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目次
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<コース特性>

1コーナーまで325mのスタンド前がスタート地点。 3コーナー過ぎの下り傾斜で少しずつ速くなり、3~4コーナー中間で加速し4コーナー手前で追い出される。遅めの平均ペースが主流。新馬から重賞まで年間35レース程度、行われている。大外は少し割引。オープンの7枠は優秀。新馬&未勝利、1勝、2勝&3勝、オープンの4分類で見ると、1番人気の馬券率は1勝クラスまでは70%台をキープするも、そこから一気に下降。重賞になると47.8%まで落ち込む。1600m、1800mとは異なる傾向を示す。逃げ馬は2勝クラスの70%をピークに大幅下落、重賞は30.4%まで落ちる。条件戦は黙って逃げ馬を押さえるべきだが、重賞になると単なる逃げ馬では足りず、+αの力が問われる上がりの重要度は高めで、こちらはクラスによる違いは少なく、馬券率70%台で推移。基本的には逃げ&先行有利、重賞は先行馬が勝ち切って2着の差し馬が多い。騎手は川田(66.4%)、ルメール(47.1%)、岩田康(45.9%)、Mデムーロ(45%)、武豊(41%)。川田&武豊の中央芝ベストコースである。前走は同距離と抜群の相性、次いで、2200m、2400m、1800mの順。上がりの重要度の高いコースとの相性がすこぶる良い。社台系はノーザンF(38.6%)、社台F(30.6%)、社台C(26%)、東京2000mに次いで、2番手グループに入るノーザンFの大得意舞台厩舎はS~B評価が他を圧倒、完全なる厩舎力コースである近パとの相性は非常に良く、要注目のファクター。近年逃げ粘りが急増しているように先行力は大きなアドバンテージとなっており、それと同時に大外ぶん回しの好走率は激減。大阪杯、鳴尾記念、チャレンジCで問われるのは、阪神1400m同様「3~4コーナーをいかにロスなく回るか」、「ラストのもうひと踏ん張りが効くか」の二つ。ノーザンF、コース巧者の騎手、速い上がりを使える馬、厩舎力、近パ上位の確かなバックボーンを持った内回り巧者を狙うのがセオリー、近年は中山2000mよりも立ち回り力の問われる舞台へと変貌を遂げている

<厩舎力>

2020年 S-C-C
2021年 A-E-S
2022年 S-A-A

<近走パフォーマンス>

1位 100 ジャックドール
2位 99 ジェラルディーナ
3位 98 ヒシイグアス
4位 97 ヴェルトライゼンデ
5位 96 ノースブリッジ
6位 95 キラーアビリティ
7位 94 マリアエレーナ
8位 93 ダノンザキッド
9位 92 マテンロウレオ
10位 91 スターズオンアース
11位 90 ポタジェ
12位 89 ヒンドゥタイムズ

2020年 2位-5位-1位
2021年 4位-9位-1位
2022年 6位-5位-圏外

<近パ妙味馬>

・マリアエレーナ
・ポタジェ

<人気別成績>

1番人気 (3-1-3-3)
2番人気 (3-2-1-4)
3番人気 (0-1-0-9)
4番人気 (2-1-3-4)
5番人気 (0-1-1-8)
6番人気 (0-3-1-6)
7~9番人気(2-1-1-25)
10番人気以下(0-0-0-43)

2013年/馬連360円・3連複770円(1-2-5)
2014年/ 馬連7020円・3連複1620円(2-6-1)
2015年/馬連840円・3連複1980円(4-1-6)
2016年/ 馬連1470円・3連複2540円(2-5-4)
2017年/馬連2320円・3連複4830円(1-7-4)
2018年/馬連2930円・3連複2780円(1-6-2)
2019年/馬連3680円・3連複10740円(9-2-4)
2020年/馬連1110円・3連複1350円(2-4-1)
2021年/馬連19080円・3連複7240円(4-6-1)
2022年/馬連10980円・3連複50990円(8-3-7)

<レースラップ>

2018年(良)12.8 - 11.3 - 12.4 - 12.4 - 12.2 - 11.8 - 11.2 - 11.1 - 11.4 - 11.6
2019年(良)12.6 - 11.1 - 12.7 - 12.7 - 12.2 - 12.4 - 11.8 - 11.4 - 11.6 - 12.5
2020年(良)12.9 - 11.7 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 12.1 - 11.7 - 11.3 - 11.2 - 11.7
2021年(重)12.4 - 11.1 - 12.1 - 12.1 - 12.1 - 12.8 - 12.2 - 12.1 - 11.6 - 13.1
2022年(良)12.3 - 10.3 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 12.1 - 11.7 - 11.5 - 11.8 - 12.5

<出走馬分析>

ジェラルディーナ(有馬記念3着)
痛恨の出遅れ、中山2500mにおいて最後方からのレースという「ようこそルーラーシップ劇場へ」という感じでしたが、Cデムーロ騎手は落ち着いていましたね。「しょうがない」と割り切って後方で脚を溜め、勝負どころでは外ではなく馬群割を選択し、そこからグイグイ伸び。パトロールビデオを見れば分かりますが、日本人騎手なら外に回して掲示板レベルのところを3着ですからね。馬のポテンシャルがあるのは間違いないですが、それ以上に鞍上のリカバリー力に感嘆のため息がもれました。今回、内枠を引いた馬にとっての理想的な位置は「レース前はジャスティンパレスの位置」、「レース後はイズジョーノキセキの位置」だったと思うんですよね。もし、スタートを決めて、イズジョーノキセキの横を当馬がとっていれば。とにかく、そうした位置をしっかり大舞台で取ってくるのが外国人騎手であり、世界のトップジョッキーなんですよね。ジェラルディーナに関しては、ほんといろんなレースに対応できる万能型になっていて、まさに「充実期」と言える状態。流れが良いときほど、ああいう出遅れをするものですが、それでも馬券内に来た実力を今回は称えるべきと思います。中距離の現役牝馬NO1で間違いないです。

(エリザベス女王杯1着)
大外スタートを考えてCデムーロ騎手は無理に位置を取りに行かず、道中12番手追走。終始外を回ってのロス競馬でしたが、朝から降り続いた雨の影響でむしろ、外目を走った方が良かったという感じでしたね。自身にとってキャリア初の重馬場でしたが、3~4コーナーの進出を見れば適性があったのは間違いなく、直線でも弾ける走りで突き抜け1着。母ジェンティルドンナに続く親子G勝利達成となりました。母同様、使いベリしないタフさを持っていて、当レースが今年6戦目。それでパフォーマンスを落とすどころか、逆に上げてますからね。阪神1600m、中京2000m、小倉1800m、中山2200mと全く求められるものが違う舞台で崩れずに走り、さらにその中で馬群競馬を覚えた当馬。適応力だけでなく、レースの幅を広げていったこと、これがGを掴み取った要因と思います。また良馬場でも、重馬場でも、変わることなく上がり最速を使えるメンタル面の強さと走法の魅力、これも特筆すべきものですね。近年「フレッシュな状態で最も高いパフォーマンスを出す馬」が多い中、使いながらパフォーマンスを上げて行く珍しいタイプであり、そういう部分でも非常に魅力的な一頭と言えるでしょう。不慣れな競馬で末脚爆発して見せた前走オールカマーは今思えば「覚醒の時」でしたね。間違いなく牝馬のトップホースでしょう。

(オールカマー1着)
枠を生かしたインピタの好騎乗。この裏には前走小倉記念の馬群割競馬があって、馬の特徴を横山武騎手は事前に福永騎手から聴いていたとのこと。そこでのイメージを実行して内で我慢させたのは見事でした。母ジェンティルドンナの有馬記念を彷彿とさせるイン割で、有力各馬が外に回す中での「立ち回り戦」。ズバッとはまったと言えばそれまでですが、この勝利に至るまでの経過をたどると「プレッシャーからの解放」があったのは間違いないでしょう。人気を背負ってのレースが多かったことで、無難に外に回して差す競馬に終始していましたが、人気落ちての思い切った騎乗、それが出来たのも良かったですし、このタイミングこそ買い時だったということですね。人気を背負った状態で同じことが出来るか、そこがポイントになると思います。

マリアエレーナ(金鯱賞8着)
思った位置よりも2列ほど後ろとなっての中団待機。12.7-10.9-12.7-12.5-12.1-12.2-12.1-11.2-11.6-11.8、前半36.3秒、後半34.6秒、前半1000m通過は60.9秒というスロー競馬になって、分かりやすいラスト3ハロン勝負になった訳ですが、直線に入ってフェーングロッテンが一旦、下がったことで内でどん詰まりが発生。結果、もろにそのあおりを食らってしまいました。その後、進路変更するも、松山騎手がまともに追うシーンはなくそのままゴール。完全な不消化レースであり、当馬の良さは何一つでずに終わってしまいました。私は厩舎力コースにおけるE厩舎馬のズッコケを懸念していましたが、今回に関しては仕上げよりも不運だったなと。ただ、前半で思うような位置を取れなかったのは問題であり、インにこだわり過ぎなくても良かったのでは、と思います。そもそも、インで脚を溜めて抜け出すパターンは少し力が落ちる馬がやる作戦であり、力が抜けているならば、スムーズさを優先しても良いはず。そのあたり、松山騎手がどう考えていたかですが、もったいない競馬になってしまいました。あとは「思いのほか、中京2000m適性は高くない」というのもあって、馬体をみるとほんと小柄できゃしゃなんですよね。小倉記念の突き抜けの素晴らしさは「スピードと立ち回り力のなせる業」であり、実は紛れの多い舞台の方が当馬は輝くのでは、と感じました。そのあたりを踏めて次走以降付き合っていきたいですね。

(愛知杯3着)
前に行った5頭で決まった異質なレース。松山騎手曰く「渋った馬場で持ち味が生きなかった」とのことでしたが、斤量56.5㎏の影響も多分にあったと思いますね。「距離ロスをするくらいなら荒れ馬場を」という作戦だったと思いますが、さすがに424㎏の小柄な馬体にこの条件は厳しかったですね。色々な面で運もなかった、そういうレースと見ます。それでも、ちゃんと前目で競馬が出来て、最後まで集中して走っていますからね。次に繋がる内容として、特に悲観することはないでしょう。敗戦の中にレースの上手さと地力の高さは見えましたし、もっと素軽いスピード勝負の舞台で巻き返してくるはず。私としてはE厩舎とどう付き合っていくか、ここですね。

(天皇賞秋7着)
スタート後の1コーナー、ノースブリッジに寄られてあわや落馬の不利。内ラチにぶつかる寸前のところで上手く松山騎手が立て直していました。ほんとあれは危なかったですね。その後はインで我慢して直線へ。屈指の持久力問われる小倉2000m戦を快勝してきたポテンシャルは伊達ではなく、この流れにもしっかり対応。さすがにこのメンツで勝ち負けは難しかったですが、中身のあるレースになったとの認識です。スタート後の不利がなければもっと良いところまで行っていたと思いますが、古馬の一線級に交じってこれだけ走れれば十分でしょう。あとはE厩舎の迷走がないことを祈ります。馬は強いです。

モズベッロ(中山記念10着)
後方で構えて外回しのノンストレス競馬。特に何があった訳でもなく、普通に回って普通にゴールしたレース。長期休み明けを考えて、とりあえずの試走という感じでしたね。まずは復帰に向けて「可もなく不可もなく」で走り切れたことが良かったのかなと思います。

ノースブリッジAJCC1着)
前半行きたがっていたのを内に入れてじっと我慢。あそこが岩田康騎手の上手さであり、2週連続で調教に跨って掴んだ感触から得た作戦だったのでしょう。そして最終コーナーでは他馬が外に回して差してくる中、インからの抜け出しパターン。まさにオールカマーのジェラルディーナのようでした。中山2200mはロングスパートの持久力戦とスローで流れての総合力勝負という二つの顔を持つコース。今回は後者のレース質になっており、そこで枠の利が生きたという見方。セントライト記念以来の2200m戦だったこと、東京でのワンターン競馬で強さを見せていたことから、ロングスパート戦に対応出来るの?という不安はありましたが、ものの見事に対応して見せました。東京ワンターン巧者のエピファニーとの経験値の差、それが如実に出たレースでもありましたね。私は中山2200mへの適性はそこまで高くないと思っていて、今回は騎手と展開の後押しがあっての勝利と見ています。だからと言って弱いということは決してないですが、この馬に適した条件、例えば東京2000mは日本トップレベルの馬が要るんですよね。さすがにそこと対等にというのは難しいので、結局のところ、適性をポテンシャルでカバーする、そんな感じになっていくのかなと思います。

(天皇賞秋12着)
前走の出遅れからどう巻き返してくるかと思いましたが、1コーナーに向かった柵がなくなるところで暴走。大きく口を割ってインに切れ込みマリアエレーナの進路をカット。あわや落馬寸前の不利を与える格好となってしまいました。その後も、ちぐはぐ競馬となって、最後は失速。スタートからゴールまでリズムの悪い走りになってしまいました。溜める形で差し込んだ毎日王冠、そこから前進するどころか、後退するようなレース振りでしたね(苦笑)。あれがジーニアスなのかは分かりませんが、ちょっともったいなかったです。それでも大きく負けている訳ではないので、地力があるのは間違いなし。また巻き返してくるとは思います。

(毎日王冠5着)
痛恨の出遅れからイン突き5着。一見すると「やってしまった感」がありますが、先を思えば、こういう競馬が出来たのはプラスでしょう。以前、天皇賞秋でキタサンブラックが出遅れからの差し競馬で勝ったことがありましたが、私の中ではそういうイメージ。当馬に関しても、あそこまで脚を使えるとは思わなかったですし、並みの先行馬なら出遅れた時点で終了のはず。スタート失敗を繰り返すようだとあれですが、自分の形ではないレースで、このパフォーマンスを出せるならかなり力を付けてきていると思います。「次走以降の注目馬」として追いかけたいですね。

ヴェルトライゼンデ(日経新春杯1着)
スタート後、内でじっと構えて体力温存。あとは流れに任せて、直線で外に回しての末脚一閃。59㎏の斤量を「体力温存」という形でカバーしたイーガン騎手。枠を生かして省エネ追走の技を発動したのも見事でした。そして、それに応えて末脚を爆発させたヴェルトライゼンデの地力は一枚も二枚も上でしたね。まさに「格の違い」を見せつける快勝劇でした。中京2200mは厩舎力の問われる舞台で、ノーザンF生産馬、近パ上位など、王道を狙うべきというコースなのですが、四の五の言わずに実力のある馬を評価するのが良いというのも、改めて感じましたし、G上位馬というのは当たり前ですが、ほんとに力があるのだなと。イーガン騎手が「抜け出すとソラを使うところがあるので、最後まで抜け出すのを我慢させた」と言っていましたが、これは一つポイントになると思っていて、外から被せて行くよりも、じっと馬群で我慢する形。つまり、外枠より内枠向きということですね。そのあたりは抑えておきたいですね。

(ジャパンカップ3着)
内枠を生かして好位を取り、道中5番手追走。スローの団子状態ということで前が開くまで待たされましたが、それはインで構えればよくある話。直線ではレーン騎手が上手く捌いて上がり34秒の末脚を繰り出しての3着。内枠&展開の恩恵、鞍上の完璧な騎乗とすべてを味方にしても、勝てなかったこと、これだと思うんですよね。ロスのあったシャフリヤールにギアチェンジ差でかわされ、進路取りで不利があったヴェラアズールに離された、それが当馬の立ち位置だと思います。それでも、収穫のなかった前走からの巻き返しはさすがS厩舎馬。鳴尾記念の走りは伊達ではなかったですね。今後はドリジャニ産駒らしく「少し王道とズレる条件」、このあたりを持ち場に、と思います。

(オールカマー7着)
スタートからゴールまで終始バタバタ。追走にも手間取っていましたし、勝負どころの反応も悪く、「どうしたの?」という感じでした。長期休み明けの前走走り過ぎた反動、これが一番しっくりきますが、それにしてもでした。デアリングタクトは「レース質合わず」との見方ですが、こちらは「状態整わず」、これかなと。S厩舎の巻き返しに期待したいですが、ほぼ収穫ゼロの今回は評価しづらいですね。


マテンロウレオ(京都記念2着)
スタートからゴールまで横山典騎手の名人芸光る好騎乗。12.5-10.9-11.2-12.3-12.6-12.4-12.3-12.2-11.6-11.3-11.6のワンペース競馬を内でじっと我慢。みなが動いた3コーナーでも一切、手綱は動かず。ムチを抜いたのは直線に入って少し経ってからでした。レースが動き出した場面で「今、動いたら最後、垂れる」、そう察知したんでしょうね。勝ち馬は別格として、最後はきっちりかわしての2着に騎手の腕を見ました。横山典騎手はほんと分かりやすくて、若駒のうちは絶対無理させないんですよね。ストレスを与えないように乗って嫌気が差したら、そっとやめる。それが時として「後方ポツン」と揶揄されることに繋がるんですが、一方で、馬が出来上がってきたと分かれば競馬を教えていく。マテンロウレオの3走前はその典型例。スッと出して内に入れての抜け出し競馬。あれがあるから、今回もそれが出来る訳で、それをしてこなかったインプレスとの差はここにあると思っています。攻めた結果、最後脚が鈍ったプラダリアと、完璧に立ち回って捕えたマテンロウレオ、能力的には前者の方があると思いますが、こちらは再現性がありますからね。互いの良さが感じることが出来たゴール前の攻防でした。前走の回顧記事でも指摘した通り、大箱コース、こちらの方が合うかなとは思っています。あとは左右問わずの内枠、これが当馬の力を引き出す条件と言えそうです。

(中山金杯5着)
欲を言えばもう一列前を取りたかった、それが横山和騎手の本音でしょう。隣のクリノプレミアムに絶好のスタートを切られてしまい、取りたかった位置を確保されての競馬。以前「中山適性は薄い」としたのですが、近2走の内容を見るとだいぶ立ち回り戦に対応出来るようになっていますね。これぞ横山典の教え込みの賜物。ちなみに最後足らなかったのは「位置取りの差」と見ていますが、それを理由にしないといけないならまだまだですね。それと一連の走りを見て感じたのは「立ち回り戦に対応出来るようになったが、やはり適性は大箱コース」ということ。エンジンの掛かりが若干遅いので、ゆったり構えられるコースの方が合いそうです。
(中日新聞杯2着)
スタートを決めて5番手競馬。大外スタートで位置を取るのが難しい中、上手くエスコートしたのが鞍上の横山典。「馬の気持ちを優先する騎乗」を信条とする彼が大外から前の位置を取ったということは前走のインピタ競馬がまぐれではなかったとの証明。以前はゆったり構えての直線勝負タイプだったのですが、完全に競馬を覚えてきましたね。ただ気になったのは道中行きたがった気性面と、4コーナーでの少し遅れをとったところ。気性面の難しさときついコーナーへの対応力、ここは課題として見えました。最後は前が潰れての差し競馬の流れを早めに動いて残していますからね。力があるのは間違いないです。ゆったり構えて立ち回れるコース向きで内枠もOK。レース幅が広がった今なら重賞でも十分やれると思います。負けはしましたが、中身の濃いレースだったと思います。

ラーグルフ(中山記念2着)
大外スタートによるロス競馬。道中はじっと構えて、3コーナーからの大外ぶん回し。並みの馬なら到底足らないパターンでしたが、坂上からの見事なギアチェンジを披露。ヒシイグアスを捕えることはできませんでしたが、価値ある2着となりました。調教の動きが一変したと評判になっていましたが、ほんとそれでしたね。というか、そういうことってあるんだなと。この短い期間の中で、別馬のように成長して見せたのが印象的でした。このパターンはかつてのヒシイグアスと同じで、冬場にググっと成長する馬っているんだと再確認。今回はかなり大味な競馬になりましたが、馬群でも競馬が出来る馬ですからね。私がよく使う「レースの幅」が広がったのは間違いないですし、一段階レベルが上がったと見て良いでしょうね。第2のヒシイグアスになれる可能性は十分あるでしょう。ただあちらはA厩舎というバックボーンがあったので、その分少し割引きたいですね。

(中山金杯1着)
人気を背負った中で実に落ちついたレース振り。セントライト記念の物足りなさを成長でカバーした一戦でした。東京2000mを強い勝ち方で上がってきた馬のポテンシャルは高い、これは私の中の格言なのですが、まさに前走がそれでしたね。とはいえ、今回は受けて立つ立場。しかも、昇級戦でも斤量の恩恵なしの56㎏と、条件は決して楽ではなかったと思います。そんな中、枠を生かして素晴らしい位置を取って、3~4コーナーも見事に捌いて逃げるフェーングロッテンを抑えての勝利。これは価値があると思います。強烈な武器は持ち合わせてはいないが、バランスに優れた総合力タイプ。いかにもの中山巧者っぷりでした。今回に関しては人気先行の雰囲気ありと思っていましたが、決してそうではなかったですし、年明け4歳勢の層の厚さを感じずにはいられない好走でした。前走の勝ちタイムが非常に優秀で確か開催三番目のタイムだったはず。大崩れのないバランス型としてどこまで総合力を高めていけるか。上のクラスと対峙する時には「もう一段のギアチェンジ力」が求められますが、それを身に付けることが出来るかですね。

ジャックドール(天皇賞秋4着)
大逃げを打たれても動じずに自分の競馬に徹しての4着。個別ラップだと1000m通過は60秒あたりだったそうです。そう考えると速い上がりに対して、この馬なりによく走っていると思いますし、今回は上位に来た3頭を褒めるべきという結論。個人的には札幌記念を勝ったことで受けに回った感があったのと、得意の東京に戻ってさらに上昇必至というプレッシャーがあったように思いました。内容は決して悪くないにも関わらず、あまり評価されないのはそういう背景があったからでしょう。私は差しに振って予想したのと、近2走のラストの走法の乱れを懸念して無印にしましたが、思ったよりもしっかり走った、というのが率直な感想です。素軽さがないのと小刻みなギアチェンジが効かないので、Gを獲るとなると厳しい感じはしましたね。サンダー系のキレには分が悪いと感じた直線の攻防でした。

(札幌記念1着)
好スタートを決めて3番手追走、内枠スタートでしたが、藤岡佑騎手は外から被されるのを嫌ってスッと外に出していましたね。あのあたりが跳びの大きいジャックドールを乗りこなすコツなんだろうなと思いました。パンサラッサは無理なく1000m通過59.5秒のペース、競らず、突きかず、楽に行かせての道中。藤岡佑騎手、藤岡調教師が言っていましたが、「番手で折り合えたこと」、これが大きかったと思います。あとは自然にペースアップしての完全前残り競馬。目標を前に置いて、勝負どころも分かりやすく、レース自体は当馬に追い風吹きまくりだったと思います。それをしっかり味方に出来るレースの上手さと精神面の成長。5着に敗れたとはいえ、大阪杯は最後まであきらめず走っていましたし、そうした走ることへの集中力もこの馬の強みなのだと思います。秋の最大目標は天皇賞秋。同コースのウェルカムS、白冨士Sでは前半100059秒台の逃げ、となると高速決着になった時に対応できるか。番手で控えることに成功したものの、今回のパンサラッサの逃げも59秒台、そのあたりへの適応力、ここがGへの最後の課題になりそうです。

(大阪杯5着)
スタート後、解説者は「行き脚がいつもより鈍かった」と言っていましたが、私はそうは思っていなくて、いつも出脚はあんな感じなんですよね。その後、グイグイ加速していくので他馬が競り駆けにくくなっているだけであって、それゆえ外枠に入ったら怪しさが出てくると見ていました。1角に入る際に内に追いやられるリスクがあるため、競り駆けてきたアフリカンゴールドを見て少しアクセルを踏んで1コーナーへ、あのあたりでレイパパレの川田騎手の策略にはまった気がしましたね。レースラップは12.310.312.012.212.012.111.711.511.812.5、2ハロン目の10.3秒が異常な速さで、やはりあそこは一つ鍵を握っていたなと。その後は淡々を進めて直線へ。相手が重賞級なら前がバテていくのですが、直後に居たのはコース適性抜群のレイパパレ、完全に目標にされてしまいましたね。コーナリングで加速しづらいタイプなのか、右回りへの不安があったのかなど、測りかねる部分はありますが、いずれにせよ、展開的に逃げた馬には厳しかったのと、相当なプレッシャーを掛けられていたこと。と、同時に右前の落鉄もあったようで。すべてを含めて「Gの壁に跳ね返された」、そういうレースだったと思います。宝塚記念への適性は薄いと思うので、天皇賞秋に向けて、ですね。私は少し視界は狭くなった気持ちでいます。

ポタジェ(金鯱賞6着)決して悪い競馬ではなく、斤量に泣いた一戦との見方。ラスト100mでギアチェンジが出来ず、ハヤヤッコに差されたのはまさにそれを示すもの。ただ、G馬とはいえ、本物のギアチェンジ力を備えた馬ではないんですよね。言うなれば「Gレベル」であって、斤量57㎏だったとしても3着あったかどうか。そもそも、勝ち馬との脚力差は埋めがたいものがあると思っています。あとは中京2000mは決して得意な舞台ではないということ。ここも押さえておきたいですね。より器用さ問われるコーナー4つの2000m戦、そこがベストの舞台でしょう。

(有馬記念12着)
スタートからゴールまで普通に走って普通に負けたレース。距離ロスは多少あれども、それは他馬も同じこと。堅実に走れるタイプが何も良いところなく終わったのを見ると「う~ん」という感じですね。総合力で勝負するタイプにとってトリッキーかつタフな暮れの中山2500mは合わなかったということでしょう。能力落ちなのか、適性外なのか、少し判断はしかねますが、何もなかった一戦だったのは確かです。

(天皇賞秋13着)
総合力で勝負するポタジェにとって東京2000mは適性合わずなのだと感じたレース。能力うんぬんではなく、スピードの絶対値が求められたり、ギアチェンジが必要だったり、そういう舞台だとやっぱり厳しいですね。紛れが多かったり、器用さ問われるレース、そこでこそですね。引き続き堅実ホースとして舞台設定を見極めて、ですね。

スターズオンアース(秋華賞3着)
スタート後、行き脚鈍く後方へ。1000m通過は59.7秒、阪神2000m特有の立ち回り戦になった中、4角最後方というどうしようもない位置取りでしたが、そこからルメール騎手の強烈な馬群割。「えっ、いつの間に!?」と思わせるワープ炸裂で、気づけば2着の攻防を繰り広げていて、ひっくり返りました。これぞ2冠馬という走りで、レース後、誰しも「強い」と思ったことでしょう。久しぶりのレースに戸惑いはあったと思いますが、並みの重賞馬なら掲示板が精一杯の内容ですからね。これぞ「G馬」の格。桜花賞後、距離が延びて良いと言われて圧巻のパフォーマンスを見せたオークス、そこから両前脚の骨折を経て、僅か5カ月でカムバックして、このパフォーマンスですからね。本物だと思いました。ジャパンカップに出て来ても十分通用すると思いますし、何より、広々としたコースが良いでしょうね。窮屈なレースになった桜花賞よりは適性はあったと思いますが、それでも、当馬の適性からは少しズレる舞台。負けて強しとはまさにこのことですね。

(オークス1着)
大外スタートからスッと中団に付けて、道中は終始外。ロスのある競馬を強いられた中で、最後は弾けての完勝劇。「心・技・体」すべてそろっての完全勝利の二冠達成でしたね。スイッチが入ってからの推進力のある走りは美しく、実に伸びやかでした。三浦騎手が淀みのないペースを刻んだことでレースが引き締まり、紛れのない総合力勝負になったレースであり、そこで頭一つ抜けていたということ。クイーンC時から「次走以降の注目馬」として追いかけていた馬であり、強いのは間違いないのですが、いかんせん厩舎力が、「期待されるとD評価馬はこける」という思いもあり、なかなか推し切れずでした。ただ桜花賞馬が6.5倍の3番人気ですからね。世間一般の見方は期待よりも半信半疑だったのかなと。今後ですが、完全にバレた状態でどうなるか、これが次の課題。レース振りは落ち着いていますし、メンタル面が素晴らしい馬。ただ、今度こそ厩舎力が問われてくると思っていて、エフフォーリアと同じく大きく構えての調整失敗、これは無きにしも非ずだと思います。

(桜花賞1着)
スタートを決めて好位追走。一見するとイン前有利とワンペース競馬の恩恵を受けての差し切り勝利に見えますが、直線での攻防は実に激しく、右からピンハイの強引な進路取りがあって、弾かれたパーソナルハイが寄って来て何度もぶつかる不利があったり、左のアルーリングウェイにぶつかったりしていました。そうした消耗戦を制してのラストのギアチェンジは見事の一言で、これはフェアリーSのイン突きやクイーンCの馬群割の経験と、川田騎手の闘魂注入のなせる業だと思いました。決め手不足に見えたのは着順がそう思わせていただけで、安定的なパフォーマンスを示せる体幹の強さとギアチェンジ力を持った馬だったということですね。前走後「次走以降の注目馬」に挙げていただけに最後、厩舎D評価を嫌ったが痛かったです反省。馬場&展開が向いたのは間違いないが、極限の根性比べを底力と鞍上の腕っぷしで制した、そういうレースだったと思います。

キラーアビリティ(京都記念5着)
先行出来ずに溜める形が主だった近走を払拭するかのような先行策。「ムルザバエフ・マジック発動か!?」と思いましたが、今回は不発。レース後、同騎手は「折り合えたし、道中はリラックスして走れていたが最後伸びなかった。敗因は分からない。」と話していましたが、私はスタートからずっと掛かったかのように力んで走っていたように見えましたね。それがこの馬の癖なのかは分かりませんが、詰めて使った時のディープ産駒特有の「気負い」を感じました。前走中日新聞杯で見せた脚は本物だと思いますし、私は「立ち回り派」という思いを捨てきれておらず。そう考えると今回の阪神2200mは悪くない条件だったと思うんですよね。また外国人騎手を乗せて位置を取りに行ったのも、悪くなかったですし、そこが揃っていての掲示板止まりというのは「う~ん」ですね。力はあるので見限らず、少し間隔を取って、もう一度見てみたいですね。

(中日新聞杯1着)
スタート後、最内枠の不利をもろに受けての1コーナー入り、思うようなポディショニングが出来ず、かなり厳しい形となりました。レースラップは12.7-11.3-13.2-12.7-12.0-11.3-11.1-11.2-11.5-12.4、最初の3ハロンを37.2秒で入って、1000m通過は61.7秒というかなりのスローペース、そこからの上がり35.1秒、完全な上がり勝負になりました。それに対して当馬は道中12番手、4角13番手という絶望的な位置。あそこで外に回すと終了なのが中京2000m戦、団野騎手は腹を括ってインからの馬群突きに活路を見出しましたが、そこに反応して伸びてきたのはさすがでした。私が思っていたよりも、一枚も二枚も強かったですね。以前より「立ち回り派」という認識で、馬群での競馬はさして苦にしないものの、掛かる気性への懸念。そして、何より今回は決め手勝負の中京2000mへ懐疑的な目を向けていました。そんな中、完全な競馬に持ち込んだマテンロウレオを差し切ってますからね。これは価値が大きい勝利と言えるでしょう。かなりストレスの掛かる競馬だったのでダメージは気になりますが、それ以上にこの馬の成長と適性の幅の広さを感じた一戦でした。このレースを観た後でも、私は「立ち回り派」だと思っているので、そこを問われる舞台では輝ける可能性十分。これからの伸びしろも期待できるレースになりました。

(アルゼンチン共和国杯8着)
位置取りも悪かったですが、そもそも、私は東京2500mへの適性は薄いと見ており、この結果は想定の範囲内。ラスト1000mからの加速ラップも厳しかったですし、展開向かず、コース向かず、位置取り悪しの3重苦競馬になったとの見方。小回りコースでどうなるかですね。適性ある舞台でよほどのパフォーマンスを示さないと、この先は厳しくなりそうです。

ダノンザキッド(中山記念11着)
スタート後、位置を取りに行ったところガツンと掛かって前のめりで1コーナーへ。そこから終始、力んで走ってしまい、最後はガス欠に。北村友騎手は「取りたい位置は取れたが」と話していましたが、香港では無欲の溜め乗りで2着。今回は2番人気を背負ってある程度、出していって掛かり癖再発と。結局のところ、「受けて立つ側」での強気な競馬だと厳しいということなんでしょうね。「少し疑われているレベル」、この気楽さがリラックスして脚を溜める形に繋がるのだと思います。となると、前受けではなく、差し競馬、こちらの方が合うのかなと思います。

(マイルCS2着)
安田記念、関屋記念、毎日王冠を観て「Gでは足りない」と結論付けた中で見せた激走。昨年3着は伊達ではなく、上がり33.5秒を使っての馬群割は見事でした。前受けすると最後差される、溜めると切れ負けする、これが私の見立てでしたが、馬群で競馬を進めて闘争心に火をつけて迫ってくる、このパターンはまさに去年と同じでした。再現性は低いと見たのですが、それをテン乗りでしてきた北村友騎手は素晴らしかったです。前哨戦で戸崎騎手が乗ったにも関わらず、本番では乗り替わり。そのあたりのちぐはぐさも「う~ん」でしたし、何より、馬の見立て、ここで買えなかったですね。近パ妙味馬&S厩舎なら無条件で買うべきなんですが、「主観的要素」を重視したために、全く手が伸びませんでした。去年の再現とはいえ、このパターンはそうそう出来るものではなく、やっぱり安田記念、関屋記念、毎日王冠のパターンになると思うんですよね。そう考えると「今回は特別」として割り切るべきなのかなと思います。ポテンシャルはあるが、強烈な武器は持ち合わせていない、この見方は変わらず。ただ、次に別パフォーマンスを示した場合は、いよいよ見直さないといけないとは思っています。
(毎日王冠3着)
ゲートに突進しての外枠発走。そのあたりの影響がどうだったか分かりませんが、スタート後、行きたがるそぶりは見せていましたね。それでも、直線では驚異の粘り。やはりこの馬は前に行って踏ん張る形が合ってますね。川田騎手は先を見据えて前走溜める形を取りましたが、テン乗りで結果を出したい戸崎騎手は出たなり競馬の前付け作戦。ただ、こうなると最後差し負けるんですよね。このパターンはもはやこの馬の宿命と言って良いでしょうね。私の中ではG感がすごくしていて、ワンランク上のギアチェンジを求められるGだと足りないという見方です。どう乗っても、何か足りないをどう打破するか、これは当馬にとってずっと付いてくるテーマでしょうね。

ヒシイグアス(中山記念1着)
宝塚記念からのぶっつけ参戦で変わらぬハイパフォーマンスを披露。スタートからゴールまでほぼ完璧に立ち回っての1着。グランプリ好走は伊達ではなかったですね。それにしても、ここまでのパフォーマンスを長期休み明け初戦で出せるとは。前走後、熱中症で相当なダメージを背負ったそうで話によると命の危険まであったとのこと。そこからの見事なカムバックもそうですが、調教過程からはうかがい知れなかった部分、それを実践で発揮してくるのは一流の証明ですね。ギアチェンジ力に関しては当馬とシュネルマイスターが抜けていると思っていましたが、どちらも本調子には至ってないと見てしまい、それが上の印を打てなかった理由でした。ただ、そういうのを一切感じさせないパフォーマンスを引き出すあたり、やっぱり上位厩舎の腕だなと。今後ですが、少しタフな条件で輝く馬だと思うので、分かりやすいスピード決着ではなく、立ち回り力や総合力の問われる舞台。そこで再び、ですね。

(宝塚記念2着)
大舞台で絶好のスタートを決めてインの6番手追走。超絶ラップが刻まれる中、道中はじっと我慢して直線では馬群割と、こうみると「上手く乗った」と思えますが、そう単純なものではなく、私の見方は「極上騎乗」。大阪杯も香港カップも、それまでの重賞すべて、この馬は溜めての外回し競馬ですからね。その馬をGの舞台でインで折り合わせたレーン騎手の上手さ、これは賞賛されるべき。スタート後の口向きの悪さは経験したことのない他馬に競られての戸惑いであり、さらに1角手前では少し引く素振りもあり。また向正面ではラチを頼って走るパターン。そこで嫌気を差さずに集中できたことがラストの伸び脚に繋がった訳で、これはもうあっぱれというよりないです。過去10年、6歳馬(03024)という成績でしたが、この馬はキセキ&ゴールドアクター級だったということですね。勝ち馬と共に「次走以降の注目馬」として挙げていましたが、まさにここが絶好の買い時でした。今後ですが、今回はレーン騎手の極上騎乗による部分があったのを踏まえて付き合っていくべき。日本人騎手だと人気を意識して溜めての外回しで行くでしょうから、そうなると大阪杯のように「少し足りない」、これになる可能性はあると思います。

(大阪杯4着)
イン突きができない以上、枠を考えても外に回すしかないのですが、距離ロスを軽減させた3~4角は池添騎手の手綱さばきは良かったと思います。直瀬ではアリーヴォと並走していて、そこから差し負けた訳ですが、ここに関しては休み明けの分かなと思っています。「ヒシイグアスをこのオッズで買えるのはそうはない」として上位評価で行きましたが、欲を言えばアリーヴォを競り落として欲しかったですね。引き続き「次走以降の注目馬」としますが、もうちょっと頑張って欲しかった部分はありました。

ヒンドゥタイムズ(小倉大賞典1着)
中団で構えて直線は馬場のど真ん中を突く形。最後はカテドラルとの競り合いを制しての1着となりました。上位2頭は地切が抜けていたとの評で、3着バジオウは上手く立ち回ったとの見方。斤量57.5㎏を背負って、これだけの競馬ができれば十分でしょう。上位クラスと対峙すると「決め手不足」が露呈するんですが、このあたりのメンツならそれが隠れるイメージ。小倉記念でジェラルディーナに先着したのは伊達ではなかったですね。今後ですが、一つは「堅実ホースとして上手く付き合っていくこと」、もう一つは「G級になるとスピード不足が露呈する」、そういう感じで見ています。

(京都大賞典4着)
絶好の手ごたえで上がっていくも最後止まってしまったのは距離の影響かなと。上位3頭は強かったですし、舞台設定を考えるとあちらに分があったとの見方。そんな中でも見せ場十分の走りをしていますし、重賞級の力があるのは間違いないですね。前走こそ買い時だった感は否めないですが、地力のある馬ですからね。距離短縮戦でチャンスは来ると思います。負けはしましたが王道コースでこの走りが出来るなら評価を下げる必要はないです。

(小倉記念2着)
まずまずのスタートを切った後、ホー騎手は馬群に入れての中団待機を選択。前に行こうとする馬が多かったこともあり、結果的には控えたのは正解でした。末脚キレるジェラルディーナと同じ位置にいて、直線では外に回して差し込み2着。マリアエレーナは別として、しっかりジェラルディーナを捕えて2着に来るあたりが地力の高さですね。8ヵ月の休み明けにも関わらず、-14㎏は「えっ!?」でしたが、それで好走するんですから、ここでは地力が違ったということでしょう。私の中では若干決め手不足の面がある堅実ホースで、タフ馬場にも対応できる万能型のイメージ。今回、人気薄で走ってしまったのと、ホー騎手の型にはめる騎乗での好走だったので、ここからの乗り替わりはマイナスになる可能性あり。8ヵ月ぶりの-14㎏も響いて来なければ、とは思いますね。
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