があり、そこから直線半ばまで緩やかに下り、そこから平坦になる。
1~5枠と6~8枠の間には差が見られ、内に行くほど率が良くなる。1番人気の馬券率は60.9%、昨年率を落とした。クラスアップと共に信頼度が増しているが、函館記念は波乱含み。逃げ馬の馬券率は47.3%、近年好走が増えており、下級戦では押さえ必須。11コースある2000m戦の中で阪神に次いで2番目に高いアベレージ。なお、クラスが上がると逃げ残りは厳しくなる。上がり最速馬の馬券率は63%、クラスアップと共に好走率は減っており、3勝クラス以上は50%台。2000m戦の中で中山に次いで2番目に低い。クラスを問わず、基本的には先行有利。ある程度の位置に付けて上手くコーナを回っての押し切りが多い。騎手はルメール(48.6%)、横山武(45.6%)、岩田康(38.5%)、藤岡康(37.5%)、武豊(36.7%)。前走はマイル組苦戦、同距離組&2400m組と相性抜群。社台系は、ノーザンF(31.5%)、社台F(26.2%)、社台C(26.1%)。厩舎はS&A評価が上位を独占、そこにB&D評価が加わるイメージ近パ妙味馬の好走率が高い舞台でもある。セオリー通りの「内枠の先行馬」を狙うべきコースで、妙味を求めるなら小回りコースを得意とする差し馬。函館記念攻略のポイントは血統にあって、先行押し切りならサドラーズウェルズやロベルトなどの重血統を持ったパワー型、差し馬ならトニービンのような持久力血統が狙い目。ほぼ前者のパターンになるが、大波乱の時は差し決着になるので、まずどちらの展開になるかを読み解き、そこに合わせて結論を出していきたい。

<厩舎力>

2020年 A-C-D
2021年 E-A-D
2022年 S-E-F

<近走パフォーマンス>

1位 100 アラタ
2位 99 ブローザホーン
3位 98 ユニコーンライオン
4位 97 ドーブネ
5位 96 アルナシーム
6位 95 キングオブドラゴン
7位 94 ハヤヤッコ
8位 93 マイネルウィルトス
9位 92 ルビーカサブランカ
10位 91 ヤマニンサルバム
11位 90 スカーフェイス
2020年 圏外-圏外-1位
2021年 1位-圏外-3位
2022年 9位-7位-6位

<近パ妙味馬>

・ハヤヤッコ
・マイネルウィルトス
(追加分は予想時に公開します)

<人気別成績>

1番人気 (1-1-0-8)
2番人気 (2-0-0-8)
3番人気 (3-0-2-5)
4番人気 (0-0-1-9)
5番人気 (2-0-0-8)
6番人気 (0-0-0-10)
7~9番人気(1-4-5-20)
10番人気以下(1-5-2-61)
2013年/馬連3590円・3連複21930円(3-7-8)
2014年/馬連5000円・3連複16130円(2-8-7)
2015年/馬連8120円・3連複27810円(3-10-7)
2016年/馬連10890円・3連複41470円(3-13-9)
2017年/馬連35130円・3連複152330円(5-14-7)
2018年/馬連5540円・3連複119750円(5-7-13)
2019年/馬連3870円・3連複10240円(1-9-3)
2020年/馬連131670円・3連複283880円(15-13-3)
2021年/馬連7630円・3連複49740円(2-14-12)
2022年/馬連4670円・3連複10830円(7-1-4)

<レースラップ>

2018年(良)12.2 - 10.9 - 12.0 - 12.6 - 12.6 - 12.4 - 12.1 - 11.6 - 11.6 - 11.8
2019年(良)12.7 - 11.7 - 11.9 - 11.7 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 12.0 - 11.6 - 12.3
2020年(良)12.4 - 11.2 - 11.7 - 11.7 - 11.8 - 11.8 - 12.0 - 12.1 - 12.4 - 12.6
2021年(良)12.6 - 10.3 - 11.5 - 11.8 - 12.3 - 12.0 - 12.2 - 12.3 - 11.6 - 12.1
2022年(重)12.2 - 11.1 - 12.0 - 12.3 - 12.5 - 12.3 - 12.9 - 13.2 - 12.5 - 12.6

<出走馬分析>

イクスプロージョン(新潟大賞典3着)
人気薄の道悪オルフェーヴル、かつ、新潟巧者。12.7-11.1-12.1-12.6-13.1-13.1-12.6-11.9-11.9-12.7、前半35.9秒、後半36.5秒のミドルペースで、コース特性を考えると「差し向きの流れ」だったと見ます。そうした数々の追い風に「抜群の調教」、これが決め手の好走の要因ではないかなと。実績馬が軒並み厳しい斤量を背負わされたレースで、当馬は57㎏。臨戦過程を思えば、ちょっと背負わされた感はありましたが、それで結果を出したのは立派。ただ、あまりにも特殊条件だったので、再現性は高くないように思いますね。
(日経新春杯13着)
外枠からじわっとスタートして出たなりの位置。あとは馬場の良い外に回して、という枠なりの競馬を展開するも、直線を向いて伸びる気配なく終了。当馬より一つ外を回ったプラダリアとの脚力差は歴然でした。前走中日新聞杯の走りを見れば、この負け方は違和感が残りましたし、巷で言われた「調教の動かなさ」。そこを考えると敗因は「状態面」だったのかなと思います。人気落ちで再度、中京コースで見たいですね。
ユニコーンライオン(京都記念7着)
スタート後、坂井騎手は同厩舎のキングオブドラゴンを押しやるほど攻めの姿勢でハナを主張。ただ、あの行き脚は良いときのそれではなかったですね。かなり押してましたし、あの入りを見た時に「厳しい戦いになる」と感じました。そこに加えて外からエフフォーリアのプレッシャー。レースラップは12.5-10.9-11.2-12.3-12.6-12.4-12.3-12.2-11.6-11.3-11.6、前半3ハロン34.6秒、後半34.5秒、1000m通過59.5秒と、開幕馬場とはいえ、これはきつかったですね。他馬のプレッシャーをもろに受けた2、3ハロン目の10.9‐11.2秒はまさにそれを表した数字。そこからよどみなく流れで、息を入れる暇もなくのラスト3ハロン。今度はプラダリア、マイネルファンロンに外からガンガン来られて、相当に厳しい競馬になりました。それでも大崩れなくのゴール。ドウデュースは別格として、2着馬とは0.6秒差ですからね。これはむしろ評価したいです。斤量を苦にするタイプではなく、状態さえ良ければかなりしぶとい脚を使えるのが当馬の魅力。スタートからの行き脚でそれを感じ取れる分かりやすさもあって、その点に関しては今回はいまいちに見えましたということ。あとは人気薄でこそ。ジャパンカップ惨敗後の割に、今回、調教が動いたせいもあって、バレてましたからね。この後、謎の惨敗をして人気を落としてのノーマーク粘り込み競馬、ここが買い時でしょう。
ハヤヤッコ(新潟大賞典6着)
得意の泥んこ馬場というのがバレて直前に人気急上昇。前走単勝40倍からの単勝7倍前後はやりすぎでした。こういうバレバレの状態になると決まって飛ぶのが競馬というもの。丸山騎手は「コーナー4つの方が良い」と話していましたが、確かにそれは感じましたね。あとは「大外枠」と「58.5㎏」、これも何気に痛くて、この馬のパターンは人気薄で内枠を行かせて位置を取る競馬、それが今回は斤量の重さもあって位置が取れないどころか、大外により外回しするしかなかったのはきつかったです。人気薄、内枠、道悪馬場、分かりやすい3セットで狙うべき馬ですね。
(金鯱賞4着)
後方で脚を溜めての外差し競馬。内枠を生かしてもっと前に行くかと思いましたが、二の足が重くて位置を取れず。それでも、詰めて来ての4着にこの馬の脚力をみましたね。とにかくギアが重くて加速に時間の掛かるタイプ。それが前半の付いていけなさに繋がっているんですが、裏を返せば、勝負できる位置さえ取れれば好走できるということ。中日新聞杯で見せたラストの脚も見事でしたが、今回もその再現となりましたね。展開よりも馬場のアシストを大きく受けるパワータイプであり、他馬が苦労するタフな馬場で輝く馬との見方。年齢的な上積みは期待しづらいですが、老け込む様子はないのでどこかでまたあるかもしれません。
(日経新春杯6着)
スタート後の直線が長いコース、内枠、先行勢が少数と、まさしく当馬にとって好条件が揃ったレースになり、しかも、前日雨降ってのタフ馬場と「走ってください」と言わんばかりの状況に見えました。しかし、向正面で思うように馬が動かず。最後、独特の跳びの大きいパワフル走法で迫ってきましたが、時すでに遅し。荒れ馬場ではあったものの、馬場が乾き始めていたこと、そして何より「調教の動きの悪さ」、私はそこが敗因ではないかなと。唸り声をあげて上がってくる、あの感じとは程遠く、力強さに欠ける最終追い。そこに斤量58.5㎏が重くのしかかって…。好条件揃った中でビシッと合わせてくるのがS厩舎の技なのですが、今回、そうならなかったのは意外でしたね。この条件こそ当馬が輝く場面と思っていただけに残念でした。
ドーブネ(中山記念3着)
果敢にハナを主張して刻んだラップは、12.7-11.7-12.0-11.8-11.8-11.7-11.6-11.4-12.4、前半36.4秒、後半35.4秒、1000m通過は60.0秒というまさに理想的な逃げ。前走と同じく勝ち競馬には持って行けたと思います。ただ、最後は加速力の違いで捕まって3着。近パ妙味馬ということで印は回したのですが、正直、ここまで粘れるとは思っていませんでした。これ以上を出せというのは酷ですが、コンスタントにこのレベルの競馬が出来るのは大きいですね。直線で右にヨレたことで、シュネルマイスター&イルーシヴパンサーに多大な迷惑をかけてしまいましたが、レース内容としては今あるものをすべて出し切った結果と見て良いでしょう。
ヤマニンサルバム(新潟大賞典7着)
すべてにおいて平均点を少しずつ上回るレベルのバランスタイプ。渋った馬場でも結果を出していましたが、さすがに田んぼ馬場は例外でした。ただそんな中でも「それなり」に走れるのは当馬の良さですね。強烈な決め手を持った馬がいないこと、粘り込みの効く馬場、そういった条件で、ですね。重賞で勝ち切るイメージはないですね。
(金鯱賞7着)
フェーングロッテンを行かせての2番手。先行勢にとっては願ってもないスローの展開で、あとは前を捕えるだけでしたが、直線では何も出来ず失速の7着。この負けに関しては「地力勝負で劣った」と見ています。過去のレースを観ても、より高いレベルで通用するものは感じず、立ち回りの上手さでカバーしている印象がありました。そのあたりを加味して予想では無印にした経緯がありました。実際に根性比べ、ラストのギアチェンジ勝負になった時に置き去りになったのを見ると「力足らず」なのは明白。過剰人気だったということでしょう。メンバー下がっての立ち回り戦、ここが当馬の「買うタイミング」だと思います。
ロングラン(新潟大賞典11着)
走りを見て重馬場は上手いタイプと考えていましたが、今回は田んぼのような馬場に対応出来ず、というか、新潟コースへの適性の薄さ、こちらかなと。長い直線での末脚勝負はきついタイプだと思います。
(小倉大賞典4着)
スタートやや立ち遅れるも、そこから丹内騎手がリカバリー。予想以上に前の位置でレースを進めました。結果的に道中の位置取りは悪くなかったですし、直線を迎えるまでの進路取りもまずまず。それで足りなかったのであれば、はっきり実力不足と言えるでしょう。斤量55㎏の恩恵や重馬場のアシストなど、走る条件はそろっていたと思いますが、ヒンドゥタイムズ、カテドラルに力負け、バジオウにうまく立ち回られての足らず4着。このチャンスをものに出来なかったのは痛かったです。パドックを観た印象は「そんなに良いようには見えない」というもので、カテドラルの方が良く見えましたし、何より予想以上の人気になっていたこと、これには驚きました。二桁人気で条件戦を連勝して、前走オープン特別5着馬が3番人気ですからね…これは過剰でしょう。朝の時点で6番人気あたりで推移していたので「それなら」と思って有力視したのですが、最終6.9倍はやりすぎ。ホウオウエミーズも過剰人気だと思いましたが、こちらも同様。重馬場向きの走法と見たり、差し競馬で台頭するのは当馬との読みでしたが、あと一歩でしたね。悪い馬ではないので、差し競馬に振っていくなら押さえたいです。
ルビーカサブランカ(金鯱賞12着)
道中はマリアエレーナと並走し、直線では進路取りに苦労することなく追えたにも関わらず、失速のしんがり負け。西村騎手は「ヨーイドンの競馬は嫌でした」と話していましたが、完全なラスト3ハロンのスピード勝負になったこと、敗因はここでしょうね。以前からスタミナ寄りのタイプと評しており、分かりやすいスピード勝負は分が悪いと指摘していましたが、そういうことですね。ただ、もっと上を目指すなら、この負け方は微妙。適性外だから、外を回ったから、と言って、ここまで負けるのは「う~ん」と言わざるを得ないです。メンバー弱化のスタミナ問われるレース質、さらに人気薄でどうかでしょう。
(愛知杯8着)
武豊騎手の外回し発動。内馬場を避けて終始外目を追走、3~4コーナーから動き出すも、前があまりにも楽に走れたことで直線では引き離されて終了。枠を考えれば、内に切り込むのは難しかったと思いますが、前走チャレンジCで見せたロスなくインで構えた、あの競馬を生かすことは出来ず。普通に回って超スロー競馬の餌食になった、という印象。一歩前進した前走から逆もどり競馬で「う~ん」でした。不運と言えばそれまでですが、基本的に「不器用タイプ」なので、こうなってしまうのも仕方なし。外を引いての溜め乗りではなく、内を引いて積極騎乗、ここが一つの「買うタイミング」かなと思います。
ローシャムパーク(セントライト記念3着)
最内枠から折り合いに専念。ルメール騎手は前にガイアフォースを置いて進めていましたが、まさにそれは相手馬への信頼。下がってくるような馬の真後ろに進路は取らないですからね。残り1000m地点で前を行くガイアフォースのしっぽが顔にぶつかってひるんだと言われていましたが、確かにパトロールビデオを見ると横に寄れる不利を受けていました。ただ、それがなかったとしても今回に関しては1、2着馬が上だったでしょう。アスクをマークするガイア、それをマークするローシャム、そんなレースになりましたね。総合力戦となった今回、それなりに脚を使ってきていますし、4着以下を離しているのを見ると力は重賞級と見て間違いなし。折り合いにも進歩が見られて、一歩前進という感じですね。ただ気性難がすべて解消されたとは言えないので、そこは押さえておきたいところ。あとは当馬の特徴をよく知るルメール騎手の継続騎乗が次走以降のポイントになるでしょう。
アラタ(金鯱賞3着)
スタートを決めて最内枠を生かしてのインピタ競馬。スローの展開をじっと内で我慢して、いざ直線へ、というところで前が開かず。このどん詰まりの要因は逃げたフェーングロッテンにあって、直線を向いてから一旦下がってるんですよね。それによって内にいた面々は玉突き現状となっていました。ところが、そこからフェーングロッテンは何事もなかったかのように再加速。あそこで置いて行かれた分、最後差せませんでしたが、当馬は満点に近い騎乗での3着。「ザ・平均ホース」と評していますが、堅実さと立ち回りの上手さを存分に見せた好走でした。勝ち馬との脚力差は歴然としていますが、レースの上手さはこちらの方が上。どの競馬場でも対応できる幅は評価したいですし、これからもその見立てでいくべき馬との認識です。
(中山金杯4着)
卒なく乗って足らずの4着。馬の特徴に合わせて外に出しながらの体力勝負に持ち込もうとするも、フェーングロッテンが粘りに粘って、最後は根気負け。この馬らしさは出したと思いますが、いかんせん位置取りゲームの立ち回り戦では厳しかったです。スピード、パワー、スタミナなど、すべて平均を少しずつ越えるイメージのバランス型。コーナー4つの2000mはベストの舞台だと思うので、そのカテゴリーで引き続きですね。
マイネルウィルトス(函館記念2着)
出遅れ最後方を見たときは「デムーロ騎手のやらかし」が頭をよぎりましたが、決してそんなことはなかったですね。行き脚が付かなかったので無理をさせなかっただけで、向正面からはスイスイ伸びてきて来ての2着。昨年新潟で行われた福島民報杯(不良馬場)で見せた抜群の道悪適性、それを一年後にもう一度見せられた、そんな感じでした。デムーロ騎手曰く「跳びの大きい馬なので、小回りはきつかった」とのこと。「そんなにトビが大きいの?」と思って観ると、確かにゆったりフォームでは走っていました。それゆえ、私も小回り適性には疑問を感じていたのですが、まさかの追い込み競馬。前受けして足りなくなるパターンと思っていただけに後ろから行くとは想像もしていなかったです。あとは調教派の方が指摘してきた調子の良さ、これもありましたね。馬場適性だけではいかんともしがたい中で、3着以下を離しているのは状態が良かったから。さらに1番人気を背負っての好走というのも、ちょっと私の頭にはなかったです。みなが当馬の力を認めている中で、しっかりと結果を出したのは見事でした。今後も「混戦」「悪コンディション」でプラスαの力を出してきそうですね。ちなみに私は左回りの方がパフォーマンスは上がるとは思っています。
(目黒記念2着)
左回りで+αの力を出せる馬であり、キレないがバテないが持ち味のタイプ。今回は中団から徐々に押し上げてのジリ脚からの踏ん張り2着。あの残し方はデムーロ騎手だからできた芸当で、並みの騎手では差されていたでしょう。そう考えると物足りなさはあって、ベストパフォーマンスでここ止まりという感じがします。このメンツより強い面々が集まったら完全に切れ負けすると思います。低メンバーのスタミナ勝負、ここに活路を見出したいですね。
スカーフェイス(京都記念8着)
例によって控える形。これをするしかないので、あとは展開が向くかどうかですが、さすがに重賞となると、そう簡単に流れが向くことはなく。さらに今年はGⅡ以上の好メンバー。たとえ流れが向いたとしても、そこからの地力勝負で…となるのが関の山。当馬に関しては、みなが勝負どころで外に回す中、イン突きを狙いましたが、前に居たマテンロウレオが追い出しを我慢しまくった結果、当馬が詰まる不利を受ける羽目に。マテンロウの横山典騎手がムチを抜いたのは直線に入って少し経ってからで、あれをされると後ろにいる馬は進路が取れなくて厳しいですね。それでも、何とか脚は使っており、最後は8着フィニッシュ。内容としては「可もなく不可もなく」ですね。横山典騎手の名人芸にやられた一戦でした。厩舎力が皆無なので「レース幅」を今更期待するのはあれですが、メンバー弱化の展開待ち競馬、ここでどうかでしょう。
キングオブドラゴン(日経賞7着)
スタート後、位置を取りに行っての3番手。タイトルホルダーは別格、ディアスティマはステイヤー気質がはまったものであり、レース質としては「先行馬には厳しい展開」だったとの見方。それゆえ、この失速はやむなし。いつ走るか分かりづらい不思議キャラなので、今回は「展開合わず、馬場向かず」として度外視して良いでしょう。穴を開ける、そのタイミングをまた計っていきたいですね。
(京都記念4着)
同厩舎のユニコーンライオンにハナを譲っての番手競馬。インでじっと我慢して仕掛けを遅らせたのは当馬とマテンロウレオの2頭。それが他馬が早めに仕掛けて最後、脚が上がったのに対して、しっかり走り切ったことに繋がりました。騎手の上手さと枠の良さを生かした満点騎乗であり、それで足りないなら仕方なし。前走は道中で「あれ!?」と思わせる手ごたえになっていましたが、今回はじっと溜めることに成功したことで、最後まで脚を使ってのゴール。馬群で競馬が出来たのも大きいですし、控える形を試せたのも次に繋がる部分。あれこれ恵まれたのはあったにせよ、地力を付けて来たのが分かるレース振りでした。俗にいう「矢作厩舎馬、覚醒の時」ですね。ただm陣営も騎手も「いつ走るか分からない」というものを持っているので、基本的には人気して積極的に買いたいとは思わないですね。半信半疑の人気で走るタイプだと思います。
(日経新春杯2着)
スタートを決めて2番手追走。アフリカンゴールドを気持ちよく行かせてレースラップは12.9-11.6-11.8-12.9-12.9-12.6-12.2-11.9-11.5-11.5-12.4、前半3ハロン36.3秒、1000m通過62.1秒というスローの展開になりました。向正面での手ごたえは「大丈夫!?」と思うようなものでしたが、直線を向いてからのしぶとさは目を見張るものあり。一旦、馬群に沈むように見せて再加速をして好走した中日新聞杯のアイコンテーラーのように映りましたね。荒れ馬場より距離ロスの利を取り、集中力を切らさないように敢えて内に切り込みアフリカンゴールドと合わせた坂井瑠騎手の作戦も見事でしたし、さらにそこから迫るヤマニンゼストを振り払っての粘り込み2着も立派。直線の長いコースでは厳しいのではないか、そもそものポテンシャルに疑問を感じるなど、過去に酷評してきましたが、この馬のハイパフォーマンスは何気に鳴尾記念(中京2000m)。最後捕まったとはいえ、ヴェルトライゼンデ、ジェラルディーナとは0.3秒差だったんですよね。それを展開の利を得ての粘り込みは素晴らしかったです。このあたりは私の見立てがまだまだだったと反省。それと、とにかく調教が良かったとのこと。このあたりですよね、矢作厩舎の技は。バスラットレオン、ユニコーンライオン、パンサラッサなど、逃げ馬の育て方は超一流で、前走惨敗していても、いきなり復活させてくる、これは絶対、覚えておくべきですね。今回はそこをしっかり見抜けて抜粋できて良かったです。いずれにせよ、今回見せた粘りは評価したいですね。坂井瑠騎手が言った「つかみどころのない面白い馬です」はまさにその通りだと思います。
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