2026年、上手になった騎手ランキング|単勝を買い続けてプラスの6人と、まだ売れていない騎手|タイガーAI
ある騎手の単勝を、今年ぜんぶ買っていたとします。535回で、100円が166円になっていました。
最初に疑ったのは、大穴が1本当たっただけではないか、ということです。単勝の戻りは、万馬券が1本混じるだけで跳ねます。そこで配当の大きい3本を抜いて数え直しました。それでも110円です。年200回以上乗って、3本を抜いても100円を超えた騎手は、2017年からの9年間、のべ764人に1人もいません。
その騎手が乗る馬は、平均6.6番人気。勝率は去年の6.0%から10.5%に上がりました。
今年150回以上乗った88人を、去年の同じ期間と比べています。人気ぶんを引いた成績が2つとも伸びた騎手は27人。そのうち単勝を買い続けてプラスだったのは8人でした。
・単勝166円。大きい3本を抜いても110円の騎手
・平均4番人気と売れているのに、単勝の戻りが4年続けて上がっている騎手
・勝率は上がったのに、乗る馬の人気は逆に下がった騎手
・4〜6番人気だけ買うと単勝153円の騎手
・10番人気以下だけで単勝368円の騎手
・584回買い続けて複勝107円の騎手
・この戻りは来年も続くのか。過去8年、95例の答え
数字はJRAの平地のレースだけ。2026年は1月1日から10月4日までで、去年との比べも同じ期間です。
「上手になった」は勝率では決められない
いい馬に乗れば、勝率は上がります。それは馬が良くなった話で、騎手が上手になった話ではありません。そこで、乗った馬の人気ぶんを引きました。
同じ単勝オッズの馬は、平均してどれくらい3着以内に来るか。その平均より何ポイント多く持ってきたかを、ここでは「複勝の腕」と呼びます。同じことを勝率でやったのが「単勝の腕」です。どちらもプラスなら、人気以上に走らせています。
88人のうち、2つとも去年より伸びたのは27人。そこに「今年の単勝が100円以上」を足すと、8人が残りました。
ただ、この8人をそのまま並べる気にはなれませんでした。川端海翼は3勝で、単勝の戻りは244円。その3勝を抜くと0円になります。酒井学も110円が45円でした。大穴が当たった年の数字で、腕の数字とは別物です。
そこで順位は、配当の大きい3本を抜いた単勝の戻りで付けています。60円を切った2人を外して、6人です。
6位から4位
順 | 騎手 | 今年 | 勝率(去年→今年) | 単勝100円の戻り | 大きい3本を抜く | 複勝100円の戻り | 複勝の腕(去年→今年) | 単勝の腕(去年→今年) | 平均人気(去年→今年)
6 | 西塚洸二 | 344回27勝 | 6.2%→7.8% | 104円 | 65円 | 90円 | −0.3→+2.1 | +0.8→+1.9 | 8.8→8.2
5 | 田辺裕信 | 322回36勝 | 8.2%→11.2% | 146円 | 71円 | 94円 | +0.5→+2.2 | +0.5→+2.4 | 6.8→6.1
4 | 三浦皇成 | 447回48勝 | 9.4%→10.7% | 111円 | 75円 | 82円 | +0.6→+1.1 | −1.0→+1.5 | 5.3→5.7
6位の西塚洸二は、3月7日のフィリーズレビューを10番人気のギリーズボールで勝っています。気になるのは後半です。単勝の戻りは6月までが127円、7月からは46円で、いまは落ちています。
5位の田辺裕信は、9月20日のオールカマーを9番人気のメイショウゲキリンで勝ちました。今年の重賞は29回で5勝です。狙うなら芝で、今年は単勝218円、去年も159円ありました。
4位の三浦皇成は、成績と人気が逆に動いた騎手です。勝率は上がったのに、乗る馬の平均人気は5.3番人気から5.7番人気へ下がりました。成績が上がったぶんが、まだ馬券に出ていません。
買うなら7〜9番人気です。今年は93回で8勝、単勝165円。去年も176円でした。おととしは全部の騎乗で単勝40円だった騎手が、そこから2年続けて100円を超えています。
この戻りは来年も続くのか
この6人の単勝を、来年も買い続けていいのか。2018年から2025年まで、年200回以上乗った騎手を翌年まで追いました。
その年の分け方 | 例の数 | 翌年の単勝100円の戻り | 翌年も100円以上だった割合 | 翌年の複勝の腕 | 翌年の単勝の腕
全員 | 641 | 72円 | 15% | +0.1 | 0.0
単勝の戻りが100円以上 | 95 | 67円 | 14% | +0.2 | +0.1
腕が2つとも前の年より伸びた | 187 | 71円 | 15% | +0.1 | 0.0
腕が2つとも大きい(複勝+2超・単勝+1超) | 26 | 79円 | 19% | +1.0 | +0.7
続きませんでした。単勝の戻りが100円以上だった騎手の翌年は、平均67円。全員の72円と変わりません。
このランキングと同じ選び方、つまり腕が2つとも伸びた騎手でも、翌年は71円です。やはり全員と同じでした。
残ったのは、腕の数字が大きい騎手のほうです。翌年も腕はプラスのままで、単勝の戻りは79円。全員より7円高い。それでも100円には届きません。勝てば次は売れて、オッズが下がるからです。
狙えるのは、人気が追いつくまでの間です。4位の三浦皇成は、乗る馬の人気が去年より下がったのに、2年続けて100円を超えています。
では、1位から3位は誰か。1位は535回で単勝166円、2位は平均4番人気で124円、3位は3年続けて単勝100円以上の騎手です。この先で、3人の名前と買い所、まだ売れていない騎手、複勝で買う騎手まで、名前と数字を出しています。
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