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目次
明日行われるフェブラリーSを厩舎力、近パ、コース特性、人気別成績、レースラップ、出走馬分析の視点からアプローチしたフル展望になります。

<コース特性>

芝のポケットスタート。芝で加速をつけてスピードに乗せるため、出遅れは致命的。まずは好発できるかどうかが重要。見かけ上、かなり速くても、芝の部分で先行争いが決着すれば前が残りやすく、ダートに先行争いがもつれるとテンが遅くても前が苦しくなる。探りあいのスタートになることから展開の読みがポイントとなる。枠は最内不利、大外有利が顕著。重賞でも包まれやすい1枠は不利。中山と違い砂が軽いため、結果的に芝並みの速い時計&上がりが要求され、適性の差がはっきりと出る。新馬からG1まで行われ、年間110レース施行される東京ダートのメジャーコースである。1番人気は下級戦で高く、クラスアップと共に下降。ただし、フェブラリーSの率は良い。逃げ馬の馬券率は総じて低く、鬼門のコースといえる。上がり最速馬の好走率は極めて高く、クラスを問わず重要項目。過去5年間、フェブラリーSの上がり最速馬の馬券率は100%である。重賞は追い込みが決まるなど差し有利に変わる。騎手はルメール(51.4%)、福永(41.2%)、Mデムーロ(40%)、川田(39.5%)、戸崎(38.6%)、横山典(33.6%)。完全にリピーターコースである。社台系は追分F(32.5%)、ノーザンF(29%)、社台F(25.3%)、社台C(23.1%)、D1400mに比べると好走率は高い。厩舎はA&B評価が良く、ダートにおける厩舎力コースと言って良い。近パとの相性は可もなく不可もなく。基本的にはリピーターと8枠を軸に、それなりの位置取りができて速い上がりを使える馬を狙うのがセオリー。タフさを求められる阪神D1800m、阪神D2000mとは対極に位置するコースで、逆に中京D1800mとは類似点が多い。芝並みのスピード勝負になるため、そこに対応できるポテンシャルが重要、ユニコーンSは適性と展開で走ることができるが、武蔵野Sはスピード勝負への対応力が必須、時計のない馬は厳しい。フェブラリーSになると、そこに加えて底力やもう一段のギアチェンジ、ラストの踏ん張りなど+αの部分が求められる。東京D1600m巧者で終わるのか、その先を見据えることができるのか、そのあたりを見極めるのが攻略の鍵である

<厩舎力>

2020年 A-A-C
2021年 B-C-B
2022年 B-D-B

<近走パフォーマンス>

1位 100 レモンポップ
2位 98 メイショウハリオ
3位 97 ソリストサンダー
4位 96 レッドルゼル
5位 95 オーヴェルニュ
6位 94 ケンシンコウ
7位 93 ヘリオス
8位 92 ドライスタウト
9位 91 ケイアイターコイズ
10位 90 テイエムサウスダン

2020年 5位-圏外-7位
2021年 9位-5位-4位
2022年 圏外-8位-10位

<近パ妙味馬>

・レッドルゼル
・メイショウハリオ
・ソリストサンダー

<人気別成績>

1番人気 (4-2-2-2)
2番人気 (3-2-0-5)
3番人気 (1-0-2-7)
4番人気 (1-0-1-8)
5番人気 (0-3-0-7)
6番人気 (0-0-1-9)
7~9番人気(0-2-4-24)
10番人気以下(1-1-0-66)

2013年/馬連10330円・3連複16150円(3-9-7)
2014年/馬連84380円・3連複55360円(16-2-1)
2015年/馬連1570円・ 3連複3060円(1-5-3)
2016年/馬連680円・ 3連複3820円(2-1-7)
2017年/ 馬連1470円・3連複2140円(2-5-1)
2018年/ 馬連1140円・ 3連複6540円(4-1-6)
2019年/馬連430円・ 3連複2310円(1-2-8)
2020年/馬連36230円・3連複95310円(1-16-3)
2021年/ 馬連6620円・3連複24940円(1-9-8)
2022年/ 馬連2640円・3連複16200円(2-5-4)

<レースラップ>

2018年 12.2 - 10.7 - 11.2 - 11.7 - 12.5 - 12.6 - 12.3 - 12.8
2019年 12.4 - 11.5 - 11.9 - 12.2 - 12.2 - 11.6 - 11.4 - 12.4
2020年 12.5 - 10.9 - 11.2 - 11.8 - 12.3 - 12.2 - 11.9 - 12.4
2021年 12.5 - 10.8 - 11.4 - 11.8 - 12.0 - 11.9 - 11.9 - 12.1
2022年 12.2 - 11.0 - 11.3 - 12.3 - 12.4 - 11.6 - 11.2 - 11.8

<出走馬分析>

レモンポップ(根岸S1着)
スタート後に少し遅れて、押しての先行策。見落としがちな部分ですが、あの出だしは少し気になりました。レースラップは12.2-11.0-11.4-12.0-11.9-11.6-12.4、前半34.6秒、後半35.9秒という前傾ラップで、前に行ったオーロラテソーロ、ヘリオス、テイエムサウスダンの地方転戦組はスピード対応が出来ずに大失速。そんな状況で抜群の手ごたえを見せていましたからね。「これは圧勝する」と思いました。しかし、最後は詰め寄られての勝利。以前から言っていますが、あの感じが「東京D1400m適性馬」なんですよね。武蔵野Sで捕まったのも1ハロン延びた時にギアチェンジが効かないからで、早めにふかしての粘り込みが主なんですよね。そうなってくるとフェブラリーSは怪しくなってきて、私は「やっぱりレッドルゼルに似てるな」と感じました。本番ならギムデッドミラー>レモンポップで考えたいですし、多くの方の目にもそう映ったと思います。ただ、昨年のテイエムサウスダンのこともありますし、何よりA厩舎ですからね。無策で臨んでくることはないでしょう。「受けて立つ側として満点のレースをしたが、距離延長に対する不安は拭えていない」、そういう評価です。

(武蔵野S2着)
スタート後、好位を取って流れに乗せる見事な騎乗、前半35.8秒というとんでもない緩いペースの前有利競馬で、最後バスラットレオンをきっちり捕えて…というところでギルデッドミラーの鬼脚に屈しての2着。しょうがないとはいえ、ここを勝ち切れなかったのは後々響いてきそうですね。決して悪い競馬ではないですし、距離延長でも対応してきたのは立派。ただ、勝ち馬はバタバタ競馬でしたからね。スムーズなノンストレス競馬が出来た当馬と道中掛かってストレスを抱える形で差し切った勝ち馬、この差は大きいと思います。そう考えると東京D1600mよりも東京D1400mに適性があるのは明らかで、この先にあるフェブラリーSとなると掲示板止まりのイメージが出て来ます。「強い馬だが距離延長でパフォーマンスを上げることが出来なかった」というのが私の見解。厳しい言い方をすれば、この馬の限界値が見えたような気がします。

オーヴェルニュ(東海S8着)
内枠から理想的な位置を取るも、勝負どころでついて行けず。チャンピオンズCでも似たような感じでしたが、今回はそこに状態いまひとつも加わって、さらに見せ場なくの失速となりました。調教がとにかく微妙。得意条件&好枠、自分の形、メンバー弱化、これだけ条件揃っての惨敗はちょっと。鞍上も「以前のように動かない」と話していましたし、さすがに能力落ちと見て良いでしょうね。

(チャンピオンズC9着)
ルメール騎手が完璧に乗ってあとは伸びるのみ、というところまでエスコートしても伸びない。しかも、得意の中京D1800m戦。それでこの内容なら厳しいですね。前走も「あれ?」と思うような失速振りでしたが、今回はそれ以上でした。どんどん買いづらくなってきましたね。

JBCクラシック6着)
好位インでレースを進め、流れに乗っての形。好調時であれば、あそこからインをすくってのパターンでしたが、3角のペースアップに付いて行けず失速6着。右回りより左回り、先行勢有利のコース形態&展開という恩恵がありながら、見せ場作れずの敗戦。これは能力落ちと見られても仕方ないですね。メイショウハリオと差のない6着とはいえ、あちらは明らかに本調子ではなかったですからね。レース内容を思えば「特に強調材料が見えない一戦」との評価で仕方なしです。

ケンシンコウ(根岸S6着)
スタート後、最後方に下げての大外ぶん回し。「ザ・田辺競馬」でしたね。前総崩れの被せ差しという展開の恩恵はあったとはいえ、それでも、あの位置からよく伸びてきたなと。最近は追走に手間取っての外回しが主になっているので、どうしても立ち回り戦だと厳しいんですよね。衰えを感じさせない走りはしているものの、基本的には不器用なタイプなので信用はしづらい印象。もう少し、追走力があればですね。

テイエムサウスダン(根岸S14着)
調教の動きが良かっただけに期待する声も大きかったのですが、前総崩れの展開に無抵抗のまま失速。前走の負け方も良くなかったですが、連続でこれをされると「ちょっと」ですね。転厩して結果を出せていないのも気になりますし、再度、岩田康騎手に戻した方が良いのでは、と感じました。蛯名厩舎がいまいち波に乗れないのもありますが、とにかく気になる負け方でした。

(JBCスプリント7着)
持ち前のパワフル走法が影を潜め、普通に走って加速出来ずにゴール。なんとも不可解なレースになりました。左回りが合わないなんてことはないでしょうし、スプリント戦への対応力がなかったとも考えにくく、調教の動きも良かったとなると首をかしげたくなりますね。考えられるのは盛岡の3コーナーからの下り坂で他馬のペースアップに戸惑った点、もっとタフな条件でスピードよりパワーを要する条件、こちらの方が合うのでは、とは思いました。最後、脚の回転数が上がっていないのを見るとバテてるようにも見えますし、このコース形態に戸惑って無駄足を使わされたのはあるでしょうね。前走を見る限り、能力落ちは考えにくいですが、カラテのように転厩後、結果を出せなくなるのはよくある話なので、もう少し様子見が良いかもしれませんね。

(かしわ記念3着)
フェブラリーSのレース前、岩田康騎手は「D1600mでも乗り方一つで対応できる」と話して2着に好走しましたが、そこを踏まえてのかしわ記念はかなりの積極競馬を展開。名づけるなら「馬の力を信じてのショウナンナデシコ潰し競馬」でした。しかし、結果は直線では離されて完敗。ショウナンの充実ぶりとスピード持続力に屈しました。兵庫ゴールドトロフィーの走りっぷりから「前掻きの強いパワー型」と見たのですが、そこからスピードが強化されて根岸Sに見事対応と、この馬も相当力を付けてると思います。ただ本質的には良馬場の少し時計の掛かる馬場向きとの見方。それゆえ、こういうレースだとど真ん中の適性を持っている馬に及ばないのだと思います。東京D1600mを走れたことでレース選択の幅が広がったのは間違いなく、引き続き地方のレース質は合うとのジャッジ。今回はショウナン潰しに失敗しましたが、今後も普通に走ってこれる力上位の安定型と見たいですね。

セキフウ(根岸S13着)
前を追いかける展開を試すも不発。この馬はじっと後方で脚を溜めての一発駆けに期待するのが良いんでしょうね。それとこれだけ速くなるとさすがに絶対的なスピード不足が露呈してしまいますね。前が崩れる展開にも関わらず、勝ち馬は残ってしまう、さらにキレのある面々が差し勢に集まっている、こうなると「頭打ち感」は出て来ますね。地方のスピード勝負にならない舞台の方が良い気がします。基本的には人気薄の一発差しタイプだと思います。

(武蔵野S12着)

良いところなくの惨敗。枠を生かしての先行策で前向きの流れ。それで良いところなくの二桁着順では厳しいですね。古馬の壁にぶつかった、そういう認識で良いでしょう。みやこSでも3歳勢が歴戦の古馬の壁に跳ね返されましたが、まさにそうなってしまった感じでした。経験を積んでどうか。

(JDD10着)
レース中にほとんど名前は呼ばれることなく終了。こんな馬ではないと思うのですが、今回は特殊条件と予想時に示した「前走の反動」、このあたりに敗因を求めたいですね。タフさ問われるレースで輝く馬と見ている節があって、今回の不良でも対応してくるのではと思いましたが、むしろパサパサの良馬場の方が良いのかもしれませんね。今回は度外視OKだと思うので、またどこかで人気薄で出てきたら狙ってみたいです。

アドマイヤルプス(根岸S11着)
得意の舞台での巻き返しに期待するも不発。レース前から陣営は後方待機策で、と話していたように後ろからレースを進めて、展開もはまったのですが、特段伸びるそぶりもなく。タガノビューティー、バトルクライと同じくらい走らないといけない流れですからね。それで無抵抗では。近2走の負け方をなぞるような厳しい結果になりました。一時は重賞でも、という勢いがあっただけに完全にスランプ状態と見て良いでしょう。

(武蔵野S7着)
前に行った馬が残る展開で絶好位につけるも、最後の伸びきれず。ルメール騎手にスイッチして、完璧な立ち回りを見せたにも関わらず勝負にならなかったのは痛恨でした。この馬に関しては「限界を見た」というのが率直な感想です。スピード勝負に屈した前走からパサパサダートに変わって巻き返しを図った一戦。好条件揃った中で勝負形にすら持ち込めなかった訳ですから、今後、このカテゴリーの上級戦で期待するのは厳しい感じがしますね。

メイショウハリオ(東京大賞典3着)
向正面でのペースアップに付きあって押して行くも、思いのほか追走できず。付いて行ったこと、それがラストの脚の鈍りにつながったとの評です。ただ、そうであっても、当馬の実力を思うと物足りなかったですね。状態面はアップしていたと思うんですが、今年の前半の強さは影を潜めてこじんまり収まってしまった感じ。やはり帝王賞のダメージが大きかったのでは、と思います。JBCクラシックの負け方がどうしても引っ掛かっており、そこからの今回、このパフォーマンスだと「戻り切っていない」とみたいですね。どんな条件でも自分の力を出し切れる頑張り屋だけに、あの輝きをもう一度、ですね。現状、小さくまとまっている感じがします。

JBCクラシック5着)
スタートから行き脚付かず。勝負所でも追走するのがやっとの状況で、終始バタバタ。直線では前を捕えるどころか、クリノドラゴンにかわされての5着。期待を裏切る走りとなりました。前走帝王賞回顧記事で懸念材料として示した「レースの反動」、それがもろに出た感じでしたね。今年に入ってどんな条件でも崩れずに走れた馬がいきなりの凡走。敗因は間違いなく「状態面」でしょう。それが肉体面によるものか、精神面によるものか、ここは悩ましいですが、どちらもあり得ると思っていて、後者に関しては気楽な立場での激走帝王賞、それで気持ちの糸が切れてしまった感はあると思っています。次走は東京大賞典を予定していますが、パイロ産駒の特徴としてミューチャリー、デルマルーヴル、クインズサターンのように惨敗後、しれっと走ってくることはあり得る話。一方で、ポキッと折れてしまったような負け方にも見えたので、人気するようなら少し疑いの目で見たいですね。

レッドルゼルJBCスプリント4着)
川田騎手がいわく「気持ちが全面に出てしまった」とのこと。それでトモを滑らせてという内容。強い弱いうんぬんではなく、本番で人気を背負ってこういう不運に見舞われるのが当馬のキャラなんですよね。前走東京盃の回顧記事で、そのあたりの怪しさについて指摘しましたが、やはりそうなってしまったかと。スタート後、馬群から遅れること3馬身。普通の馬ならあそこで終わりですが、大外にぶん回して4着まで来ていますからね。完全に不消化レースと言って良いでしょう。こんなものではない、ただ、期待されると運を味方に出来ない、そういう馬なのだと思います。それと盛岡D1200mへの適性は高くないと思っていて、さらに最内枠というのも痛かったですね。ダンシングプリンスがクラスターCでこけたのも最内枠ですし、スプリント戦の断然人気&最内枠は鬼門なのは間違いないでしょう。

(東京盃1着)

雨が降ってのやや重馬場、先を見据えて余力残しの仕上げで臨んだ昨年の雪辱戦。前掛りの展開をじっと後方2番手で我慢し、テイエムサウスダンの動きを見て外に回しての差し脚一閃。残り50mからのギアチェンジはさすがの一言、まさに「前を飲み込む」の表現がぴったりの差し切り勝利でした。大井D1200mは差し馬から入るのがセオリーのコース、今回はレースの重心が前に行ったことで、より展開の利が生まれていました。とはいえ、あの位置から豪快に差せるのは力が抜けてなければ無理な話で、8分仕上げの斤量58㎏でこのパフォーマンスを示すなら、フェブラリーS1番人気は伊達ではなかったです。湿った馬場、これも良い追い風になりましたね。スプリント適性も存分に示しましたし、適性は1200m~1400mにより強くあるのかもしれません。当然ながら盛岡でのJBCでも有力候補ですが、この馬のキャラは前哨戦で勝って本番でこける、これまでも再三同じようなことをしてきましたので、そこは頭に入れておきたいところ。有力馬の2頭目に据えて、というイメージで今は考えています。

ショウナンナデシコ(東京大賞典6着)
好スタートを切ってハナを主張。レースラップは、12.412.112.813.412.811.911.712.712.412.8、前半ゆったり入る理想的な形も、向正面でリンゾウチャネル&サンライズホープの捲りにあって11.911.7秒のラップを刻まされて相当厳しくなりました。ただでさえ当馬にとっては1ハロン長い状況、それであの競馬をされたらきついですよね。インに追いやられて被され根性勝負に持って行かれ好走を阻まれる近走からようやく人気も枠も解放されたのですが、結局、自分のタイミングで仕掛けることは出来ず。当馬をずっと追いかけている私からすると「またしても運に見放されて」と感じるレース内容でした。こうなってくると買うタイミングは「左回りの小回り戦(1600m~1800m)、外枠、ノーマーク競馬」の3要素でしょう。とにかく不運続きで全く良さを出せておらず。能力落ちの懸念は確かにあるのですが、それ以上に私は「不運」の言葉の方が強く感じます。今回は条件合わずとして無印にしましたが、あと一回、上記の条件で狙う価値はあると思っています。

JBCレディスクラシック3着)
最内枠ゴールデンヒーラーが除外になったことで最内枠からのスタートに。隣のサルサディオーネがハナを主張し、外からヴァレーデラルナが被せて来てまたしても内に追いやられる展開に。分かりやすいショウナンナデシコ包囲網を敷かれた訳ですが、それによって動くに動けず。前走の負け方の再現になってしまいました。「やっぱり内枠&断然人気は鬼門」を感じざるを得ないですね。ただ少し気持ち的な部分で疲れというか、闘志の足りなさも感じる内容で、あのあたりは牝馬の繊細さなのでしょう。そして、はっきりしたのは「外枠向き」という点。TCK女王盃、レディスプレリュードと同じく「内で脚を溜めて最後、伸びて来るも、外からの馬にキレ負けするのパターン」を見ると、マイペースで行って3角からふかして後続に差を付ける展開、それでこそ、この馬のスピードが生きると見ます。あとは気持ちがどうかですね。

ソリストサンダー(南部杯7着)
内で包まれるのを避けるため、早めに動き出しての道中2番手。ただし、勝負どころではすでに手ごたえは怪しく、後続が追いかけてきたときには無抵抗のままズルズル。走る気が無くなってしまったの!?と思うような失速ぶりでした。最内枠スタートが騎手心理に影響を及ぼしてやや強引に位置を取る形になったこと。これによって脚が溜まらず、最後の決め手勝負でズルズル後退してしまったのでは、と思います。走るならここだと思っていましたし、この負け方は痛いですね。もう一度、右回りの小回り戦、ここでどうかですね。

(かしわ記念2着)
地方でも中央でもワンパンチ不足が続く当馬。決して弱い馬ではないんですが、何か足りないんですよね。内を回った馬に利のあったレースにおいて、2枠を引いての立ち回り競馬。前半スムーズに追走できたのが大きく、最後はバテたテイエムサウスダンをかわしてという内容。最後少し詰め寄ったとはいえ、ショウナンナデシコには完敗でしたね。ショウナンが強すぎました。相変わらずの決め手不足なのですが、私には中央よりも地方の方がそれが軽減できているように映りました。トップスピード勝負だと分が悪いため、いかにコーナーで加速して惰性で回ってこれるかなのだと思います。どれかに特化した訳ではなくスタミナ&スピードのバランスがよく、またレースも上手と、高いレベルを維持している馬。ダート厩舎力もありますし、このカテゴリーでは今後も好勝負を演じてくると思います。一方で、状態が安定しないのがウィークポイント。「なぜ?」というポカがあるので、その見極めが大事になってくると思います。小回り中距離か、ワンターンなら決め手不足を補えるD1400m戦というイメージですね。

ヘリオス(根岸S15着)
以前は対応出来たスピード競馬に全く対応出来ず。地方仕様になったのでしょう。ここから再度、中央の速いレースに合わせていくのは難しいと思うので、地方転戦で行く方が良さそうですね。適性のある舞台でここまでのガス欠は意外でした。

JBCスプリント3着)
ワンターン左回りの1400m適性馬、さらに水分を含んだスピード馬場で+αの力を出せるタイプ。これがはっきりしていて、惰性で回れる盛岡は地方の中ではドンピシャとの見解。それが前走マイルCS南部杯で高い評価を与えた理由ですが、まさかここでもそれを発揮するとは。あれこれ好条件が重なった前走から「果たして前に行けるのか」、これが焦点でしたが、道中は2番手追走ですからね。馬のやる気と武騎手との呼吸、これがバッチリ合っていたのでしょう。思わぬスプリント適性は見せましたが、「それは盛岡だから」ということもでき、この後、「強い」と見られて人気を背負っての右回りコーナー4つの良馬場に出てきたら、また以前のような不発に陥る可能性は高いです。適性が見えれば、当馬の買い時も分かるので、そのあたりを照らし合わせて付き合っていきたいですね。

(南部杯2着)
スタート後、約900mの直線を生かしての先行策。馬場がフィットしたのと、盛岡の惰性で回れるメリットを存分に生かしての粘り込み2着でした。予想時に示したようにこれまでの交流重賞では小回りのパサパサダートで受けて立つ側に回って差し損ねたり、全く持って、この馬の良さが出ないレースを繰り返していました。そこから待望のワンターン&スピード馬場、そして、なだれ込める盛岡のレイアウト、これがズバリはまりました。最後残していたのでは、と思うほどの粘り腰で、あのシーンからこの馬のポテンシャルの高さと盛岡の特殊性を感じた次第です。格下相手に人気を背負って適性外のレース振りを連発、そこからのプレッシャー解放&積極競馬、まさに南部杯で穴を開けるJRA勢のパターンでした。再三言っているように基本的に地方適性は薄いので、同じマイル戦でも船橋のかしわ記念だと厳しくなると思っていて、大井の東京スプリントだと、これまた適性は違うとの考え。要するに今回はピンポイントではまった形と見たいです。来年の南部杯でもう一発あるかもしれないので、その時を待つのも良いでしょうね。
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