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京都金杯 厩舎力&全頭解説 mdi-share-variant mdi-heart-outline 30 競馬
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目次
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<コース特性>

1~2コーナーの斜め引き込みがスタート地点。スタート後まもなく左にカーブして本線に合流する。向正面半ばまで緩い上り坂で、約1080m地点から3~4コーナーは緩い下り。直線は約412mで、ゴール手前340mから高低差2mの急坂(勾配2%)を駆け上り(100m)、残り240m地点から平坦。中山とほぼ同じ傾斜の急坂を上るタフなコースである。年間25レース程度施行されている。枠の優劣は見られない。1番人気の馬券率は67.3%、ただし、好走は下級戦に集中しており、クラスが上がるとガクンと落ちる。逃げ馬の馬券率は34.2%、条件戦30%後半で推移するが、オープン以上になると20%まで下落。逃げ馬にとって利のある舞台にはなっていない。上がり最速馬の馬券率は65%と芝の平均レベル、この項目に関しても、下級戦で平均値を越え、上級戦で40%に下落のパターンをたどっている。脚質はクラスを問わずフラット。なお、「逃げ馬が内枠を連れてくる」のパターンは当コースにも当てはまる。逆に大外一気の大味競馬での好走は相当に厳しい。騎手は横山典(57.7%)、川田(53.3%)、藤岡佑(46.2%)、岩田望(44.8%)、丸山(41.9%)、Mデムーロ(41.5%)。前走は同距離組との相性抜群。社台系は追分F(32.6%)、ノーザンF(35.1%)、社台F(24.2%)、社台C(19.4%)の順。厩舎はS~B評価に注目、好走率と厩舎力の間に比例関係が存在し、完全な厩舎力コースとなっている近パとの相性も抜群で予想ファクターとして重視すべき項目である。ノーザンF、1番人気、上位厩舎、速い上がりの使える差し馬、近パ上位馬など、まさに「王道」のキーワードが当てはまるコースである。重賞では、マイル実績馬が当然のごとく人気を集めるが、妙味があるのは1400m適性馬。中京開催の京都金杯において、カイザーミノル、エントシャイデン、ダイアトニックの好走はそれを示している。最初の2ハロンが最も重要なコースで、11秒台前半または10秒台で入ると「好位立ち回り勝負」となり、緩やかな入りにだと「前有利」の展開となる。差し決着もあるが、その際のポイントは「いかにロスなく回れるか」、大外ぶん回しでは足りない。左回り適性、中京実績、騎手の腕、そのあたりも見極めてアプローチしたい

<厩舎力>

2021年 S-C-S
2022年 B-D-D

<近走パフォーマンス>

1位 100 エアロロノア
2位 99 ピースワンパラディ
3位 98 イルーシヴパンサー
4位 97 オニャンコポン
5位 96 マテンロウオリオン
6位 95 タイムトゥヘヴン
7位 94 ミッキーブリランテ
8位 93 エントシャイデン
9位 92 プレサージュリフト
10位 91 カイザーミノル

2021年 圏外-1位-圏外
2022年 3位-5位-2位

<人気別成績>

1番人気 (3-1-1-5)
2番人気 (0-2-1-7)
3番人気 (2-1-0-7)
4番人気 (1-1-0-8)
5番人気 (1-1-2-6)
6番人気 (1-2-0-7)
7~9番人気(1-0-3-26)
10番人気以下(1-2-3-69)
2013年/ 馬連2150円・3連複11990円(1-6-7)
2014年/ 馬連2470円・ 3連複8490円(6-1-5)
2015年/ 馬連2390円・3連複12420円(5-4-7)
2016年/馬連15400円・3連複63710円(3-13-7)
2017年/ 馬連1120円・ 3連複3260円(1-6-5)
2018年/ 馬連2000円・ 3連複1720円(4-3-1)
2019年/ 馬連2060円・3連複34980円(1-5-11)
2020年/ 馬連1260円・3連複21910円(3-2-14)
2021年/ 馬連8950円・3連複135900円(12-2-14) ※中京
2022年/馬連14680円・3連複25310円(7-11-2) ※中京

<出走馬分析>

ベレヌス(福島記念9着)
敗因は「距離」と見て良い一戦。前走逃げなくてもレースが出来た点を評価しましたが、今回もそれをなぞる番手競馬。そこは良かったと思いますし、展開も先行勢に厳しいとは思いませんでした。それでも、残れないなら適性面の問題でしょう。最後、失速したとはいえ、勝ち馬からは0.9秒以内に収まっていますし、そこまで悲観する必要はないと思います。「距離」に敗因を求めて良い、そういう認識です。

(京成杯AH5着)
まんまと溜め逃げ成功かと思ったところでミッキーブリランテに乱されての2番手。ただ、そこで慌てず騒がず追走できたのは収穫。最後も差し返そうとしていますし、自分の形ではない競馬でも崩れなかった点は評価したいです。前走脚捌きが一変したと書きましたが、今回はマイペースで行けなかった分の差でしょうね。悲観する内容ではないですが、マークされる立場になると決め手不足感は出てくると思います。過大評価は禁物だが、着実にレースの幅は広がっているとの評価です。

(中京記念1着)
好スタートを切ってハナを主張、抜群の脚力で外から行きましたが、ポイントになったのは内枠勢の突き上げがなかったこと、1角に入る前にベステンダンクを引かせたのは勝因の一つになりましたね。あとはマイペース逃げで絶好のタイミングでの仕掛け、1000m通過は59.9秒、後半800mは11.4‐11.3‐11.4‐11.9というラップを刻んで影を踏ませずの完勝となりました。父タートルボウルと言えば、小倉記念1分56秒9のレコードタイムで押し切ったトリオンフと同じ。小倉の水が合うのでしょうね。前走の走りを見ると明らかにウインカーネリアンとの脚力差がありましたが、そこはA厩舎。ここに向けて抜群の仕上げを施してきました。調教派一押しだったのも頷けます。今後は「今回の走りが出来るなら良いが…」という感じで、私は半信半疑。勝負は1角までで、それ以降はさしてストレスがなかったので、この点においては参考外。またかなり仕上げてきた感があるのでその反動も気になります。いずれにせよ、前走、前々走とは全く違う脚力になっていたのは驚きました。これぞ厩舎力の極上仕上げでした。

プレサージュリフト(秋華賞9着)
能力あれども、ギアの入りが重い、レースが下手。これに尽きますね。ハービンジャー産駒の悪い意味の硬さを感じる馬で、ナミュールのバネ感とは程遠いイメージ。ひと夏を越して、パワーアップしたナミュールに対して、相変わらず、高いポテンシャルを発揮できないもどかしさを感じる当馬。良い馬なんですが、力を出すための条件が多すぎる。これが変わっていなかったですね。フレッシュな状態でこんな感じだと「対応力」に期待するのではなく、どはまりする条件を待つ感じかなと。自力より他力のイメージですね。

(オークス5着)
行き脚付かずの後方待機馬をスッと出しての6番手競馬。「本番でこれをしてきたか」と思いましたが、結果的には最後脚が溜まらなかった分、伸びあぐねての掲示板。それでも、この馬の持っているものは見えた気がします。ギアが重いためスローになってのパワー勝負向きで、今回のように締まったペースでのスタミナ&スピード問われるレースだと、最後足りなくなるのでしょうね。左回り、スローペース、外枠、パワー勝負など、力あれどもあれこれ注文が付くタイプだと思います。それを打破出来るか、ですね。能力があるが、ツボの狭い不器用タイプと見たいです。

(桜花賞11着)
例によって行き脚付かずの後方待機策。そこに加えての内前有利競馬からの大外ぶん回し。あれでは無理ですね。この馬に関してはスタートからどうやって位置を取りに行くのか、そこが大きな課題と言えるでしょう。現状ワンパターンしか持っていないので、そこをクリアできるかどうか。能力は素晴らしいものがあるので、レース慣れしていくことが大事ですね。

(クイーンC1着)
道中は後方に控えての外差し一閃。前脚の可動域が広く、それを後ろ脚に上手に伝えるパター型との見方で、広いコースにピッタリのタイプ。新馬戦で見せたパフォーマンスの高さをそのまま今回も示した好走と言えるでしょう。小回り適性に若干の不安を残すものの、スイッチが入ってからの後ろ脚のバネは素晴らしく、今後も活躍が期待できる一頭です。ハービンジャー産駒は硬さが出やすいそうなので、前脚がスムーズに出なくなったときは危険のサインだと思いますね。「次走以降の注目馬」として挙げるべき一頭との認識です。

ピースワンパラディ(富士S4着)
大外からのロス競馬。4角では勝ち馬セリフォスと同じ位置にいましたが、脚力の違いで置いて行かれての4着。よく走ったとはいえ、現状はGⅢ級でしょうね。セリフォスとフォームを見比べると明らかに全体イメージで劣っており、後肢の踏み込みが足りない印象。あれではラストのギアチェンジは効かないですね。人気を思えば評価すべき走りですが、上位3頭とは差を感じたのも事実。メンバー弱化が買いの絶対条件と言えるでしょう。

(関屋記念5着)
1年7ヵ月ぶりとは思えない踏ん張りに、この馬の堅実さと地力の高さを観た一戦になりました。久しぶりのレースで先行出来たこと、これがまず凄いですよね。確かに前半3ハロン36.2秒という緩すぎるペースではありましたが、そこからの上がり3ハロン10.8‐10.6‐11.7に対応していますからね。これは見事です。バレバレではありますが、「次走以降の注目馬」として取り上げたいですね。レース対応力のある1600m版スカイグルーヴというイメージです。

アルサトワ(富士S11着)
前掻き叩きつけ走法馬。マイペースで逃げることが出来たのは何気に収穫だと思っていて、しっかり主張出来たのは次に繋がる部分。今回に関しては逃げ馬にとって不利な舞台で、外伸び馬場という逆バイアスのレースなので、この負けは仕方なし。自分の形を貫いたことをむしろ評価したいですね。どこかでまた走ってきそうな気がします。

(新潟大賞典15着)
逃げ馬にとっては厳しいペースで、終始突かれる苦しい展開。あれをされるとダメですね。変に人気してしまったことでマークがきつくなって結果何もできませんでした。この実力はこんなものではないですし、特に悲観する必要なし。今回はたまたま展開が向かなかっただけで、またどこかでチャンスが訪れるのでは、とは思います。

エアロロノア(マイルCS7着)
間違いなく阪神適性馬と感じさせる走り。レース後、武豊騎手が「決め手があればもっと上位に食い込める」と話したように、この馬の課題はラストのギアチェンジ力。GⅢなら通用するが、GⅡ以上になると厳しくなる、これが以前からの見立てでした。直線ではシュネルマイスターに被せていくブロック作戦を敢行するも、最後はかわされてますからね。極上のギアチェンジをした訳ではないシュネルマイスターに一瞬で置かれたのを見ると、やはり差し馬としてのもう一段のギアが欲しいですね。

(富士S5着)
外有利馬場の中、インを突いての5着。上位3頭との力差は歴然で、以前回顧記事で示したようにGⅢレベルとの認識。馬群割という新たな引き出しは得たのは良かったですが、一方で、差し損ねも大いにあるタイプ。今回の着順を見て復調と考えるのは早いですね。私は馬群割が出来る器用さを持っているように見せて実は不器用タイプと思っているので、人気を背負った形で積極的には買いづらいと見ています。そのあたりを押さえておきたいです。

(安田記念7着)
控えて溜めて大外ぶん回し。それで上位に来れるレースだったので、うまくはまっての7着という認識。イルーシヴパンサーに競り勝った点は評価できますが、現状こういうレースしかできないなら、勝ち切るのは難しいでしょうね。トップ級と対峙するとたくさん課題が見えてくる、それを感じたレースでしたね。立ち回りの上手さやトップスピード、ギアチェンジ力、どれも現況はGⅢ級の印象です。

(マイラーズC5着)
前有利の展開で差し馬には厳しいやや重馬場との認識。最後は離されての5着ですが、これは仕方ないですね。それだけ今回は展開の利がなかったです。崩れずに走れたことを評価するべきなのと、やはり阪神適性は高いと感じました。

タイムトゥヘヴン(富士S7着)
スピードの絶対値で勝負するタイプではなく、いかに長く良い脚を使えるか、ここで勝負するタイプ。それゆえ、今回のようなレース展開は向かなかったですね。やはりこの馬には中山マイルがしっくりきます。鞍上の福永騎手も、そのあたりには言及していて、レース質が合わなかったと話していました。ピンかパーのところもあるので、人気で積極買いはしたくないですが、ドンピシャではまった時の破壊力はあるので、それがいつ訪れるのか、そこを見極めていきたいです。

(エプソムC5着)
不器用さはあれども、2ハロンの距離延長に対応して見せたのは評価したい部分。E厩舎の低評価はネックですが、馬自体は強さを見せたと言えるでしょう。馬群に突っ込んだのも次走以降を見据える意味では良かったですし、この馬は負けて強しですね。人気薄の一発タイプとして「次走以降の注目馬」にあげることにします。

(京王杯SC3着)
前走の勝ち方はフロックではないと評したように、今回の走りも力がないとできないもの。あの位置からグイっと伸びて来れるのは充実の証であり、伸びのある全体を使った走法にはとても好感を持てます。厩舎E評価という点が最大のネックですが、馬が強いのは間違いなく、トゥラヴェルーラ、クリノプレミアム同様、低厩舎で活躍できる馬は本当に強い馬なのだと実感させられました。今後も注目の一頭ですね。

(ダービー卿CT1着)
先行勢総崩れ&外伸び馬場の恩恵を受けての追い込み一閃。中山マイルでたまに出現するレアケースでしたが、それが見事にはまった形となりました。昨年の富士S(3着)では抜群の調教を見せていて、レースではダノンザキッド、ダーリントンホールに先着するなど高いパフォーマンスを示した当馬。その後、追い込み一辺倒という脚質から「はまるか、はまらないか」になっていましたが、今回はそれがズバッとはまりました。作戦が「溜めての外回し」しかないので、取捨に関してはそこを想定するか否か。一方で、走法的にはかなり魅力的なものも感じていて、脚の回転数が速く、さらにスイッチが入った時のフットワークが実に見事。私の中では「またあるかも」と思われる弾けっぷりに見えました。2走前のニューイヤーSは展開合わずの中、上がり2位。前走はさらに展開合わずの中、馬場の悪いインを突いて伸びずと、敗因がはっきりしていたので、そう考えるとこの激走はフロックには見えないですね。これまでの負けという点をちゃんと線で結ぶと出てくる、そういうレースになったと思います。今後もどこかである気がしますね。
イルーシヴパンサー(関屋記念11着)
急遽、乗り替わりの不運、前有利の展開と、全く持って厳しい競馬となりました。回転数の速い魅力的な走法の持ち主で、東京新聞杯では圧巻のパフォーマンスを示していました。ところが今回は「調教の動きが悪い」との情報もあり、状態面を不安視する声が大きかったです。ただ、それ以上に私が気になったのは「新潟マイル適性」。前掻きタイプが向くコースゆえに、この馬のバランスの良い走りは平坦の長い直線では不利になるのかなと感じました。前半位置を取れないタイプなので、基本的には展開待ち。こうなってくるともうどうしようもなくて、さらに人気馬に乗ったことで「仕掛け遅れは許されない」と木幡騎手の焦りを生み、結果「脚が上がってしまった」になったのでは、と思います。一度すべてリセットして、東京または阪神マイルでのレースを観たいですね。

(安田記念8着)受けて立つ立場でのぞんだ大舞台。例によって行き脚付かずの後方策で、そこから外に回して差し込み8着。東京新聞杯で見せた唸るような走りは影を潜め、全く良さが出ずの敗戦。非常にもったいないレースになりました。ただ、そうならざるを得ないレース幅の狭さと、斤量の+2㎏。それが堪えたようにも見えました。この手のタイプだと、田辺騎手が秘策を用意しても使えないでしょうし、本番でいきなり前付けするのも違いますからね。結果的には「Gで不器用タイプの1番人気馬は怪しい」ということですね。メンバー下がる次走以降は案外普通に走ってくるのでは、と思うので引き続き「次走以降の注目馬」として追いかけることにします。今回はこの馬の弱点がもろに出てしまったという認識です。

(東京新聞杯1着)前掛りの展開を後方で我慢。田辺騎手特有の溜め乗り競馬から外に回しての差し脚一閃。前走が少し物足りなく映ったのは1800m戦の前有利競馬で、かつ、仕掛けたのがラスト1ハロンだったから。実質ラスト1ハロンの競馬であり、それでしっかり差し切ったなら特に気にする内容ではなかったように思います。そして、この馬の本当の強さを見せたのは2走前、リフレイムを並ぶ間もなくかわしたレースです。そのあたりを加味して「本物」と称したのですが、それにしても、物凄い脚でしたね。ラストの脚の回転は目を見張るものがあり、私にはGⅠ級のそれに見えました。今回は立ち回り力よりもスピードの絶対値が問われたので、安田記念に繋がるレース質になっていたとの認識。それであのパフォーマンスですから、これは評価しないといけません。社台系の超良血馬が出てくるGⅠ安田記念ではありますが、私は十分勝負になると思っています。当然、「次走以降の注目馬」として挙げることにします。

ヴィクティファルス(マイラーズC14着)
前走に続いて力負け。やや首の高い走法で加速に弱いタイプ。というか、それ以前の問題でしたね。これでは先行きは厳しそうです。

(中山金杯13着)完全な力負け。馬群で疲弊して、最後は見せ場なく終了。外に回して追ってくる競馬からの転換を図ったレースで結果を出せないのを見ると、力不足を認めざるを得ず。中身の薄いレースとの評価です。

ダイワキャグニー(富士S14着)
やるべきことをやっての惨敗。もっと粘れると思いましたが、G級のラスト勝負ではさすがに厳しかったです。最後ズルズル後退したのは「う~ん」で、正直、もっと抵抗して欲しかったなと思います。基本的には左回りのワンターン向き&楽逃げでどうかなので、その条件があるかですね。

(毎日王冠4着)
スタートを決めて、トーラスジェミニを行かせての2番手。石橋脩騎手は当馬が最も力を出しやすい形にはめこんで、最大限の力を引き出す好騎乗を見せました。ラスト100mまで粘り込んでいますし、やはり地力があったのと、予想時に書いた「買うタイミング」、これは絶好だったと思います。それで足りないなら、上位3頭を称えるべき。ベストコースと見る東京1800mは100点満点のレースをしての4着ですから、やるべきことはやったとの評。一方、馬券的に見ると今回の4着は痛恨。ここで走ってしまうと、バレてしまってそこそこ人気する今後は「買うタイミング」が難しくなりそうです。いずれにせよ、まだまだ走れる下地のある馬と言えるでしょうね。

マテンロウオリオン(マイルCS10着)
横山典騎手の奥義「最内枠からのインピタ発動」。これまで溜め乗りだったのを馬の成長と共に先行出来るようになり無理なくインで折り合い、ラストは馬群を捌いて抜け出す、まさに横山典劇場なんですが、これを前日のマテンロウレオでしてるんですよね。スワンSでは後方ポツンから大外ぶん回しで脚を余す競馬でしたが、そこから一変してくるだろう、これは私の読みでした。そして、案の定、策を講じてきた訳です。ただし、内馬場が悪すぎました。そして、馬群競馬にフィットせずひるんでしまったこと、これも痛かったです。結果マテンロウレオの再現ならず。それでも、こういう競馬が出来たのは大きな収穫ですし、私はプラスに捉えたいですね。ひとつ噛み合えば、古馬とも対等に戦える馬だと思うので「次走以降の注目馬」として、是非とも押さえておきたいです。

(スワンS7着)
横山典得意のポンツ発動。溜めての大外ぶん回しは、阪神1400mの乗り方とは程遠く、一頭だけレースに参加していませんでした。それで脚を伸ばして7着に来るんですから、むしろ、力はあるなと感じました。馬を壊さないように気持ち優先で走らせたと思いますが、あれを見ると1400mは忙しい感じですね。もっとゆったり流れての末脚勝負になる展開の方が良いでしょう。ただ、上級戦でそういう緩い展開になるのかと言われると微妙。ある程度、1400mの流れについていけないと厳しいので、総合的に考えると今回の走りは「可もなく不可もなく」との見方です。

(NHKマイルC2着)
スタート後、横山典騎手は例によって馬の気持ちに任せる形。今回は12.2‐10.5秒という当馬がこれまでに経験したことのない速い入りでしたが、そこで慌てず騒がずの競馬が出来たのが何よりも大きかったですね。あとはお約束ともいえる「ザ・横山典」の大外一気。最後ダノンスコーピオンのポテンシャルに屈しはしたものの、この馬の強さを見せるには十分の内容だったと思います。バランスの取れた走りで、ゆったりとしたストライドの中に柔らかさと推進力を感じる走法。予想時に「第二のシュネルマイスター走法探し」をしたのですが、あそこまではとは言わないまでも、すごく雄大なフットワークに見えましたね。どんな競馬でも出来る強み、これこそが横山典騎手が育てた部分であり、ここで生きてきたように感じました。今後も注目の一頭と言えるでしょう。

(シンザン記念1着)
横山典騎手らしい出たなり競馬で好位を追走。返し馬の段階からやる気満々だったとのこと。レースは完全に好位競馬の流れになっており、そこにうまくフィットさせた、というよりフィットしたという競馬でしたね。ただ直線で目標にされながらも残したのは立派で、新馬戦2着から未勝利を使わずに万両賞を勝ったあたりは陣営の先見の明があった証拠ですね。新馬戦の出遅れが今後、人気を背負った時に発動する懸念があるのと、横山典騎手は基本的には馬任せなので次走テンションが上がり過ぎることへの不安、この2点がクリアできればでしょう。2、6、4番人気と、まだ1番人気を背負って追われる側に回っていないので、人気したときはそこを意識したいです。

エントシャイデン(阪神C10着)
パドックで見た印象は「馬体が緩い」というもの。私の目には全く仕上げてきているように見えませんでした。それがスタートの出の悪さにも出ていて、まさかの後方2番手競馬。しかし、直線を向くと持ち前のパワー走法発揮で馬群割っての0.4秒差。10着と見栄えはしない数字ですが、私の目には「これぞS厩舎馬のポテンシャル」と映りました。この手のタイプはまたどこかで穴を開ける匂いがプンプンしますね。盲点になっているうちに狙っておきたいです。

シュリ(関屋記念2着)
先行するのに苦労していた馬が一変。調教派はその変貌をレース前に察知したようで、ほんと見事でした。今回はメンコを着用してのぞんだ一戦で、放牧先でしっかり仕上げてきたとのこと。それがスッと出ての逃げの手を打てた要因でしょう。新潟は東京に比べてギアチェンジ力への要求が低いコース、そう考えるとこの馬にはぴったりなのだと思います。5走前の谷川岳Sでも逃げ切っていましたが、まさにあの再現。あの時も楽逃げを打っていて、前半3ハロンは35.9秒で入っていました。ただし今回はそれよりも遅い36.2秒。ひと雨降って少し力が要る馬場だったとはいえ、これだけ遅ければ残ってしまいますよね。そこに状態の良さも相まってという感じで、完全にどはまりの穴開けでした。一連のレース振りから「ツボの狭いタイプ」との見立てで、特にクラスが上がると走れる条件がかなり狭まるイメージ。一方で、S厩舎らしい確かなバックボーンも持っています。さすがに今回は恵まれすぎたのとドンピシャ感があるのでフロック視したいですが、番手競馬でズルズル後退したゴールデンシロップと比較すると、やはりこちらは地力があるんだなとは感じました。

(マイラーズC12着)
期待すれども何もなく終了。強調点も見当たらず、特にコメントもなしの敗戦。ペースに付いて行けず、加速もできずで「う~ん」でしたね。トンネルに入りこんでなければ良いですが、この内容では買いづらいですね。

オニャンコポン(福島記念4着)
菅原騎手のロス競馬について否定的に見る向きもありますが、そもそも、何か足りない馬。逃げ馬と体力系差し馬が同居したレースで、単純にサトノセシル、アラタに差し負けた、というのが私の見方です。セントライト記念回顧でも述べたように「成長力」に疑問を呈しており、この条件で体力負けしているようでは…というのが率直な感想です。「弱い馬ではないが、強い馬でもない」、これが現時点での評価。夏を越して成長しきれないようだと、この先は決して明るくないでしょう。早くも正念場を迎えた印象を受けますね。

(セントライト記念7着)
中山非根幹特有のレース質ではなく、むしろ、中山2000mに近いレースとの見方。もちろん、1ハロン延長と向正面のロングスパートはありますが、それでガス欠になるのでは…というのが率直な感想。パドック派によると「成長が遅い」とのことで、どうやら春先にほぼ完成した後、伸びしろが無くなっている状態とも見受けられるそうです。そう考えると、一気に買いづらくなりますね。菅原騎手は距離に敗因を求めていましたが、もっと根本的な部分かもしれません。しっかり走ってきたアスクビクターモアとの差は広がって行っているように思います。

(日本ダービー8着)
よく走ったが期待していたギアチェンジは見られず。予想以上の速いペースについていけなかった、そんな感じかなと。良い馬なのでこの後の巻き返しに期待したいですね。引き続き「次走以降の注目馬」として追いかけたいです。

(皐月賞6着)
かわいらしい名前の割に結構強いと感じた一頭。前走は決してフロックではなく、この馬の実力だったと感じさせられたレースでした。世代上位馬が集まったレースで気負わずに、ここまで走れたら御の字でしょう。今回の走りは評価したいですね。

(京成杯1着)
前走ホープフルSでは何もできずに負けたコースで見事な巻き返し。聞くところによるとホープフルS前に熱発があったそうで、ただ、それを加味しても、この急成長には目を見張るばかり。馬体派&調教派はその変化を感じ取れる方もいたそうですが、私には全く見えなかったですね。レース内容は外差しとロジハービンが前を掃除したことによる恩恵はありましたが、それでもラストのギアチェンジは見事でした。1、2着馬は素直に評価すべきですが、伸びしろを感じるのは厩舎S評価の2着馬の方。ここから陣営がどこまで成長を促せるかでしょう。

カイザーミノル(阪神C12着)
最内枠から先行するも前掛り競馬、ただ、その後、じっと内で構えることに成功しましたからね。それなりに脚は溜まっていたと思います。適性もドンピシャの阪神1400mで、分かりやすい人気落ち、まさに「絶好の買うタイミング」と思ったのですが、勝負どころで全く反応なしの惨敗。この負け方はいただけないですね。穴馬気質のある馬なので、さらに人気が落ちるのは良いと思いますが、いかんせん内容が…でした。

(中京記念10着)

完璧な位置取り、素晴らしいレース運び、それでも足りないならはっきりと「適性」。弱い訳がないですし、あんなに失速する馬でもないですからね。確かに外差し向きのレースになっていたのもありますが、あそこから踏ん張れないなら距離とコースに敗因を求めるべきでしょう。以前より1400m適性馬と言っていますので、そのカテゴリーで買いたいですね。これまで使ってきたレースに一貫性がないのが気になっていて、正直、馬がかわいそうだなと思います。ドンピシャのレース選びをすればもっと走れると思います。

(ダービー卿CT7着)
本格化した堅実派らしい走りを見せるも7着止まり。内が伸びない中であの位置でレースをしたら不利を受けるのは当然で、この結果もやむなし。さらに私は1400m適性馬だと思っているので、中山マイルでの切れ負けも感じていました。要するに内の荒れ馬場も合わなかったし、そもそも適性も違ったという感じですね。巻き返す余地は十分あるとして引き続き「次走以降の注目馬」としておきます。

(毎日王冠5着)
好スタートを決めてインにもぐりこんでのロスを減らす競馬。行き脚が戻ってきたことや気合の乗り方など非常に好感が持てましたね。直線では「おっ!」という手ごたえで前を捕えに行くも、例によってのじり脚で差し切れず。以前から言っているように、この馬はラストのギアチェンジが効かないタイプ。流れに乗ってそのままなだれ込むのが一つの好走パターンで、相手にギアチェンジされるとどうしてもラストで置いていかれてしまいます。一方、現在は間違いなく好調期に入っており、今回のように距離延長でも集中して走れたのはその証と言えるでしょう。距離を詰めた方が良いと思っていて、特に1400m巧者とにらんでいます。人気だと買いにくいですが、フロックと見られて人気しないなら2、3着狙いで買うのはありで、特に距離短縮でのぞんできたときは買いだと思っています。

シャーレイポピー(京成杯AH6着)
スタート後、鮫島克騎手は馬の反応が鈍かったのか、押してインのポケットを確保しに行っていました。道中は10番手追走。圧倒的に前有利競馬になってしまったので、この時点で終了なのですが、最後諦めずに追って来ての6着は立派。伸び脚もよかったですし、この内容は次に繋がるものだったと思います。スタートの出脚の鈍さは気になりましたが、展開不利があった中、6着に来た点は評価すべきですね。私が思ったよりも着実に力を付けている感じです。

(中京記念7着)
なぜこんなに人気していたのか(4番人気:8.8倍)、私には理解できませんでしたが、走りを見て納得。「なかなか走る馬なのだ」と思いました。ただそれ以上に感心したのが福永騎手の騎乗。川田騎手と共に100点満点の騎乗をしてますからね。位置取り、ペース読み、仕掛けるタイミング、さすが一流。それで好走できなかったのは馬の力不足もそうですが、レース質、これが合わなかったのが大きいと思います。いかにも阪神巧者で長くゆったりと脚を使うタイプなので、一瞬の切れを求められるのは合わないのでしょう。得意のゆったり走っての押し切りコースに戻ってどうかですね。

(紫苑S4着)
道中は3番手追走。あとは全体の流れに乗って動いて、という感じ。人気を思えばよく走っていますし、強烈なインパクトはないものの、内容は良かったと思います。開幕馬場で「外よりも内有利」の状況の中、外差し一閃でフィールドルージュが抜け出し、距離ロスを減らした内枠勢を連れてきたという認識。最後踏ん張れなかったのは状態うんぬんではなく能力の差。立ち回り上手タイプなので自己条件に戻ってどうかでしょうね。

ミッキーブリランテ(阪神C7着)
スタート後、インで我慢。前掛かりの差し向きの展開を味方に付けての差し込み7着。勝ち馬とは0.2秒差で、まだ伸びる気配あっての内容なら、単勝100倍は明らかに不当と言えるでしょう。やはりの1400m適性馬であり、阪神巧者でしたね。左回りの成績が微妙なのと、中山1600mと阪神1400mに良績が集まっているのを見ると、適性はそこにあるのでしょう。出来れば内目の枠で、ですね。

(京成杯
AH2着)完全な前残り競馬、それを察して外から捲っていた岩田康騎手のファンプレー2着。4コーナーの団子状態で前が垂れない展開では後続はどうすることもできず。そのあたりを7枠スタートから察知して早め先頭に立ったのはお見事でした。やや強引ながらも、ああいう騎乗が出来るのが岩田康騎手の魅力ですね。「右回り巧者」、「中山リピーター」、「厩舎力コース」の要素から重い印を打ちましたが、まさにドンピシャではまったレースでした。当馬にとってのまさに買い時でしたね。私は1400m適性の高い馬だと思っているので、右回りの1400mでは+αで考えたいですね。

(京王杯SC11着)
完全な力負け。スピード不足を露呈した直線の走りで、このメンツでは厳しかったですね。忘れた頃のミッキーブリランテとして、右回りコースで狙ってみたいです。東京は適性的に合わない気がしました。

(スプリンターズS9着)
スタート立ち遅れを踏まえて、和田騎手はインピタ競馬を選択。ロスなく回ってスムーズに直線を迎えるも、そこからのギアチェンジはならず。和田騎手はやれることはやったと思いますし、正直、あの乗り方ならもっとラスト弾けても良かった印象を受けました。内伸び馬場の恩恵もありましたし、それで思いのほか伸びないなら、根本的にスプリント適性が低いのでしょう。この馬についてはこれまでも「1400m&右回り」と言っているので、そこに出てきたら、ですね。今回の走りはあまり参考にしなくて良いでしょう。
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