あれは、元嫁と仲が良く、離婚してない時、そして夏または秋だったと思う。前走、ある馬の走りを見て、好きになった。馬名がカッコいいってのが主な理由であるが、その馬は重賞に出ることになり、迷わず本命にした。結果を知ってるだけに、今思うと迷いに迷って本命を変えれば良かったと思ってる。でも馬券を買った後も、この馬は間違いなく3着内には入ると確信してた。そう、データーでは測れないが、虫の声とゆーか、オーラというか、語源化するのが難しいが簡単に言えば『勘』。おれの体の奥底から言っていた。この馬は、必ず走る。そして、突き抜けるまであると、、、レースが始まる前までは祝杯をしていた。ビールが2杯目に入ったころ、テレビよりファンファーレが鳴り響いた。どんな走りをするんだろうか?どんな突き抜け方をするのか?何馬身離すんだろうか?ドキドキ、ワクワク、心が躍った。おれも躍った。払い出し額まで考えたよ。ファンファーレが終わり、各馬がゲートに入り、特に問題なく、開くのを待った。そして、ゲートが開いた!!よし、おれの本命は出た!!ナイス!と思った直後、時間が止まった。一瞬、違和感を感じた。そう、人が居ないのだ。馬の背中に人が居ない…夢を見てるのか?目がおかしいのか?人が乗ってないんだヨォぉぉおー😭そこから虚無の時間が始まった。ああ、そうさ、やる気も無くなり持ってたケータイ投げたさ。その後はあまり記憶は無いのだが、人が乗ってないその馬の走りを見ていた。うる覚えだが、懸命に走ってたと思う。走らなくてもいいのに、全力で走ってた。4角正面向いた時に、確か先頭を走ってたと思う。その後、1着馬に抜かされたが、それでも必死に内らちを爆走してた。1着馬に乗ってた騎手のムチがその馬に当たり、寄れてらちにぶつかりながらそれでも走ってた。おれは思ったよ、もう走るな!なんなら歩け!って。その馬は、2着でゴールし、真っ直ぐ走って正面のラチにぶつかりラチを薙ぎ倒しながら倒れた。なんて気迫なんだ!なんて根性なんだ!感動と共に心配したよ、大丈夫か?怪我はないか?って。心配しなくても良かった。芝、食ってたよ。そして立ち上がり帰った。清々しい気分になったよ。そして、誓った。今後、落馬する馬だけは絶対に買いたく無いと。