休み明けの人気馬は、放牧先で割れる|外厩別×間隔の成績表|タイガーAI
休み明け3か月超で、単勝5倍未満。この条件の人気馬が、大山ヒルズ帰りなら174走で3着以内67.8%でした。同じオッズで出てきた馬の平均より8.7ポイント高い数字です。
ノーザンファームしがらき帰りは910走で54.6%。こちらは平均より5.5ポイント低い。
どちらも同じくらいのオッズで売れていた馬です。3か月超の休み明けを、ひとくくりに「人気なら軸」としていいのか。放牧先と間隔で分けました。
休み明けで戻りが落ちるのは、5倍以上の馬
「休み明けは割引」と言われます。2019年1月から2026年10月4日までの中央競馬、約33万走を前走からの間隔で分けると、空くほど3着以内率は下がります。
前走からの間隔 | 走数 | 3着以内率 | 単勝100円の戻り | 複勝100円の戻り
続戦(70日未満) | 243,059 | 23.0% | 72円 | 74円
70日〜3か月 | 39,772 | 21.5% | 76円 | 75円
3〜6か月 | 37,565 | 18.9% | 72円 | 71円
6〜9か月 | 7,207 | 16.2% | 68円 | 66円
9か月以上 | 2,945 | 15.3% | 71円 | 59円
ただ、これは人気のない馬が増えるせいでもあります。平均人気は続戦が7.5番人気、9か月以上は8.4番人気です。そこで単勝オッズごとに分けました。
単勝5倍未満の馬は、3着以内率が続戦の60.9%から9か月以上の53.1%まで下がります。ところが複勝100円の戻りは、続戦85円、70日〜3か月83円、3〜6か月85円、6〜9か月82円、9か月以上84円。来る率が下がったぶん、配当が付いています。
20倍以上の馬は違います。3着以内率は続戦7.5%、6〜9か月5.8%、9か月以上5.4%。複勝の戻りも67円、59円、50円と一緒に落ちます。5〜20倍も続戦の80円が、9か月以上で69円です。来る率が下がっても、配当がそこまで上がっていません。
放牧先で分けると、人気馬が割れる
平均では戻りが動かない人気馬も、放牧先で分けると割れます。放牧先というのは、レースの前に馬が居た外厩(がいきゅう。厩舎の外にある調整施設で、放牧に出た馬はここで乗り込んでから厩舎に戻ります)のことです。
単勝5倍未満・休み明け3か月超の成績(150走以上の外厩)
外厩 | 走数 | 3着以内率 | 同じオッズの馬の平均 | 差 | 単勝の戻り | 複勝の戻り | 差(前半/後半)
大山ヒルズ | 174 | 67.8% | 59.2% | +8.7 | 85円 | 99円 | +5.6/+11.3
チャンピオンヒルズ | 503 | 63.6% | 59.7% | +4.0 | 105円 | 94円 | +6.7/+3.1
グリーンウッド・トレーニング | 207 | 61.8% | 58.4% | +3.4 | 100円 | 95円 | +4.3/+1.7
ノーザンファーム天栄 | 980 | 61.7% | 61.2% | +0.5 | 80円 | 87円 | +0.9/+0.2
山元トレーニングセンター | 440 | 59.5% | 60.2% | −0.7 | 77円 | 88円 | +1.3/−2.7
ノーザンファームしがらき | 910 | 54.6% | 60.1% | −5.5 | 77円 | 81円 | −6.1/−4.8
吉澤ステーブルWEST | 204 | 52.9% | 58.9% | −6.0 | 73円 | 78円 | −10.6/+4.3
宇治田原優駿ステーブル | 154 | 51.3% | 58.2% | −6.9 | 69円 | 76円 | −2.8/−10.7
「同じオッズの馬の平均」は、同じ単勝オッズで出てきた馬が平均してどれだけ3着以内に来ているか、です。強い馬ほど大手の外厩に集まるので、3着以内率そのものでは施設を比べられません。比べるのは、同じオッズの馬との差です。プラスなら人気以上に走っています。前半は2019〜22年、後半は2023〜26年です。
大山ヒルズとチャンピオンヒルズは、前半も後半もプラスでした。ノーザンファームしがらきと宇治田原優駿ステーブルは、どちらの期間もマイナスです。
しがらき帰りの3着以内率54.6%は、低い数字ではありません。ただ、同じオッズの馬は平均60.1%来ています。しがらき帰りの人気馬は、実力より売れています。
戻りで比べると、しがらき帰りは複勝81円、チャンピオンヒルズ帰りは94円、大山ヒルズ帰りは99円。100円を超えたのはチャンピオンヒルズの単勝105円だけで、503走ではまだ「買い続ければ増える」とまでは言えません。
厩舎で分けると、ここまで開かない
休み明けに強い厩舎を探せば済む話だと思っていました。2022〜24年の休み明け(3か月超)の成績で181厩舎を並べ、上位2割と下位2割が2025〜26年にどう走ったかを見ると、差は上位が−1.7、下位が−2.7。1.0ポイントしか開きません。
63の外厩で同じことをすると、上位2割は0.0、下位2割は−3.6で、3.6ポイント開きました。前の3年で下位だった外厩は、次の2年も人気に届いていません。
3か月超のままでは、4か月の馬と8か月の馬を同じに扱っています。しがらき帰りの人気馬は、ある間隔から同じオッズの馬に10ポイント近く届かなくなります。チャンピオンヒルズ帰りは逆に、ある間隔でいちばん走ります。その切れ目を、有料部分で主な5施設ぶん出しました。45施設×5つの間隔の全表も付けています。
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