菊花賞2026|長距離が上手な騎手ランキング|芝2400m以上で人気以上に走らせる騎手は誰か|タイガーAI
ある騎手の成績を芝のレース全体で数えると、ほぼ人気どおりです。同じ単勝オッズの馬と比べて、3着以内に入る回数は100回で2回ほど多いだけでした。
ところが芝2400m以上に絞ると、100回で12回近く多くなります。2021〜23年で数えても、2024〜26年で数えても、10回以上多く入れていました。
菊花賞は芝3000mです。長距離で上手な騎手は本当にいるのか。それを確かめたくて、2021年からの芝2400m以上、486レース・5,973回の騎乗を騎手ごとに数えました。
【超要約】
芝全体ではほぼ人気どおり、2400m以上だと3着以内が100回で12回近く増える騎手がいる
2位は、平均6.3番人気の馬に乗りながら、人気以上に3着以内へ入れてくる騎手
人気薄の長距離で3着以内が多い2人を名指し。使い方は本文で
3000m以上でいちばん多く乗る騎手は27回で5勝。菊花賞は4回乗って最高7着
二冠馬ロブチェンの松山弘平は、長距離の43人中で何位か
数えたのはJRAの芝だけで、2021年1月1日から2026年10月18日までです。2026年8月以降に乗っていない騎手は外しています。
2500m以上で数えたら、2600mだらけだった
長距離を2400m以上で区切るか、2500m以上で区切るか。菊花賞の3000mに近いのは、2500m以上のほうに見えます。
ところが2500m以上で数えてみると、2021年からの353レースのうち3分の2が2600mでした。その2600mは、ほとんどが札幌・函館・福島・小倉のレースです。どれも小回りの競馬場で、菊花賞の京都外回りとは乗り方がまるで違います。おまけに、50回以上乗った騎手が34人しか残りませんでした。
そこで2400m以上から、この4場の2600mだけを抜きました。残ったのは東京・京都・阪神・新潟の2400m、中山・東京の2500m、阪神の2600m、それに3000m以上のレースです。486レースのうち353レースが2400mなので、この記事の「長距離」は2400m前後が中心だと思って読んでください。
勝ち星で並べると、強い馬に乗った騎手が上に来るだけ
上手な騎手には、いい馬が集まります。勝ち星や3着以内の率をそのまま並べれば、強い馬に乗った騎手が上に来るだけで、それは馬の話です。
そこで前回の騎手ランキングと同じ物差しを使いました。同じ単勝オッズの馬が、平均してどれくらい3着以内に入るかを先に出します。その平均より何ポイント多く入れたかが「複勝の腕」です。0なら人気どおり、+10なら100回乗って10回多く3着以内に入れた、という目盛りです。同じことを勝ちだけで数えたのが「単勝の腕」で、順位を付けたのは50回以上乗った43人です。
長距離の上手さは、次の年も続くのか
順位を出す前に、ひとつ引っかかっていました。長距離で上手な騎手は時期が変わっても上手なのか。それとも、たまたま良い3年があっただけなのか。2021〜23年と2024〜26年に分けて、同じ騎手の複勝の腕を見比べました。
前後半とも40回以上乗った18人は、前半に上位だった騎手が後半も上位に残っています。しかも後半の長距離の成績を当てるなら、芝全体の順位より長距離の順位から読むほうが当たりました。長距離には、芝全体とは別の腕がある、という結果です。
ただし、前後半20回ずつの騎手まで広げると、このつながりはほとんど消えます。順位の下のほうは、時期が変わるとかなり入れ替わります。だから名前を挙げて言い切るのは、多く乗っている騎手に絞りました。
10位から4位。多く乗っている騎手から読む
表は「複勝の腕」の列から見てください。前半と後半の列は、その腕が続いているかを見るためのものです。
順 | 騎手 | 騎乗 | 3着以内 | 複勝の腕 | 単勝の腕 | 前半の腕(2021〜23) | 後半の腕(2024〜26) | 平均人気
10 | 戸崎圭太 | 183回 | 72回 | +3.1 | −3.8 | +0.4(99回) | +6.3(84回) | 4.6
9 | 坂井瑠星 | 129回 | 49回 | +4.2 | −1.2 | +7.8(53回) | +1.7(76回) | 5.3
8 | 田口貫太 | 56回 | 10回 | +5.1 | −1.6 | +7.8(10回) | +4.5(46回) | 8.4
7 | 内田博幸 | 79回 | 19回 | +6.2 | +2.1 | +7.8(53回) | +2.8(26回) | 8.0
6 | 酒井学 | 72回 | 15回 | +6.3 | +1.5 | +0.9(36回) | +11.6(36回) | 8.6
5 | 原優介 | 78回 | 18回 | +6.8 | +1.2 | +11.8(27回) | +4.1(51回) | 8.2
4 | 浜中俊 | 67回 | 23回 | +7.4 | +0.9 | +13.7(39回) | −1.7(28回) | 6.4
まず目に付くのは、乗っている回数の差です。183回の戸崎圭太と129回の坂井瑠星は数字がぶれにくく、戸崎は後半に+6.3まで上げてきました。
5位の原優介は、平均8.2番人気の馬に乗ってこの数字です。9月13日のセントライト記念では12番人気のジャスティンシカゴを勝たせています(2200mなので、この表には入っていません)。
逆に、そのまま信じていいか迷ったのが4位の浜中俊でした。前半は+13.7あったのに、後半は−1.7で人気どおりに戻っています。8位の田口貫太も前半に10回しか乗っておらず、ほぼ後半の46回だけの数字です。
6位の酒井学と7位の内田博幸は、あとの「人気薄で3着以内が多い騎手」でまとめて書きます。
では、1位から3位は誰か。1位は、芝全体だとほぼ人気どおりなのに、長距離になると複勝の腕が10ポイント上がる騎手です。2位は平均6.3番人気の馬で+10.9を出しています。人気薄の長距離で3着以内が多いのは誰か。二冠馬ロブチェンの松山弘平は、43人のなかで何位なのか。
この先では、3人の名前と、人気薄で3着以内が多い騎手、3000m以上の成績、菊花賞の前哨戦で上位に来た馬の騎手の順位まで出しています。
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