「人気馬をそのまま買えば安心」——そう思って馬券を組んでいませんか。でも人気とオッズは、必ずしも騎手の信頼度と一致しているとは限りません。前走を勝った騎手からリーディング下位の騎手に乗り替わっているのに、オッズだけは高いままというケースは意外と多く、ここを見逃すと痛い目を見ます。
今回の大井11Rは、そのズレがはっきり出ている一戦です。出走10頭のうち、リーディング上位で信頼度が高いとされる騎手(tier◎評価)が3人も集まっています。1番人気・3番人気・4番人気がまさにその3騎手です。一方で2番人気には「前走とは違う騎手」が乗る馬がおり、ここに落とし穴があります。不良馬場という条件も踏まえて、出走各馬のデータから具体的に見ていきます。発走は20:10です。
こちらの記事が人気です。競馬は「勝つこと」よりも「負けないこと」が大事だと考えてます。
負けたくない方におすすめです。
本題に入ります。
◎8番ブレスワード
○2番スマイルマンボ
▲7番ペルセヴェランテ
危険な人気馬:5番アレスグート
見送り判断:なし
10頭立ての1600m、馬場は不良です。◎8番ブレスワードは前走(8/17・1800m・3人気)を2-2-1-1で運んで0.7秒差の完勝。騎手は御神訓(大井リーディング40位ながら勝率24.4%・3着内率53.0%とtier◎信頼)で、コンビ成績も1-0-1-1と崩れていません。
○2番スマイルマンボは矢野貴騎手(大井リーディング4位・tier◎信頼)とのコンビ成績2-0-1-0。何よりこの距離(1600m)では過去2戦2勝という完璧な成績を残しており、直近はJpnI級のレース(羽田盃・東京ダービー・ジャパンダートクラシック)を使われていたことを考えると、今回は明確なクラスダウンです。▲7番ペルセヴェランテは大井リーディング1位・笹川翼騎手(勝率24.9%・3着内率54.8%)のtier最上位騎乗ですが、前走(8/16・1600m・5人気)は1-1-3-3から1.2秒差の7着と崩れており、連続不調の兆候がないか要注意です。
2番人気5番アレスグートは前走2着から今回は和田譲騎手(tier△相手・複勝向き)に乗り替わっており、前走まで手綱を取っていた御神訓騎手(tier◎)から格下げになっている点に注意が必要です。
8番ブレスワード(1番人気2.4倍)
騎手は御神訓(大井リーディング40位、勝率24.4%、3着内率53.0%)でtier評価は◎信頼。出走数自体は少ないものの、全成績4-0-1-7(12戦)で勝率33.3%と質の高い数字を残しています。
前走(サードニックス賞、1800m)は3人気の支持に応え、2-2-1-1で運んで0.7秒差の完勝。前々走(ウイングシート賞、1400m)は3人気で5-4-3から2.2秒差の6着とやや崩れていますが、それ以前の3走前(3着)・4走前(5着、1人気で人気に応えられず)と、極端な取りこぼしはあっても大崩れは少ないタイプです。オッズもB帯(2.4倍・勝率3割/馬券内率6割の水準)で、1番人気としての信頼度は素直に高いと判断しました。
2番スマイルマンボ(4番人気5.9倍)
騎手は矢野貴(大井リーディング4位、勝率22.2%、3着内率50.6%)でtier評価は最上位の◎信頼。コンビ成績も2-0-1-0(4戦2勝)と抜群です。
この馬の最大の強みは距離実績で、1600mでは距2-0-0-0(2戦2勝)と完璧。直近は羽田盃(JpnI)・東京ダービー(JpnI)・ジャパンダートクラシック(JpnI)と中央級の大レースを使われており、それらと比べれば今回のA2以下選抜特別は明確なクラスダウンです。前走(11/6・1400m・2人気)は3-3-3-6から0.7秒差の5着でしたが、相手関係が全く違うレースでした。人気(4番人気5.9倍)は実力に対してやや低めと見ています。
7番ペルセヴェランテ(3番人気4.8倍)
騎手は笹川翼(大井リーディング1位、勝率24.9%、3着内率54.8%)でtier評価は◎信頼。ただし「不調期は連続して飛ぶ」という注記がついている騎手で、直近の成績確認が欠かせません。
前々走(7/3・1600m・2人気)は2-2-2-2から0.1秒差の惜敗2着、4走前(8/15・1600m・1人気)は1-1-1-2から0.9秒差の5着、5走前(7/16・1600m・2人気)は1-1-1-1で0.1秒差の2着と、直近まで安定していました。ところが前走(8/16・1600m・5人気)だけは1-1-3-3から1.2秒差の7着に崩れています。1600mでの実績自体は距1-2-0-2(5戦)と悪くないため、単走の凡走と見て▲に据えましたが、上位2頭ほどの信頼は置けません。
危険な人気馬について
5番アレスグート(2番人気4.2倍)は前走(オーガスト賞、1600m)を御神訓騎手で2-3-1-1から0.1秒差の2着とまとめていますが、今回は和田譲騎手(tier△相手・複勝向き)への乗り替わりです。全成績4-5-2-10(21戦)で勝率19.0%と悪くはないものの、当該距離では距0-3-1-0(4戦0勝)と勝ち切れていません。2番人気という支持に対して、騎手のダウングレードは軽視できない要素です。
その他の馬について
3番ムットクルフェ(6番人気14.2倍)・4番デンテブリランテ(5番人気11.4倍)・1番コアリオ(7番人気38.8倍)は騎手tierがいずれも△相手・複勝向きにとどまり、軸候補からは外します。6番ケイアイサンデラ・10番ミルニュイはtier✕軸不適、9番マーブルマカロンは騎手がリーディング100位圏外のため、買い目には組み込みません。
◎ブレスワードは御神訓騎手のtier◎信頼と、前走完勝の内容、オッズB帯という手堅さを評価しました。
○スマイルマンボは矢野貴騎手tier◎信頼に加え、距離1600mでの2戦2勝という完璧な相性と、直前までJpnI級を使われていた明確なクラスダウンを評価しました。
▲ペルセヴェランテはリーディング1位・笹川翼騎手の実力を評価しつつ、前走の凡走が「不調の入口」でないか警戒し、印を1段落とした押さえとしました。
危険な人気馬に指定した5番アレスグートは、前走まで乗っていた御神訓騎手(tier◎)から和田譲騎手(tier△)への乗り替わりを軽視できないと判断しました。
1番人気が2.4倍というB帯の水準で、リーディング上位騎手3人(矢野貴・笹川翼・御神訓)がそれぞれ有力馬に騎乗している一戦です。不良馬場で荒れる余地もあるため、上位3頭のワイドBOXで手堅くまとめる組み立てにします。
A. 的中率重視
◎8番を軸に、○2番・▲7番へのワイド2点。信頼度の高い騎手が乗る馬同士で手堅くまとめる形です。
B. バランス型
◎○▲の3頭ワイドボックス3点。10頭立てでこの3頭のうち2頭が3着以内に来れば的中となる組み立てです。
C. 回収率重視
◎8番を軸にした3連複。○▲に加え、不良馬場での荒れも考慮し、3走前3着実績のある3番ムットクルフェも1列に加えて配当の目減りを補います。
印上位3頭(8・2・7)のワイドボックス3点が基本です。資金はワイド8-2に厚めに配分します。リーディング上位騎手3人が揃う数少ない好機のため、点数を絞って手堅く獲りに行く方針です。
買い。1番人気2.4倍という手堅いオッズ帯に、リーディング上位騎手3人が揃うという条件が重なっており、ワイドBOXで狙う価値のあるレースです。2番人気5番アレスグートは乗り替わりのマイナス材料から軸には据えません。
最大のリスクは馬場が不良である点です。展開が縦長になった場合、距離実績が1戦のみの◎ブレスワードより、距離実績豊富な○スマイルマンボの押し上げ幅が大きくなる可能性があります。また▲ペルセヴェランテは前走凡走の原因が不明なため、直前オッズの動きを必ず確認してください。取消・除外にも注意が必要です。
オッズだけでなく「誰が乗っているか」まで見ることで、2番人気の危うさと4番人気の妙味が同時に見えてきます。今回はリーディング上位騎手3人が集まった、思考停止でワイドBOXに丸乗りしやすい好機です。本線はワイド8-2です。
今回のように「騎手の乗り替わり」から危険な人気馬を見抜く判断は、その場の勘ではなく決まった型で出しています。大井競馬場では、過去に印上位のガチワンツーで馬連240円・馬単600円が本線的中した一戦もあります。その型の全体像はこちらにまとめました。